アス
アデレードは夏休みを利用して、夫と2人の子供たちと一緒に幼い頃住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪問する。彼女は友人一家と落ち合いビーチへ出掛けるが不可解な出来事に見舞われ、過去のトラウマがフラッシュバックする。やがて夜になると、自分たちとうり二つの不気味な4人組が家の前に現れる。
「ゲット・アウト」で一躍注目を浴びたジョーダン・ピール監督の第二作目ということで、期待して視聴しました。 序盤のもたつきがありましたが、全体を通して見るとやはりヒネりがきいており、現代社会への風刺も強く感じます。 特に不自由なく、食べたいものを食べ生活を謳歌している現代人のウラに、実はこの映画のような虐げられた影のような人々が存在しているかもしれません……。都市伝説のような展開ですが、ラストに向かうに連れて次第に主人公の記憶が明らかになっていく様子はドキドキしっぱなしでした。 地下の人々の設定には若干ムリを感じましたが、それでも生肉を食べ、つらい日々を過ごさねばならない彼らのことを思うと、普通の生活を営んでいる自分たちのことをふと振り返ってしまうと思います。 今回も黒人のファミリーが主役として活躍しますが、「アス」は肌の色関係なく、誰かが犠牲にならなければ成立しない世界の是非を問いかけているように感じてなりません。この監督は毎回、鑑賞する側に問いかけを行います。そこが魅力でもありますね。
同監督のヒット作「Get Out」と同様に、徐々に不安な気持ちが募り、真実が分かった時には背筋が凍る、そんなじわじわ系ホラーになっている。 自分たちそっくりの集団が現れた時の主人公たちの戸惑いと恐怖を描くのに、たっぷりと時間が使われていた。このシーンの不気味さはたまらない。嫌な予感に心臓がバクバクして、思わず息を止めて観ていた。 ストーリーの中に伏線が散りばめられていて、ラストに向かうに連れて真実に近づいていく。真実が分かると、何気なく観ていた序盤が怖くなってくる。恐怖はもっと早くから始まっていたのだと気づく。観終わった後、最初から見直したくなる作品だ。 自分たちそっくりの集団は鋭利なハサミを持って襲ってくる。それが恐ろしいのだが、思ったよりも精神的にキツくなる描写は少ない。また、主人公たちも謎の強さを発揮するので、惨劇という惨劇にはならない。スプラッター系の映画が苦手な人も観れると思う。 単なるホラーではなく、メッセージ性もある奥深い映画だ。色んな人の考察を聞いて、また見返してみるのも面白いと思う。
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