哀愁しんでれら
児童相談所で働き、平凡な毎日を送っていた小春(土屋太鳳)。だが、祖父が倒れて車で病院に向かうも事故に遭遇し、父親が飲酒運転で連行されてしまう。さらに、自転車屋を営んでいた自宅は火事になって廃業になった上に、恋人が自分の同僚と浮気している現場を目にしてしまう。全てを失って打ちひしがれる中、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中圭)と出会う。8歳になる彼の娘ヒカリと打ち解け、彼からプロポーズされた小春は結婚し、一気に幸せの頂点に立つ。
このレビューにはネタバレが含まれています
出演者の顔触れや予告から「テレビ的な域を出ない安易な作品」なのではないか」と敬遠していた。しかし本作がTSTAYAのコンテストで賞を獲得した気鋭の監督の作品だということで劇場鑑賞。印象的だったのは土屋太鳳の存在。そのハードな作品性から3度も出演を固辞しながら、監督のラブコールで出演を決めたという。そんな彼女はいささか荒唐無稽な物語の中で実在感を保って演じていた。親子関係に執着するところ、正しくあろうとかられるところ、艶めかしく夫に接するところなどテレビのイメージを払拭し、この映画の独特のイメージを支えていた。なにより彼女は正直ものゆえの不幸がよく似合う。そうした土屋太鳳の輝きは、渡部監督の手腕によるところも大きいと思う。ブラックコメディのような入り方で油断させながら、秀逸なせりふ回しでハッとさせ、不可解な人物たちの言動で禍々しい世界に誘っていく。映画館は夢を観に行く場所であるが、同じ夢でも悪夢を描く監督がいてもいい。この監督の作品、チェックしておくべきである。
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