鬼談百景
深夜に若者たちが乗った車が女に遭遇する「追い越し」、部屋のクローゼットがひとりでに開いてしまう「密閉」、黒っぽい影のような男が襲い掛かってくる「影男」、女子高生が自分を見つめ続ける男に恐怖を感じる「尾けてくる」ほか、全10編のホラーを収録。
短篇集形式の映画で、心霊系を中心とする、不可解でスリルを感じさせられる小さな話が10編楽しめます(原作は99話から成る掌編集です)。 あれは一体何者だったんだろう、といった感じの解き明かされないタイプの怖さが多く、題材もバラエティに富んでおり、期待以上に楽しめました。 直接的なグロテスクな描写がないので、そういった路線のホラーが苦手な人にも安心しておすすめできます。色々なタイプの話がある分、自分のようなホラー初心者が、自分がどんな怖い話に刺さるのか探してみるのにもうってつけでした。 個人的な好みになりますが、子どもが出てくる怪談に弱い自分としては、子どもたちの幻であったり赤ん坊の声であったりが絡む二編の話に、特にザワザワさせられるものを感じました。また、三話目の「尾けてくる」というお話の、何とも言えない後味の悪い閉じ方は特に印象に残るものがありました。 本当にあった話なのではないか、と思わせる、さりげなくも陰気な語りが、怪談や都市伝説の報告を聞いているような印象です。夏におすすめの一本です。
この作品は小説家の「私」の元に寄せられた投稿を彼女が作品化したもの、というのが前提です。 投稿が元なので、各話は短め。 それぞれ監督が違い、作風や舞台設定などから、やや玉石混交といった感じになっています。 監督の作風の違いを観るのも面白いですし、物語によっては少し笑ってしまう展開のもありますので、どのお話が気に入るかは観る側次第かと思います。 この作品のポイントは、原作者の別の作品「残穢-住んではいけない部屋-」とのつながりがあるというところ。こちらも映画化されています。 「残穢」はこのものがたりの100話目にあたるという設定になっています。 もちろん、どちらも単体で楽しめますので、どちらかが気に入ったらもう片方を観てみるのもいいかと思います。 「残穢」はかなり好きな作品で、こちらも期待して観たのですが、やや期待外れでした。 しかし、短編集という性質上、物語を長く深く描くことが難しいというところがそう感じさせたのかと思います。 物語の語り手「私」は「残穢」とおなじく竹内結子さん。 ドライな語り口がいい味わいを出しています。
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