レザボア・ドッグス デジタルリマスター版
宝石強盗を実行するために集められた、お互いに名前も素性も知らない6人のクセ者たち。完璧な計画のはずが、彼らは警官隊の襲撃を受ける。誰かが警察に通じていたのだ。命からがら集合場所に集まった彼らの心に、仲間への不信感がわき起こる……。
このレビューにはネタバレが含まれています
黒スーツにサングラスの集団6人(内1人本当に前科あり)と、大柄のおじさん、集団とは全く違う鮮やかな色のぽっちゃりな男性が、アノ曲をバックにスローで歩いてくる。この映画でも、有名なシーン。 その先の急転直下な展開を知っていても、私はいつも鳥肌が立ってしまいます。 目を背ける過激な暴力シーン、聞いたこともないのに耳に残る選曲のセンス、登場人物たちがストーリーにかき回される展開、どこをとっても、タランティーノ純度100%のエキスが溢れ出ています。 初めて観たときの興奮は忘れられません。なんてカッコいい映画なんだ!誰かと話したいという高揚感と、何を観ていたのか私は?という、膝から崩れ落ちるような気持ちが、ぐちゃぐちゃでした。時代なのか、自分が変わったのか、ダラダラと話すシーンは、正直今は疲れます。 たくさんの名シーンの宝庫もあります。例えば…止めておきます。 タランティーノ作品で軍を抜く血の量なので、苦手な人もいるかと思います。もう死んでもおかしくないんじゃないか?という人がいます。 映画オタク、カンフー、アジア好き、喋りだすと止まらない、などなど、映画が完成するごとに監督のキャラクターが前に出すぎな感じもします。 でも、監督のお陰で、存在すら知らなかったB級作品や70年代にパム・グリアーらが出ていたブラックスプロイテーション作品が観られるようになったのは、感謝の限り。 と同時に、この映画でタランティーノが監督として世に出ていなかったら、映画の歴史も少々変わってきたのではないかと思わざるを得ない作品です。
一言でいえば、強盗グループの仲間割れの話ですかね。 レザボアドッグスといえば有名な挿入歌が「リトル・グリーン・バッグ」です。2020年の現在ではビールのCMに使われているあの歌です。その前にもちょくちょくCMに(それもアルコール飲料や自動車のCMに)使われている、日本ではとても人気のある曲です。 小さな緑のカバン?小さな緑茶?――と疑問符を浮かべながらwikiを見たら、正しくは"バック"だそうで、米ドル札が緑色であるところから札束を指すらしいです。歌詞も、お金が欲しい、気が狂いそうだ、孤独は嫌だ……などと、薬物中毒みたいにうわごとのように繰り返していて、なぜこれをCMソングに?皮肉?個人的にはとても好きなメロディですが…。 物語はコミカルな会話で進んでいって、でもタランティーノ監督の映画なので痛そうな喧嘩シーンがあります。 レザボアってグーグル翻訳で調べたら貯水池、吹き溜まりとあり、そもそも映画タイトルのレザボアドッグスは造語らしいんですが、強盗犯たちの喧嘩を見ていると、ああ野良犬だなと思ってしまいます。逃げ場のない部屋に躾けのなってない犬を何匹か押し込めたような印象さえ受けます。こういう場合、なまじっか人間の知能があるときついかもですね。 ちょっぴり(?)痛いシーンはありますが、いろんなタイプのおじさんがスーツを着こなして、極限まで追い詰められる物語です。ざらざらとした映像がスタイリッシュで中毒性があります。エモみ。
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