韓国の経済格差をコメディ要素も交え描かれたポン・ジュノ監督作品。
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞
アカデミー賞作品賞受賞作
半地下に住むキム一家は宅配ピザの箱をガサツに作りながら下水臭い家の中でフリーWi-Fiを探しながらスマホを使い生活する毎日。
友人からの紹介で金持ちの家庭の子供の家庭教師になるところから家族の計画が始まる。
兄も妹もそれなりの学力があるのに、金持ちの家に家族全員で寄生する為の綿密な計画、金持ち夫婦の信頼を掴む為の話術、そこまで上手くできるこの兄妹ならちゃんとした仕事につけるんじゃない?
と思ってしまうが、それができないのが今の韓国の経済状況なのでしょう。
序盤のソン・ガンホ演じる父親の情け無く滑稽に笑いを誘う演技には引き込まれると同時に心苦しくなる。
父親の「無計画が人生をうまくまわす」というセリフはノーテンキでいい加減なようで本来、人生とはそんなものなのかもしれないと思わされました。
観た後も色々と考えさせられる良い映画でした。