出来事の歴史性を考えさせる映画
2021年2月19日 10時42分
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総合評価:
5.0
ボストン郊外で便利屋をしている主人公のリーが、兄が亡くなったとの知らせを受け、故郷の港町に戻ってくることから、物語は始まります。
主人公は気が短く、何かと周囲に当たる人物ですが、ケイシー・アフレックが演じたことで、それほど観る側に嫌悪感を持たせず、いろいろあった事が解ってくる役柄になっています。
本作でケイシー・アフレックはアカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。
全編、寒々とした綺麗な海沿いの町の風景の中で、物語は進んで行きます。
甥のパトリック役は、「ベン・イズ・バック」('18)に出演したルーカス・ヘッジズが演じています。
最近は何事も単純で明快に解りやすいのが良いという風潮ですが、多くの事はそうではないことが解る映画です。やはり米国も、最近何かと行き詰っていることから、このような映画が製作されるようになったのでしょう。
様々な出来事はそれぞれこれまでの出来事の上に成り立っていますので、何事も単純で明快にするというのが無理なことが解る映画です。