パーフェクト!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月29日 21時22分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
どこかで観たことが…と思ったら、そういうことか、と納得。
重い、暗い、怖い。
白鳥の湖は有名だけど、黒い白鳥も登場するのを、初めて知った。
プリマに選ばれるも、白は似合うのに、色っぽい黒い姿の白鳥役が似合わないと言われるニナ。
どうすれば黒くなれるか、指摘されるも「行動」出来ない。
ママが目を見張っているから。
母と娘の歪んだ関係、いわゆる「毒親」に育てられた娘の葛藤や解放の描き方が、こういう昇華のされ方をするのか、と思うと、清々しさすら感じる。
バッドエンディングに見えて、
「ハッピーエンド」
そのものだと思った。
それくらい、母と娘の関係というのは、重い。
難しい役どころ、さすがの才女ナタリー・ポートマン。
皆んなの「レオン」のマチルダから、素晴らしい成長で、ホッとする。
子役から映画業界に居ると、何かと誘惑があって「あの人は今」扱いになるので。
観た当時は、目が回るし、内容は暗いし重いしで怖くて苦手だったけど、「毒親」に育てられた娘、という目線で観ると、スッと入ってくるのが、最初観た時よりも、怖い。
あなたの母親は毒親かも知れない、
そう言われているようだった。