ぶっ飛びラブロマンス
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年8月30日 07時52分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
パートナーを失って心を病んでしまった2人が時に激しくぶつかり合いながらも、ダンスを通して心を通わせていく。
妻に不倫され心のバランスを失ったパットが気の毒過ぎた。接近禁止令を出されているのに妻との復縁を願っている姿がいじらしいというか悲しい。頑張っても復縁は無理だし…。世の中は努力して手に入る物とそうでない物がある。特に人の心は一度変わると難しい。
ティファニーもまた愛に対して不器用で、パットに
ストレートにアプローチし過ぎてドン引きされてるし。
ちょっとしたきっかけでぶちギレあうパットとティファニーの関係にはドキドキハラハラさせられた。パットもずけずけ本音を言いすぎてティファニーもキレてしまうし。
心の病といっても決して特別な事ではない。普通に
暮らしているつもりの自分達でも、何かのきっかけで
発症する可能性は十分にある。大事な人との別離とか
職場でのトラブルとかで。
体を動かすダンスが2人のセラピーになって良かった。
特にペアで踊るダンスは相手としっかりコンタクトし合いながら練習しなければならない。自分だけでなく、相手と一緒に踊りを作り上げる。その過程が2人の心の傷を
癒していき、生きる自信を回復させた。
パットの父親役のロバート・デニーロがやっぱり
うまい。息子に自分の思いを告げるシーンが特に良かった。父親も子育てに対して後悔とか罪悪感を持って
いたんだなぁって。
見ていて人間ってどん底に落ちても、また這い上がれるんだなと前向きな気持ちになれた映画だった。