好みがかなり分かれそう
2021年9月18日 11時54分
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総合評価:
3.0
ストーリーのない、イメージビデオに近いアニメ作品です。
1985年公開と、割と古い作品のため、人物描写もやや古い感じがします。
現代のようにCGをフル活用することができる時代ではないため、手書きのセル画感が大変いいです。
キャラクター原案の天野喜孝氏の絵柄とは若干違いはありますが、元々天野氏の絵柄自体アニメ化しにくいものですし、丁度いいのかもしれません。
たまごをひたすらに大切にしている少女。人々がいなくなり、無彩色な世界の中で少女が着ている服のピンク色が鮮やかで、どこか蠱惑的なものすら感じます。
彼女の髪の表現がとてもいいです。
ふわっと広がる様子などは。全て手書きなのだろうと思うと、その見事さが際立って感じました。
一応のメタファー的なものはあるようなのですが、作中で「ノアの方舟」について語られているだけで、他については明確な答えが言及されていません。
「ストーリー」を求めて観ると失敗かも。「世界観」を求めるといいのかと思います。
私自身、作品の雰囲気自体は好きなのですが、テーマがいまひとつ理解できませんでした。