孤独は辛いですよね
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月18日 13時26分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
舞台は遠い未来の宇宙船の中。
そこでは、120年後にある惑星へたどり着くために多くの人々が冷凍睡眠状態にありました。
しかし、主人公のジムは90年もはやく目覚めてしまいます。
他の人々が目覚メルのはずっとあと。
その状況におかれたジムですが、なんとかひとりで生きていました。
しかし、孤独って辛いものですよね。
会話相手としては一応AIのバーテンダーがいるのですが、所詮AI。
ジムはとうとう禁忌に手をかけることに。
とある女性・オーロラを目覚めさせてしまうのです。
彼はエンジニアでしたが、そのことを隠し、オーロラとの生活を楽しんでいきます。
やはり人間はひとりでは生きられないものなのだろうなぁと感じました。
結局、彼のやったことはバレてしまうんですけれどね。
なぜバレたのかというのは、かなりユニークなので本編で。
このあたりの「バレた」表現が、人間がたとえ話し相手のAIがいても生きるのは辛いものなのだという意味を含んでいるように思います。
SFですが、人情味のある作品でした。