タイトルにもなっている[ knives out ]
日本語に訳すと「たくさんのナイフがむき出しの状態で出ている」と言ったニュアンスですが、その表現がぴったりな1本です。各キャラのキャラ設定がしっかり出来ていて、入り込みやすい映画でした。
ミステリー系は物語がだらだら流れる印象が多く、今まで避けてきた私ですが、本作は最初から最後まで物語の展開するテンポが良くて目が離せずダラダラどころかハラハラして楽しめました。(私は普段はホラー映画をよく観ます)
また、ミステリーは通常「探偵目線」が多いのですが、この映画は一味ちがいます。
序盤は探偵目線、あるポイントを境に容疑者目線でストーリーは進みますがアメリカでの移民の印象に対し社会的な風刺も含まれている様に感じ、その視点で見てもすごく興味深かったです。
序盤から最後の最後まで「え!そうなる展開なの!?」が多くて「この先どうなるの!?」と大満足の2時間10分でした。
もともと、劇中の看護師、マルタ役のアナ・デ・アルマスが好きでたどり着いた映画だったのですが(もちろん話題作でもありましたが)アナの女優としての演技力の幅広さが伺う事ができ、ライアンジョンゾン監督の他の映画も見てみたくなりました。