イタリアン・ホラーの帝王、D・アルジェント監督の華麗なる殺人美学が全編に炸裂。日本では、「決してひとりでは見ないでください」という絶妙なキャッチフレーズで「サスペリア(1977)」が大ヒットした後、それに便乗して邦題が付けられ、劇場公開されたものの、実は内容的には無関係で、同作よりも前に作られた衝撃作。猟奇連続殺人の謎を、アルジェント監督ならではの華麗にしてショッキングな映像美満載で綴る。主演は「欲望」のD・ヘミングスと、アルジェント監督の公私にわたる良きパートナーだったD・ニコロディ。
ローマで開催された欧州超心理学会で、テレパシーの能力を持つ女性ヘルガが、壇上でその能力を披露している最中、彼女は何者かの殺意を感知し錯乱した。彼女は、かつて残忍な殺人を犯した人間が会場内にいると宣言する。その後、部屋に戻ったヘルガは何者かに惨殺される。偶然その場に駆け付け、殺害現場と容疑者を目撃したイギリス人ピアニストのマークは、女性記者のジェンナと事件の謎に挑むが、最後にたどり着いた真相は想像を絶するものだった。