なぜこれがアルコール飲料のCMソングに?
2020年8月17日 22時36分
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総合評価:
4.0
一言でいえば、強盗グループの仲間割れの話ですかね。
レザボアドッグスといえば有名な挿入歌が「リトル・グリーン・バッグ」です。2020年の現在ではビールのCMに使われているあの歌です。その前にもちょくちょくCMに(それもアルコール飲料や自動車のCMに)使われている、日本ではとても人気のある曲です。
小さな緑のカバン?小さな緑茶?――と疑問符を浮かべながらwikiを見たら、正しくは"バック"だそうで、米ドル札が緑色であるところから札束を指すらしいです。歌詞も、お金が欲しい、気が狂いそうだ、孤独は嫌だ……などと、薬物中毒みたいにうわごとのように繰り返していて、なぜこれをCMソングに?皮肉?個人的にはとても好きなメロディですが…。
物語はコミカルな会話で進んでいって、でもタランティーノ監督の映画なので痛そうな喧嘩シーンがあります。
レザボアってグーグル翻訳で調べたら貯水池、吹き溜まりとあり、そもそも映画タイトルのレザボアドッグスは造語らしいんですが、強盗犯たちの喧嘩を見ていると、ああ野良犬だなと思ってしまいます。逃げ場のない部屋に躾けのなってない犬を何匹か押し込めたような印象さえ受けます。こういう場合、なまじっか人間の知能があるときついかもですね。
ちょっぴり(?)痛いシーンはありますが、いろんなタイプのおじさんがスーツを着こなして、極限まで追い詰められる物語です。ざらざらとした映像がスタイリッシュで中毒性があります。エモみ。