スーツで強盗ってかっこいい
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月23日 02時00分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
内容のない会話、八方塞がりの緊張場面、バイオレンス描写、下から見上げるようなカメラアングル、ハイセンスなBGM、タランティーノ作品のさまざまな個性の始発点がここなんだ、とついつい感慨深くなる作品です。
ストーリーは起承転結しっかりありますが、そこまで複雑なストーリーではないので鑑賞していて置いてかれるようなことはありません。
ティムロスの演技、良かったですね。警察官だということを隠しながらのハーヴェイカイテルとの熱いやりとり、両人とも違う形で出会っていればものすごくいい関係性を築けたのに…と悲しくなってしまいます。マイケルマドセンのイカれっぷりも最高でした。指ではなく耳を切るという発想がタランティーノらしく感じました。スティーブブシェミも役にはまってました!1番ミスターピンクっぽいし(色が本人のオーラにはまってる)、リスクを恐れるあの人柄もスティーブブシェミのギョロ目とよく合っていました!
思わずタバコが吸いたくなる一本です。