ある日離れて住んでいる父親に呼び出され、突然巨大なロボットに乗って敵と戦え、と言われる主人公の少年シンジ。普通に考えると男の子としてワクワクする展開のはずだけど、くよくよ悩むシンジ君に共感させられてしまいました。
父親に反発したり、認めてほしくてじたばたしたり、そういう姿は等身大の中学生としてありうる姿だと思います。
敵である「使徒」がよくわからないモノであるけれど、それと戦わないと世界が壊れてしまうらしい、ということも、わけのわからないうちに色々な問題をぶつけられ、こなさなくてはならない青春の姿をトレースしているかのようでした。
その中で、少しずつ周囲の人との距離を測ろうとしている姿に、青春時代の痛みを思い出してしみじみしました。もちろん、ロボットアニメとしてのバトルの面白さも十分堪能できました。
テレビアニメシリーズも見たのですが、この映画を観ることで、いろいろと話の内容を整理できたようなかんじもあり、話がわかりやすくなったような気がします。