スタンド・バイ・ミー
1959年、オレゴン州の田舎町に暮らす12歳の仲良し少年4人組、背が低いゴーディ、リーダー格のクリス、メガネのテディ、ふとっちょのバーンは思春期を迎え、親や兄弟に対する愛憎や将来の不安などそれぞれ悩んでいた。ある夏の日、彼らはクリスの兄ら不良グループから、行方不明になった少年の遺体が森にあるという噂を聞く。遺体を発見できれば英雄になれると興奮した4人は、こっそり家を抜け出して探索へ出発する。
この映画「スタンド・バイ・ミー」は、男であれば、誰でも心の中で、そっと追憶の涙を流すだろうと思う程、いい映画ですね。 原作は、スティーブン・キング。恐怖小説の第一人者ですが、この作品はがらりと違って、少年期への限りない愛着を込めた、追慕の詩になっていると思います。 "私の傍らにいて"-------友情と未知への憧れと、人生の希望に満ちた少年時代。 この映画は、大人の心を通して、人生のかけがえのない時期を振り返っていきます。 オレゴン州の片田舎。仲のいい四人の少年。彼らは、ある冒険旅行に出発します。 山の奥に、行方不明になった少年の死体があるという噂を聞き、自分たちが発見して届ければ、町の英雄になれるというわけです。 家庭の事情も性格も、それぞれに違う四人の少年。 彼らにとって、この町こそ"世界"であり、町を出ることは、"世界"を飛び出す大冒険だったんですね。 私自身にも憶えがあります。少年時代のバラ色の記憶が-------。 山の中を走り、川をさかのぼり、列車の線路をたどった大冒険の日々。 この四人の少年の行動には、そのまま私のノスタルジイが、走馬灯のように重なります。 考えてみれば、少年というものは、冒険によって成長するもの。 少年時代とは、行動によって、友情が結ばれるもの。 そして何より、その一つ一つの記憶が、人生の基本を創っていくものだと思います。 この映画が、たまらなく私の心を濡らすのは、この点なんですね。 オレゴン川の山河を捉えた、みずみずしい画面が、その想いを増幅するのです。 そのみずみずしい画面を紡ぎ出す、ロブ・ライナー監督の映像感覚の見事さ。 そして、映画の前後に、ほんの少し姿を現わす、作家役のリチャード・ドレイファスが、実にいいんですね。 短い出演場面で、堂々の存在感を示してくれます。 画面全体をひきしめ、彼の存在があってこそ、少年期の意味が、私の心に深く、深く、焼き付いて離れません。
ドリーム・キャッチャーとかもそうだけど、S・キングってこういう少年時代の友達同士のちょっとした冒険や夢なんかを描くのが好きですよね。誰しもが心の奥にしまっている大切な思い出や原風景そういうのを映像化していきますよね。まぁミストみたいな救いの無いのもありますが。 この映画は個人的には主題歌のベンEキングが歌う同名の主題歌でもっているのではないかと思ったりもします。この映画って名作なんですか?確かにこれを観る時代、年代、心の在り方によっても見え方が違うのかもしれませんが、皆が名作だったと言うのを聞いていると、どの辺が感動したのかを詳しく聞いてみたい衝動にかられます。 かといって凄く面白くない映画か?って言われると、そんなこともなく各所に見所が散りばめられているのですが、私には今一感情移入しきれないままでした。 私も子供時代にはちょっとした日常の中の冒険を友達としてきました。もちろん死体探しはしてませんが。 この映画とつい比較してしまうのが「遠い空の向こうに」という映画です。この映画もロケットの夢をもつ少年の友情が描かれていて、こちらには凄く感情移入させれてしまいました。何が違うのかな?と考えた時に最終目的の曖昧さの違いかと思いました。この映画で少年たちの目的意識の強さがこちら側に伝わりにくいのだと感じます。まぁ少年なんてそんな感じでしょ?と言われればそれまでだけどね。 明確なオチがなくぼやけるのが好きではない人には向かない作品のような気がしました。 ただリバー・フェニックスはあまりにも若くして亡くなったのが残念です。
4人の少年が死体を見に行くという話、というところまでは知っていたのですが、一体どこが名作と呼ばれるところなんだろう?と興味本位で見ましたが、本当に名作でした(笑)。4人の少年それぞれに悩みや苦悩があり、とても大人びているなぁと思いましたが、きっと自分もその年齢だった時は同じように悩み、もがいていた、あの年ならではの感情を忘れてしまっていたことを思い出すことができました。その反面、その感情を忘れてしまっていたことが少し残念な気持ちになったのと、結果、自分も大人になり同じように悩んでいる10代の子たちを「まだ子供なのに…」という目で見ていたことに気づかされました。自分はこうありたいと思う一方で、育ってきた環境や社会の枠組みから抜け出せないのではないか、という思いは、簡単には解決できない問題だなぁと思いました。一番背も高くイケメンだった少年を演じていた子は、大人になり若くして亡くなってしまったということを作品を見た後に知って、とても残念でした。彼が歳を重ねた作品を見たかった!
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