マンチェスター・バイ・ザ・シー
ボストン郊外で便利屋をしている孤独な男リー(ケイシー・アフレック)は、兄ジョー(カイル・チャンドラー)の急死をきっかけに故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってくる。兄の死を悲しむ暇もなく、遺言で16歳になるおいのパトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人を引き受けた彼は、おいの面倒を見るため故郷の町に留まるうちに、自身が心を閉ざすことになった過去の悲劇と向き合うことになり……。
ボストン郊外で便利屋をしている主人公のリーが、兄が亡くなったとの知らせを受け、故郷の港町に戻ってくることから、物語は始まります。 主人公は気が短く、何かと周囲に当たる人物ですが、ケイシー・アフレックが演じたことで、それほど観る側に嫌悪感を持たせず、いろいろあった事が解ってくる役柄になっています。 本作でケイシー・アフレックはアカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。 全編、寒々とした綺麗な海沿いの町の風景の中で、物語は進んで行きます。 甥のパトリック役は、「ベン・イズ・バック」('18)に出演したルーカス・ヘッジズが演じています。 最近は何事も単純で明快に解りやすいのが良いという風潮ですが、多くの事はそうではないことが解る映画です。やはり米国も、最近何かと行き詰っていることから、このような映画が製作されるようになったのでしょう。 様々な出来事はそれぞれこれまでの出来事の上に成り立っていますので、何事も単純で明快にするというのが無理なことが解る映画です。
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