テレビシリーズを見ていたのですんなりと見ることができましたが、意外と福山以外の堤真一や松雪泰子の出演シーンが多い映画らしいつくりだと思います。堤は人生に疲れてしまっている感じの数学教師で、松雪は最悪の男と結婚して離婚して頑張っている女性を演じています。堤は多分ですけど純愛なんですよね。じっと見守っている行動が少しストーカーのような感じがしてしまいますが、迷惑をかけたい訳ではないんです。彼にしてみれば数学を解くようにはっきりと進んでいけばいいんでしょうけど、恋愛は数学のように答えが導き出せるわけではないので戸惑っているんでしょうね。数学の天才と物理学の天才が繰り広げる知恵のぶつかり合いに期待してしまうのですが、それは同時に友達としてこれからは普通に接する事が出来なくなることを意味します。誰かを助けるために行動したんだとしてもそれが相手の重荷になって結局上手くいかなかった堤と、罪を背負う決心をした松雪の最後の方のシーンは切ないですね。