タランティーノ監督、誕生。
2020年8月21日 16時05分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
黒スーツにサングラスの集団6人(内1人本当に前科あり)と、大柄のおじさん、集団とは全く違う鮮やかな色のぽっちゃりな男性が、アノ曲をバックにスローで歩いてくる。この映画でも、有名なシーン。
その先の急転直下な展開を知っていても、私はいつも鳥肌が立ってしまいます。
目を背ける過激な暴力シーン、聞いたこともないのに耳に残る選曲のセンス、登場人物たちがストーリーにかき回される展開、どこをとっても、タランティーノ純度100%のエキスが溢れ出ています。
初めて観たときの興奮は忘れられません。なんてカッコいい映画なんだ!誰かと話したいという高揚感と、何を観ていたのか私は?という、膝から崩れ落ちるような気持ちが、ぐちゃぐちゃでした。時代なのか、自分が変わったのか、ダラダラと話すシーンは、正直今は疲れます。
たくさんの名シーンの宝庫もあります。例えば…止めておきます。
タランティーノ作品で軍を抜く血の量なので、苦手な人もいるかと思います。もう死んでもおかしくないんじゃないか?という人がいます。
映画オタク、カンフー、アジア好き、喋りだすと止まらない、などなど、映画が完成するごとに監督のキャラクターが前に出すぎな感じもします。
でも、監督のお陰で、存在すら知らなかったB級作品や70年代にパム・グリアーらが出ていたブラックスプロイテーション作品が観られるようになったのは、感謝の限り。
と同時に、この映画でタランティーノが監督として世に出ていなかったら、映画の歴史も少々変わってきたのではないかと思わざるを得ない作品です。
イメージワード
- ・笑える
- ・不気味
- ・恐怖
- ・切ない
- ・かっこいい
- ・コミカル
- ・パニック