戦場にいるように感じる映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月6日 14時22分
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総合評価:
4.0
第一次大戦を舞台にした映画で、2人の伝令が離れて連絡が取れなくなった部隊に連絡を伝えに行く話です。全編をワンカット風に作っている独特の作風の映画です。 2人の伝令は作戦開始を待つ塹壕の中を伝っていき、さらにはその先のフランスの田舎の風景の中や廃墟と化した街の中を通って味方の部隊に連絡を伝えに行きます。映像化されているのは2人の周囲のみですが、リアルな戦争中の風景を作っていました。連絡を伝えられなければ味方の部隊が待ち構えるドイツ軍の餌食となり大損害を出すとのことで、銃弾や砲弾が降り注ぐ中でも2人は何とか辿り着こうと進み続けます。「プライベート・ライアン」のような大規模な映画でなくても、リアルな戦争を観る人に体験させることが可能なことを示した映画です。これだけワンカット風のものを撮ろうとすると、周囲の大勢の出演者と動きを合わせるなどが、大変だったと思います。