エンゼル・ハート
謎の人物からの依頼で、失踪した人気歌手の行方を追うブルックリンの私立探偵。だが、彼の行く先々では奇怪な殺人が続発、事件の全貌を知ろうとした探偵を待っていたものは思いもかけない真実だった……。ヒョーツバーグの原作を、A・パーカーがいつもながらのスタイリッシュな映像美で映画化したオカルト・ミステリー。
主人公の私立探偵ハリー・エンゼルをミッキー・ロークが演じている。 彼はロバ ート・デ・ニーロが演じる謎めいた依頼人より、行方不明になったジョニー・フェイバリットという歌手を探すよう依頼される。 ハリーは、人探しとして、ジョニーが関わった人物をいろいろ訪ねて歩いていく。その都度、思いがけないトラブルに巻き込まれることになる。 果たして姿を消したジョニーは生きているのか。観ている側に謎かけしていくストーリー展開である。 アラン・パーカー監督は、謎めいたストーリーを光を上手に使った映像美で印象的にまとめていっている。 ミッキー・ロークもこの頃が全盛期だったのだと思う。謎を追いかける探偵の役を印象的に演じている。 物語は終盤にかけ、だんだんと謎が深まっていく。 最後まで見ると、物語の全体像がわかる仕掛けになっているので、ぜひ見通してほしい。 最近はこうした「最後まで溜める」タイプの映画が少なくなったなあと思う。やはり序盤からわかりやすいストーリーでの組み立てを要求される時代になってきたからかもしれない。
私立探偵のハリー・エンゼルがある依頼者から「ジョニー」と呼ばれる男の生存確認を依頼され調査を進めるうちに、ある驚愕の事実に直面する、という話。 公開当時、日本でのTVCMの作り方がとてもうまく、この映画の中の美しいショットのみをうまく組み合わせて放送されていたのを思い出す。 つまり、画作りはなかなか良かったものの、物語はそのオチにちょっと面食らってしまう、というものだ。「ローズマリーの赤ちゃん」に似た衝撃、と言えばいいだろうか。 また、依頼者役のロバート・デ・ニーロのゆで卵のむき方が印象的で、以降時々同じようなむき方をしてしまう、というように、映画そのものよりもその枝葉の部分がとても印象に残っている映画でもある。 今鑑賞し直してみると、1987年公開の映画ということもあり、主役のミッキー・ロークの着る衣装が少しダブッとした感じで実に80年代っぽく、それがまたキャラクターに妙に合っていると改めて感じた。 途中場面はニューオリンズへと移っていくが、この展開は原作にはないとのこと。 けれども基本ハリーの一人称で展開していくハードボイルド的世界観で作られているこの映画においては、こういう背景の場面転換は観客を飽きさせないようにするうえでとても効果的であると感じた。 物語としてのオチはちょっとアレだけど、画面構成等色々と印象に残る部分も多い映画だ。
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