主人公の価値観がブレブレ
2021年2月16日 13時18分
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総合評価:
1.0
皆が憧れる会社である世界一のシェアを持つSNS企業「サークル」で働くことになったメイ。あることをきっかけに自身のプライバシーを24時間全世界に公開することで、情報を公開することの大切さを訴えるモデルケースに選ばれます。彼女は全世界から注目され、親しみやすさから人気者になります。社内の中でも彼女の意見は力を持ち始め、重要会議にも呼ばれるようになります。
主人公のエマ・ワトソンをはじめ、経営者にトム・ハンクスとバットン・オズワルド、謎めいた同僚役としてスターウォーズで人気になったジョン・ボイエガなど錚々たる俳優さんが出演しているにもかかわらず、ストーリーの軸がブレブレで何がメッセージなのか全く伝わってきません。SNSを利用するにあたり、人と繋がることや自己を開示することの楽しさがある一方で、ある程度距離を置いてプライバシーを守ることや一企業が個人の情報を持ちすぎることは危険であることは自明のことだと思います。しかしメイの倫理観はブレブレで、思いもよらないラストはポカーンとなり期待外れでした。