ファーザーの映画ポップコーン編集部の解説レビュー
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『ファーザー』を解説します
原題:The Father
2020年公開。名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した人間ドラマ。老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出します。
イギリス・フランス合作のドラマ映画で、監督はフローリアン・ゼレール。ゼレールが2012年に発表した、日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台『Le Père 父』を基にした彼の映画監督デビュー作。
本作は批評家から絶賛され、特にホプキンスの演技に対して惜しみない賞賛が送られています。
第93回アカデミー賞 主演男優賞、脚色賞を受賞。
→映画ポップコーン『ファーザー』 視聴可能な動画配信サービス等がわかります。
第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、このうち主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)と脚色賞を受賞しました。
『ファーザー』受賞一覧
■第93回 アカデミー賞 (2021年)
受賞: 主演男優賞 / 脚色賞
■第78回 ゴールデングローブ賞 (2021年)
ノミネート: 最優秀作品賞(ドラマ) / 最優秀主演男優賞(ドラマ) / 最優秀助演女優賞 / 最優秀脚本賞
『ファーザー』見た人の感想・評価まとめ
twitterで、『ファーザー』を視聴した人の感想や評価を徹底調査してみました!
『ファーザー』良い評価・感想
ポスターしか前情報いれておらずほっこりヒューマンドラマ系かなって思って映画館に行ったんです
— ゆき (@rw_kch) June 7, 2021
怖かった...お化けもゾンビも特別ひどい悪役も登場しないけどまるでホラー映画。
発想や構成力に脱帽しつつ、映画表現の可能性の無限さを感じました。体験型映画の新境地『ファーザー』、圧巻の一本です pic.twitter.com/TIBAaUpr6U
ファーザー
— せた@映画垢 (@seta_movie) June 4, 2021
認知症の父と娘が
アカデミー主演男優賞のアンソニー・ホプキンスの名演と脚本の素晴らしさ✨かつて認知症だった祖母と気高く威厳があり知的だった父といつかは自分もなるであろう姿を重ねてしまった。序盤から何故か涙が止まらず、ふとした一瞬すらも心に突き刺さる作品。今年一番かも😭 pic.twitter.com/NsfhP9J3fs
『ファーザー』を劇場で観る。客は15人程。
— ブッシュマン (@zonbi5bloodbath) June 7, 2021
認知症の老人と献身的な介護をする娘。日常が崩れ落ちていく…
認知症擬似体験映画。時間と空間が歪み、人格から記憶が剥がれ落ちていく。欠落した部分は妄想で補完して辛うじて自我を保つ。これは恐ろしいぞ。人生に足場を失い、漂流するのだ。素晴らしい。 pic.twitter.com/ojAVTaBKOK
「ファーザー」観ました。認知症を患った父親と娘の話ですが、ある種サスペンスチックな描き方が印象的です。独特な構成は先が読めず、物語にぐいぐい引き込まれました。また、老いた父を演じるアンソニー・ホプキンスの演技がやはり素晴らしいです。クライマックスでの感情表現はまさに名演技でした。 pic.twitter.com/D1QeFLWywZ
— ぱすた (@ukashita) June 6, 2021
・ポスターしか前情報いれておらずほっこりヒューマンドラマ系かなって思って映画館に行ったんです
怖かった...お化けもゾンビも特別ひどい悪役も登場しないけどまるでホラー映画。
発想や構成力に脱帽しつつ、映画表現の可能性の無限さを感じました。体験型映画の新境地『ファーザー』、圧巻の一本です
とにかく熱量の高い、感動した等の感想がたくさん!twitterでの感想を検索すると、8割〜9割以上が「面白かった」「良かった」という意見のように見えました。
・ファーザー
認知症の父と娘が
アカデミー主演男優賞のアンソニー・ホプキンスの名演と脚本の素晴らしさ✨かつて認知症だった祖母と気高く威厳があり知的だった父といつかは自分もなるであろう姿を重ねてしまった。序盤から何故か涙が止まらず、ふとした一瞬すらも心に突き刺さる作品。今年一番かも😭
・『ファーザー』を劇場で観る。客は15人程。
認知症の老人と献身的な介護をする娘。日常が崩れ落ちていく…
認知症擬似体験映画。時間と空間が歪み、人格から記憶が剥がれ落ちていく。欠落した部分は妄想で補完して辛うじて自我を保つ。これは恐ろしいぞ。人生に足場を失い、漂流するのだ。素晴らしい。
・「ファーザー」観ました。認知症を患った父親と娘の話ですが、ある種サスペンスチックな描き方が印象的です。独特な構成は先が読めず、物語にぐいぐい引き込まれました。また、老いた父を演じるアンソニー・ホプキンスの演技がやはり素晴らしいです。クライマックスでの感情表現はまさに名演技でした。
ファーザーの鑑賞報告を探すと、どこを見ても良い評価、感想ばかり。認知症の老人を”老人目線で描いた”という斬新さと、サスペンチックな描き方、そしてアンソニー・ホプキンスの演技を称賛する声が多く見られました。9割以上が褒めの意見でした。
『ファーザー』悪い評価・感想
一方、悪い意見は殆ど見当たりませんでしたが、このような意見もありました。
映画『HOKUSAI』か『ファーザー』か、評価を見て『ファーザー』に。
— まにまにmym315 (@velibeaute) June 3, 2021
職場と自宅の往復のような毎日が続いてたから、気分転換にと見に行ったんだけど、今の気分には合わなかったな。今度はちょっと心が軽くなる映画にしよう。
「ファーザー」う~ん。土曜日の朝9時40分から観る映画じゃないね。これって完璧に理解するの無理じゃない?大枠のメッセージは分かりますよ。いや、むしろ分かりやすいんですよ。ただ、ディテールがね。これを理解するのすごく大変だと思います。
— キューピー (@dkxJMKfp7vKOxl1) June 5, 2021
「ファーザー」
— グラビトン・ボルト(侵略者) (@adnojifhinfo) May 16, 2021
確かに面白いんだけど、「恋人」と娘の口論を立ち聞きする場面で何となく周囲の人物に「悪意がない」ことがわかってしまうのが自分の好みとは合わなかった。
何だかんだポランスキー「ローズマリーの赤ちゃん」が凄いのは周囲が邪悪にしか見えない瞬間があることだと再確認。
#ファーザー
— petal (@petal12031320) June 5, 2021
個人的には微妙。
認知症の老人男性に世界はどう見えるか。この人が誰か、ここはどこか、何が本当か、まるでわからない。
不安定な世界を描いた映像としては見事で、自分がもしそうなったら、と恐怖を感じるが、だけど映画として何を伝えたいのだろう。認知症は怖い、としか感じなかった。 pic.twitter.com/C9m2pwa5gK
・映画『HOKUSAI』か『ファーザー』か、評価を見て『ファーザー』に。
職場と自宅の往復のような毎日が続いてたから、気分転換にと見に行ったんだけど、今の気分には合わなかったな。今度はちょっと心が軽くなる映画にしよう。
・「ファーザー」う~ん。土曜日の朝9時40分から観る映画じゃないね。これって完璧に理解するの無理じゃない?大枠のメッセージは分かりますよ。いや、むしろ分かりやすいんですよ。ただ、ディテールがね。これを理解するのすごく大変だと思います。
・「ファーザー」
確かに面白いんだけど、「恋人」と娘の口論を立ち聞きする場面で何となく周囲の人物に「悪意がない」ことがわかってしまうのが自分の好みとは合わなかった。
何だかんだポランスキー「ローズマリーの赤ちゃん」が凄いのは周囲が邪悪にしか見えない瞬間があることだと再確認。
・個人的には微妙。
認知症の老人男性に世界はどう見えるか。この人が誰か、ここはどこか、何が本当か、まるでわからない。
不安定な世界を描いた映像としては見事で、自分がもしそうなったら、と恐怖を感じるが、だけど映画として何を伝えたいのだろう。認知症は怖い、としか感じなかった。
・心が軽くなる映画が見たい時には合わなかった
・好みではなかった
・映画として何を伝えたいのか
という意見の方も。実親の認知症を描いているテーマで気分がハッピーになるような映画ではない為、鑑賞する時の自分の気分次第で印象が変わる映画かもしれません。
『ファーザー』映画ポップコーンによる徹底解説
ファーザーのストーリー
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは認知症により記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配した介護人を拒否してしまう。そんな折、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張。そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿はない。現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたどり着く。アン役に「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマン。原作者フロリアン・ゼレールが自らメガホンをとり、「危険な関係」の脚本家クリストファー・ハンプトンとゼレール監督が共同脚本を手がけた。第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネート。ホプキンスの主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。
ファーザーを見た感想 ネタバレなし!
まず、とっっっても良かった!!2021年に見た映画の中で1位でした。あらすじにもあるように、恋人がいないはずの娘、アンがパリに行くと言い出したのに、その直後には自宅にアンの夫を名乗る知らない男が現れ、買い物から戻ってきたアンの顔は違う女優さんにも見え・・ミステリーやサスペンス映画のように感じる違和感や、矛盾。「どういう事?」と思いながら映画を見始めましたが、そこに答えはありませんでした。
というのも、ストーリーがハッキリしないのは、この『ファーザー』という映画が認知症の老人目線で描かれる映画だからです。認知症の老人が感じた世界観なので、そこにスッキリ感はありません。ですので、ハマらない人にハマらない映画かもしれません。
見ていると気になってくるのが、実際の時系列。事実はどうだったのだろう?と、鑑賞後に考察したり調べた結果はネタバレを含むので後ほど記述します。
普段は伏線回収系が好きなので、巻き散らかされた伏線はしっかり回収してほしいと思うタイプですが、ファーザーに関してはそうは思いませんでした。恐らくその理由は、アンソニー・ホプキンスの圧巻の演技にあると思います。
アカデミー賞主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンスについて
第93回アカデミー賞、主演男優賞の最有力候補は、『マ・レイニーのブラックボトム』でトランペット奏者を演じたチャドウィック・ボーズマンだと言われていました。
『ブラックパンサー』で主演を努めたチャドウィックですが、大腸癌により2020年に亡くなり彼が主演男優賞の最有力候補と言われていましたが、実際に受賞したのはアンソニー・ホプキンスでした。アカデミー賞、主演男優賞を受賞した時アンソニーは故郷ウェールズにいて午前4時だった為、就寝中だったと言います。会場にもいない、テレビ出演もナシの驚きの受賞となりました。
しかし、ファーザーを実際に見て、主演男優賞はアンソニーしかいないと確信。ストーリーが支離滅裂でも、このファーザーという映画のストーリーにのめり込んでいけたのは、アンソニー・ホプキンスの演技にあったとしか思えません。
「ボケたおじいちゃんの役って簡単そう」と素人目線に思っていましたが、この映画は違いました。パッと見はよく動けるし、しっかりお喋りも出来ている。パッと見で、「ひょっとしたら別にボケてないんじゃない?」とも思わせてくれるくらい。まぁ、ボケていないと自分では思っている老人目線で語られるストーリーなので、いわゆる想定していたボケ老人ではなかったのかもしれませんが。
それのに、しっかり喋れるおじいちゃんじゃない、と思わせつつも、ボケている、認知症である事をうっすらと違和感として感じさせる演技力。ボケ老人ならではのムカつく言い分、頑固おじさんの威圧的な発言もありつつも、結局かわいいおじいちゃんだなぁと余韻たっぷりに思わせてしまうアンソニー・ホプキンスの魅力に気付かされました。映画鑑賞後に「アンソニー・ホプキンス、かわいかったなぁ〜、もう1度見たいな〜」とつぶやいてしまうほど。
役名もアンソニー。監督の強い要望
ファーザーの豆知識にもあるように、ファーザーの主人公の名前が”アンソニー”なのは、この役がアンソニー・ホプキンスの為に書かれたからだそうです。
フロリアン・ゼレール監督は、アンソニー・ホプキンスの出演を熱望し、2017年に脚本をアンソニーに送り実現した映画、ファーザー。映画内でアンソニーが自分の誕生日を1937年12月31日と言うシーンがありますが、これもアンソニーの実際の生年月日だそうです。
ファーザーのプロダクトデザイン
ファーザーは老人目線で描かれる映画なので、ところどころに矛盾があったり、違和感を感じて不安な気持ちにさせてきます。その違和感を更に奮い立たす為に、プロダクトデザインにこんなこだわりがあったようです。
プロダクション・デザイナーであるピーター・フランシスは↑のように、撮影中に小さな変化を入れました。
大枠は同じだけど、微妙に感じる違和感、そこからの不安。。見事に思惑通りの気分で鑑賞しました。
長い廊下やドアも重要なデザインで、同じように地味な変更が加えられています。
アンソニーの家には黄色を採用。アパートのデザインは映画全体を通して同じにしつつ、心の奥底では何かが違っていて、何かが変わっている事に気付くデザインにしたとの事です。更に、鑑賞する人がアンソニーの家のレイアウトについて混乱してしまうよう、ダイニングとキッチンは2つ用意されたそうです。
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ネタバレあり!ファーザーの本当の時系列
ファーザーを鑑賞し思う事は、どこまでが事実で、どこがアンソニーが作り出してしまった妄想なのか真相が知りたい、という事だと思います。
映画ポップコーンがファーザーの本当に起きた出来事、本当の時系列を考察してみました。
①アンソニーの認知症が発症。介護士を雇う。
②アンソニーと介護士がうまくいかず、介護士が辞めてしまう。
③仕方なく長く続く介護士を見つけられるまでアンの家にアンソニーを招き共に暮す事に。
④夫のジェームズは老人ホームに入れる事を推奨するがアンが反対し夫婦関係が破綻、離婚。
⑤介護生活に疲労したアンは一時アンソニーを殺そうとまでしてしまう
⑥長期に渡る疲労とフランスに恋人ができた事で、アンはアンソニーを老人ホームに入れる事を決意
⑦アンソニーは青で冷たく塗装された老人ホームで暮らしている
ファーザーは、基本的にアンソニーの目線で描かれますが、たまに娘のアンの視点で物語が進みます。アンの視線の時のストーリーが恐らく真実なのでしょう。
アンソニー視線での物語は真実と虚偽が入り混じってしまいますが、真実を語るアン視点をまとめると、
・アンはアンソニーを殺そうとした
・アンはアンソニーを老人ホームに入れた
・アンの元夫はジェームズ
となります。
『ファーザー』ネタバレあり!映画で語られるアンソニー目線の時系列
認知症患者に関わらず、年齢を重ねると”短期記憶”がなくなると言います。学生の頃に楽しかった思い出はいくらでも語れるのに、昨日食べたごはんは思い出せない。そんな感じで、どんどん記憶が抜け落ち、辻褄が合わなくなり、時系列すら前後してしまうのだと思われます。
そんな老人目線で語られる本作品、ファーザーはこのようにストーリーが進んでいきます。
①娘のアンが自分の家(フラット)に来た。「苦労して雇った介護士を辞めさせた」と怒っている様子。でも、その介護士は自分(アンソニー)の腕時計を盗んだし、自分で自分の身の回りの事はしっかり出来ているし介護士なぞ必要ない。
②アンに、もう1人の娘はどこに行ったかと聞く。アンは答えをはぐらかし、恋人なんぞいなかったはずが、フランスにいるジェームズという恋人の為に自分を置き去りにすると言い出した。
③ある日、突然家の中から物音が。アンかと思い見に行くと、見知らぬ男がいる。その男はポールという名前で、アンの夫で、10年以上前から結婚していると言う。アンはフランスに行くのでは?
ポールの態度はとても悪く、自分の家なのに、この家はポールの家だと言い始める。
混乱している中、アンが帰ってきた。安心したのもつかの間、アンと名乗る全く知らない女性がそこにはいた。いつの間にかポールはいなくなっていた。アンに、ポールの事を聞くと「知らない」と言う。しかもアンは5年前に離婚していると。
④ローラという新しい介護士が来た。可愛らしい女性で、自分のもう1人の娘のルーシーに似ている。ローラに、ルーシーが画家であった事を話したり、タップダンスを披露する。娘のルーシーにはしばらく会っていないが、会いに来て欲しいと思う。
⑤別の日、アンが家の中でまた知らない男と話している。自分の腕を見ると腕時計がない。知らない男は腕時計をしていて、その腕時計はもしや自分の腕時計では?また盗まれたのか。男に対する不信感を顕にすると、男はこう言った。「いつまでみんなを困らせるんだ?」
⑥アンと病院へ。医者から、アンと一緒に住んでいるのか聞かれたので、「アンはもうすぐフランスに行く」と答えると、アンはそんな所に行く気はないと否定してくる。つい先日フランスに行くと言っていたのに。
⑦食事時にキッチンへ向かうと、自分を老人ホームに入れろという、アンと男の口論が聞こえてくる。夕食はチキンだった。口論をしながら食事を進めるも、アンはチキンをすぐに閉まってしまう。まだ食べたいのでチキンを取りに行き席に戻ると、また先程と同じ会話、老人ホームに入れろと会話していた。
⑧ある日、アンが家におらず、介護士のローラがいた。ローラは自分を子供扱いしてくるので、一喝してやった。ローラはルーシーの事故について知らず、ごめんなさいと言い出した。何の事だろう。と思っていたらまた知らない男が現れた。不機嫌な表情をしている。そして、自分を平手打ちしてきた。
⑨誰かに呼ばれた気がして目覚める。家のドアを開けるとそこは病院だった。病室をあけると怪我をしたルーシーらしき女性がいた。
⑩ある日、ローラが来ると言うので出迎えると、違う女性が来た。過去にアンを名乗った女性だ。青い部屋に通される。アンの居場所を聞くと、アンはフランスに行ったと言う。部屋に男が入ってきた。その男は先日平手打ちをしてきた男だった。よくわからないが、自分のお母さんについては覚えている。目が大きい人だった。お母さんに会いたい。
ファーザーを見た後にオススメの映画
愛、アムール 2013年
第85回 アカデミー賞 (2013年) 外国語映画賞を受賞、
第70回 ゴールデングローブ賞 (2013年) 最優秀外国語映画賞を受賞
Rottentomatoでの評価も93点と高得点。ファーザーと同じく認知症を描いた重い作品。裕福な老夫婦の自宅での介護生活を描いた映画です。
2021年現在、動画配信サービスでの配信が日本でされていないようですが、DVDが割引価格で販売されていました!気になる方はご検討下さい。
メメント 2001年公開
ファーザーと同じく、時系列がバラバラの展開はクリストファー・ノーラン監督のメメントを思い浮かべた方も多いのでは。すぐに記憶をなくしてしまう男を時系列をバラバラに描いた異色サスペンス。こちらもRotten Tomatoで93点と高評価の名作です。
映画を動画配信サービスで見る場合
AmazonプライムやNetflix、U-NEXT等たくさんある動画配信サービスで、
・どれを選べば良いかわからない
・今使っている動画配信サービスで本当にいいのかなぁ?
と思っている方は是非1度確認してみる事をおすすめします!
『ファーザー』を見た感想まとめ
特にラストシーンのアンソニー・ホプキンスの演技は、後から思い出しても涙が出てしまいそうなほど圧巻で、かわいらしさもあり、不思議な余韻に包まれました。
認知症はある意味救いのない、そして誰にでも訪れうる悲しい出来事ではありますが、老人目線で認知症を経験する事で今後介護をされる方や、自分がそうなった時に違った目線で感じ取れればなと思いました。