七人の人格が曜日ごとに変わる
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月30日 14時26分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
中村倫也が演じる月曜日から日曜日までの人格が個性的で、彼らが一つの家で暮らしているという設定が面白かったです。
伝えたい事はメモを残し、それが各曜日同士の唯一のコミュニケーション。ルールを守らない曜日がいて、真面目な火曜日が怒って新しいメモを貼ったりして、楽しそうに生活してるなって感じました。
でもそれぞれが他の曜日も自分が過ごしたいと思っていて、水曜日に目が覚めた火曜日は一日を満喫します。
行けなかった図書館に行くことが出来て新しい出会いがあって・・・
ただ、水曜日が全く現れなくなり、他の曜日の生活の気配も無くなっていく様子は寂しく不気味にも思えました。月曜日と火曜日がスマホでやり取りをするシーンは自分の人格が残りたいという本心が出ていて特に怖かったです。
中村倫也の演技がとても良かったと思います。全く異なる人格をうまく演じていて、この映画の世界に引き込まれました。
最後の月曜日の決断は意外に感じましたが、他の曜日を過ごした火曜日の言動を思い返すと納得できるラストだと思います。エンドロールは必見です。