一作目より何倍もゴジラらしくなったハリウッド版ゴジラの二作目。
2021年2月22日 12時22分
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総合評価:
3.0
この作品は、ハリウッド版ゴジラ映画の二作目に当たります。
前回の一作目に当たるハリウッド版ゴジラの基本的なストーリーは日本版を踏襲しつつ、でもゴジラは、怪獣というより恐竜に近い感じの二足歩行の巨大イグアナといった容姿のデザインでガッカリしましたが、今回は日本版ゴジラを忠実にデザインした感じの、良い意味でアメリカ版らしい重量級ゴジラです。ハリウッド版ゴジラの一作目より、ずっとゴジラらしくなって、これなら日本人も納得がいくという印象です。
内容的には、序盤は大いに期待させる感じで進んでいきますが、中盤以降はゴジラと雄雌の二体のムートーが、今一よく分からないままずっと戦う場面が続いて、それとともにまるで、巻き添えのような形で市街地がガンガン壊されていくという展開になっていきます。どうも全体的に状況説明が少ない感じなので、登場人物達の行動動機も今一よく分からない感じがしました。
ゴジラ対ムートーの戦い自体は、映像的にも迫力たっぷりで良かったのですが、戦いの結果に関しては、何か日本人と外国人の感性の違いを感じざるを得ないという印象を受けました。
学者を演じた渡辺謙の演技は、さすがハリウッドで成功している国際派の俳優の貫禄で素晴らしかったです。
あの話題になった、ゴジラのジの発音も、「ズィ」じゃなく「ジ」で聞いた瞬間胸にぐっときました。前回のハリウッド版ゴジラに比べたら、ずっと日本のゴジラに近くなって、エンターテインメント映画としても完成度が高いので、あまり日本版の「ゴジラ」にこだわらずに見ることをお勧めします。
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