事故物件ホテルに住んでみた
2020年8月17日 22時39分
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総合評価:
4.0
トレーラーが怖そうで、長らく見ていなかった映画です。
ざっくり言えば、過去惨殺事件のあったホテルで冬季管理人を引き受けた主人公が、恐怖に心を蝕まれて狂ってしまう物語です。
主人公の職業が小説家(志望)であるとのこと、なんだかスティーブン・キング(原作者)の感情がにじみ出ているように感じました。
見終わっての感想で、言うほど怖くはなかったなと。今から半世紀近く前の映画なので、しょうがないのかもしれません。恐怖のシチュエーションは年々バージョンアップされていくものですし。(高校生くらいまでの年齢なら怖いと感じるかも)
意外だったのが映像の美しさです。映画が始まってすぐ、一台の車が山脈の一本道を辿ってホテルに向かっていくんですが、連なる山々が延々と続いて、同じ方向に向かう車は無い。対向車もトラックが数台。
辿り着いたホテルは天井が高く、歴史を感じさせる内装のフロア、庭園も整備されていて、いかにもお金持ちの避暑地といった雰囲気です。いいな、わたしもこのホテルに泊まりたい。泊まって原稿とか宿題とかテレワークとかしたい…。
豪雪で閉ざされて、数か月はホテルの外に出ていけない環境でありながら、ホテルの中は快適そうだし食料だって一年分はある。通信手段もある(映画の公開年が1980年だから、ネット環境は無いのが残念)。
エレベーターからざんぶと流れる血の洪水や、謎の双子の姉妹(どちらもトレーラーに有りましたね)のことを気にしなければ、ホテル内は広いしお風呂もあるし、最高の環境です。
住みたい住みたいと思いながら視聴していたせいか、心霊的な怖さはあまり感じなかったんですが、主人公が感じる家族へのいら立ちや、思い通りに小説が書けないことへの怒りと生活を支えることの不安などは、一部の層に刺さる怖い描写だと思いました。
あと主人公の息子が可愛かったです。
イメージワード
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