博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
アメリカ軍基地の司令官が、ソ連の核基地の爆撃指令を発した。司令官の狂気を知った副官は、司令官を止めようとするが逆に監禁されてしまう。大統領は、ソ連と連絡を取って事態の収拾を図る。しかし、迎撃機によって無線を破壊された1機が、ついに目標に到達してしまう……。
このレビューにはネタバレが含まれています
時たま映画のタイトルが長い作品があったりします。例えば邦画だとパッと思いつくのが元AKB48の不動のセンター、前田敦子出演の「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が出てきます。これはベストセラーにもなった小説でもあり、実写化、アニメ化にもなって、通称「もしドラ」と言われています。では洋画で長いタイトルと言えば、映画ファンだったらまずこの作品を思い浮かべる方も多いと思います。 通称「博士の異常な愛情」、正式には「博士の異常な愛情 または如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。長いタイトルに加えて、名匠スタンリー・キューブリック監督のブラックコメディ作品ですから期待度も高まるところですが、それほどの作品ではありません。というか笑える作品を期待していると肩透かしを喰らいます。やはりコメディ映画は、時代と共に更新されるので難しいと思います。とはいえキューブリックならではの緊張感や狂気も味わえます。傑作という人もいるようですが、当時としては異質という意味で評価しているのかと思います。
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