途中で切ったらもったいないです
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年10月7日 11時25分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この作品は序盤にかなり癖があるので、そこで切ってしまう人もいるかと思います。
最初の37分はノンストップのゾンビ映画。
ゾンビ物の映画を撮っていたら、ゾンビに襲われることになってしまいます。
そこで監督は「これこそ撮りたかったもの」と張り切って撮影を続行し始め、当然出演者たちは迫りくる恐怖と戦うはめに。
ノンストップという演出が非常に面白く、監督がやっていることも異常で「なんなんだこれは……」と呆然としてしまいました。
ここまでで切ったらもったいないのでご注意を。
しかし、この「異常な作品」の37分が終わってからが本題です。
実はこの作品、ある番組制作会社からの依頼で撮ったものだったんですよね。
相手側のプロデューサーの無茶ぶり、キャストが事故にあって代役をたてなければいけないなど作品の撮影の前からトラブルが起きます。
カメラを「止めるな」ではなく「止められない」のです。
生放送なのですよ、これ。
そんな状況のため、撮影中もイレギュラーな出来事の連続。
前半の映画パートで起きていた出来事がどういうことだったのかが収束していく展開が面白いです。