様々な家族のかたちを考えさせられる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月5日 11時23分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
皆から嫌われて一人ぼっちのバケモノ・熊徹と、人間界で自分の居場所がなく一人ぼっちの少年・九太が、生活を共にする中で徐々に信頼関係が芽生えていく変化が良かったです。
九太が熊徹のように強くなろうとして、熊徹の些細な動作ですら真似しようとする様子は微笑ましくて、まさに父親にあこがれる息子さながらでした。そんな不器用な二人の様子を見守る周りのバケモノたちも、親戚感が出ていてとても可笑しかったです。
少年時代と青年時代でパートが別れており、一人の少年の成長を見守っているかのような気分になりました。少年時代の九太の声を演じた宮崎あおいは特にはまり役でした!
あと、後半部分で出てくるくじらが綺麗で、これは映画館で見てみたかったと思いました。
ラストの熊徹の最後には思わず涙しました。二人は決して血も繋がっていませんでしたが、そんなものを超越するような、こんな「親子」のかたちもあるんだなと、改めて家族のかたちについて考えさせられる作品でした。二人の持つ絆には、どんな親子もかなわないと思いますね。
イメージワード
- ・楽しい
- ・悲しい
- ・笑える
- ・泣ける
- ・不思議
- ・勇敢
- ・切ない
- ・かわいい
- ・かっこいい
- ・ファンタジー