博士の異常な愛情(1965年)に関して
このレビューにはネタバレが含まれています
2023年10月29日 20時38分
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総合評価:
5.0
本作品は、いくつかある、スタンリー・キューブリック監督の映画の最高傑作です。
アメリカ合衆国のペンタゴンが、屋外に設置している上空を監視するレーダー設備(プラモを作って撮影とのこと)のシーンから、始まる、この映画は、ソ連とアメリカ合衆国の違いを、見事に描き分けています。
それは、ペンタゴンの会議室でのシーンだけでは無く、全篇一貫しています。
トグルスイッチが20~30もある戦略爆撃機のコックピットは、実際とは違うようですが、無線機に依る連絡が取れなくなるCRMロータリースイッチ、をナビゲーターが手動操作のシーンに効いて来るので、関心しました。
国際的の平和は、国連等での話し合い等、ですが、この作品は、その方法では、困難である、と疑問視する社会派映画であって、それは、ラストの、いつかどこかで再び会いましょう…、という歌に表現されています。