教皇選挙
バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われる教皇選挙<コンクラーベ>の裏側を描くヒューマン・ミステリー。ローマ教皇が死去した。悲しみに暮れる暇もなくローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙を執り仕切るが、その渦中、バチカンを震撼させるある秘密を知る。
キリスト教、カトリック、ローマ教皇…なんか重くて難しい映画を想像してしまうが、ぜんぜんそんなことはなく、サスペンス、人間ドラマ、オチまでしっかりあり、単純に面白いエンタメ作品だった。 聖職者たちもやはり人間であり、その集まりは現代社会の縮図を見るようでとても興味深かった。 ときに枢機卿たちの行動が人間臭く、コミカルにも見えてしまう。 そして、コンクラーベ(教皇選挙)もやり方こそ違えど、その人間模様は日本の国政選挙や地方選挙ともそんなに変わらないんだなと感じた。 登場する次の教皇の(主要な)候補者たちは、キャラクター性がとてもわかりやすく色分けされており、保守派、リベラル派、穏健保守、アフリカ系黒人、謎の人物、まとめ役(主人公)、そして教皇にはなれないシスター(女性)と、すごく物語を理解しやすい作りになっている。(音楽もわかりやすい使い方だし。) また、ローマ教皇が亡くなってから次の教皇を決める選挙までのプロセスは、実際のやり方に忠実らしく、とても興味深い。 携帯機器も没収され、外部との接触禁止、そして缶詰状態…閉所、密閉状態が苦手な自分には絶体無理である…。 コンクラーベという日本人にはあまり馴染みのない儀式をわかりやすく描きつつ、そこに世界共通の社会問題を内包させ、なおかつ誰でも楽しめるエンタメ作品に仕上げていて、本当に完成度が高い映画だった。 個人的にアカデミー作品賞は「教皇選挙」の方が相応しいと思う。 あと、まとめ役に奔走するローレンス(レイフ・ファインズ)は終始困り顔で、なんだか途中から萌えてきて笑えた。 保守派のテデスコもキャラ的には最高だし、なんか「おじ萌え」映画というか、「おじさんの詰め合わせ」映画でもある。
セットで撮影されたそうですが、映像が美しく、緊張感をもたせてくれる音楽も素晴らしかった。 普段知る事のない教皇選挙の裏側を見る事ができ、そのプロセスにおける政治的なかけひきを興味深く拝見しました。 信仰とは何か、指導者とはどうあるべきかという普遍的なテーマも含まれていて深く考えさせられる映画でした。
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