明るくて楽しいミュージカル
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月21日 11時39分
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総合評価:
4.0
アンデルセンの原作「人魚姫」と異なる大きなポイントは、「明るい」ということにつきます。カリプソ風の音楽が流れ、ミュージカル調に歌で物語が進むところ。好奇心が旺盛、という主人公アリエルの性格設定。そして結末がハッピーエンドであるところも、かなり「原作のイメージと違う」という印象を残すでしょう。
しかし、原作のようなやや重い感じの悲劇的な物語よりも、このような軽やかな内容の方が、現代の子供たちには受け入れられるように思います。愛のためなら命も捨てる、という教訓は変わりませんが、楽しんでアニメを見るためにはこの内容がピッタリではないかと思います。
特に楽曲の素晴らしさは、特別の感があります。ミュージカルというものに子供が親しむ第一歩の映画としてもおすすめです。
ただ、アリエルが好奇心を抑えきれないあまり無謀なことをする、という展開は、「ちょっとおバカすぎるのでは」と思ってしまう部分もあります。悪い魔女にだまされて、父王の治める海の王国そのものを危機に陥れてしまうのはどうなんだろうかと思ってしまいました。どちらかというと低学年の子供むけという印象です。