タイトルがすごくポップで、中身も確かにおもしろいんですが、内容なとてもしっかりしてて、ずっしり重くて、正直、こんなポップなタイトルじゃなくて、もっとメッセージ性のあるものでもよかったのでは?と個人的には思うくらい、いい作品でした。
とにかく生活が苦しい自分たちの生活を何とかしようと集落の人たちが知恵を出し合って奮闘するのですが、猪突猛進に話を進めていこうとする人や、見栄っ張りの人などいろんな人間模様が見えておもしろいです。
何より心に刺さったのは、今苦しい自分たちの生活をどうにかするため、というのはもちろんのこと、この先の未来を生きていく自分たちの子孫のために生きやすい環境を整えたいという気持ちで動いているという点でした。
今の日本も生活がしにくいわけではないものの、政治家も市民も含め、どれだけの人がここに登場する人たちのように未来を生きる人々を思ってこの社会を変えていこうと思っているのかな…と思ったり。こういう思いを持った人たちのおかげで自分の今の生活があると思うとなんだかありがたい気持ちになる作品です。