悲劇だと思う
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月23日 17時02分
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総合評価:
5.0
ヘンリー五世というと世界史Bあたりを取ってた人なら聞き覚えくらいはあるはずです。
私もすっかり忘れていたのですが、楽しめたので予備知識は必要ないかと思います。
とりあえずフランスとイギリスがいがみあってる、くらいのことしか分からなくても充分です。
ネトフリの映画は当たり外れが大きくて、最近は特に当たりがあまりないなぁと思うことが多いのですが、これは「大当たり」の一本です。
シェイクスピアの「ヘンリ五世」の説明として放蕩息子が気骨のある王に成長する話・・とされる事が多いですが、
自分としては先代のヘンリ四世の気質を嫌っていた後のヘンリ五世が徐々に残酷性も含めて継承してしまう悲劇的な話かと思いました。
ネトフリ映画らしく予算を豊潤に使っており衣装、セット、映像、どれをとっても一級品です。
戦闘シーンもリアリティがあります。
ティモシーシャラメをはじめキャスティングも実によくあってる感じがしましたね。
王とは孤独な存在であると再確認させられる映画。