熊徹と久太の絆が良かったです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月5日 21時00分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
「1人で生きていく」とバケモノの世界に足を踏み入れてしまった久太(蓮)でしたが、バケモノ達よりも人間の方が胸に闇を宿すという設定が意外で面白かったです。
やっぱり「人間」ってややこしい生き物なんだと、シミジミ思いました。
前半、熊徹の元で暮らしだした久太が、段々と馴染んできてまるで親子の様になっていく所は、久太自身の考え方の変化もありますが、とても気に入っています。
その後成長した久太が、女子高生の楓と出会った事で勉強をし出すのは意外でした。
また、本当の父親に再会できたものの、やはり熊徹の事が気になってしまうところは、育ての親の存在感の大きさがよく出ていたと思いました。
次期宗師を巡って熊徹と猪王山が戦った事がきっかけとなって、猪王山の息子の一郎彦がどんどん暴走してしまう場面が凄かったです。その力の巨大さが人間界でも大変な事となり、一郎太が街を巨大なクジラとなって壊していく所は圧巻でした。
最後に熊徹が久太を助けようとする、その大きな愛情に感動しました。