ザ・フライ
物質移動と遺伝子組み換えについて研究している科学者セスは、物質を別の空間に転移する新装置“テレポッド”を発明する。セスと出会った雑誌記者のベロニカは装置のことを特ダネにしようと彼に提案し、やがて2人は愛し合う仲になる。やがてセスは自ら“テレポッド”の実験台になるが、装置の中に1匹のハエがまぎれ込んでいたせいで、彼の肉体に異常な変化が。なんとセスの肉体に、少しずつハエのような特徴が現われてくる。
あまりにも有名な作品ですが、もしかしたら、あらすじにあるシチュエーションにゾッとできる人ほど、反面、深く考えさせられてしまうような作品なのではないでしょうか。 肉体が変貌し、思考もだんだんとおかしくなっていってしまう時、一体どこまでその人をその人と認め続けることができるのか、という問題に挑んだ名作です。 蝿男になってしまう過程は、肉体の変化のような目に見えるものとしてだけでなく、少し言葉のノリがおかしい、とか、良かれと思う気持ちが先走って配慮ができない、とか、心や振る舞いの問題としても描かれています。それは、肉体の変化とともにもはや別の精神しか持てないということなのか、それとも、肉体の変化に対する彼自身の人間らしい精神の応答なのか。 自分を自分たらしめる、その人をその人をたらしめる、同一性の際は一体どこにあるのか、などとつい考えさせられてしまう作品です。色々な解釈ができそうで、しかもとてもストレートに泣けるという、ストーリーテリングの力に溢れた素晴らしい映画です。
ある科学者がテレポート装置を開発して、一つのテレポッド装置からもう一つのテレポッド装置に物体を移動していく技術を開発するところから物語はスタートします。 タイトルがタイトルに展開は予想できるのですが、実用証明するために自分を実験体としてテレポッドに入ります。しかし…テレポート直前に小さなハエが一緒に装置に入っていました… そこから、徐々にハエと融合していくストーリー展開になります。 もうこの人間とハエの融合によりどんどんハエになっていく描写はなかなかエグかったですね。 むしろ当時の技術であそこまで気持ち悪く演出していたのは素晴らしいと思います。 途中で夢の中の話ですが、ハエ男との間にできた子供が産まれるシーンは今だったら道徳的にどうなの?という感じなので、あり得なさそうですが実際の産まれるシーンはゾッとしました。 終始、ハエ男のキモさをあらわしていきますが最後のシーンは切ないですね… 顔はキモいが最後のシーンの丸いお目目と行動にはグッと来ました。 刺激的描写は多いですが、最近のモンスター系映画に比べたらかなりクオリティ高い出来栄えの作品だと思います!
このレビューにはネタバレが含まれています
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