その時代に生きていなくても共感できる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月9日 00時06分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
この物語の時代に実際に生きていなくても、同じような生活をしていなくても、どこか懐かしい気持ちになって、共感できる箇所がたくさんある、そんな作品です。きっとどの時代にも通じる幼少期の思い出が上手く描かれているんだろうな、と思います。
個人的に印象に残っているのは、2シーンです。1つ目が見たこともないパイナップルをもらってきて、家族みんなで食べるシーン。そもそも切り方もわからないから、そこも情報を仕入れてきて、わくわくしながらみんなで食べるものの、味としては期待ほどではなく、少しがっかりしてしまうところ。もう一つが生理のため体育を見学した際に「生理はうつる」という話が出てくるところ。無知って怖いな、と思うのですが、子供の頃ってそういう言葉も罪意識なく言ってしまうし、逆に言われたからどうってこともないんですが、結構気にしちゃったりするんですよね。あーあるある、って思わせてくれます。
幼少期を思い出しながら、大人になった自分を子供の時の自分が見る。なんとも不思議な描き方ですが、すごくセンチメンタルな気持ちになります。また、今井美紀さんやギバちゃんなど、声優をやってたの?と驚くような方が出演されているところもこの作品のみどころです。