ハリウッド作品ではない北欧系の映画です。寒いところに住んでいる人たちは寒さにじっと耐えるような静けさというか寡黙さがありますが、この主人公がそんな感じです。緊急電話を受ける人を演じているのですが、感情を出さないで淡々と話を聞いて情報を得ていく。もう全体の雰囲気がそういう感じを出していてベストな配役でしたね。登場人物が限定されていて、声で出演している人とのやりとりが秀逸です。ある電話が緊急性が高い事件だとわかり、声から様々な情報を聞き出そうとする所はドキドキします。警察組織は縦割りというか自分の持ち分があり、ここから先は違う部署になるとかあまり他部署にこうして欲しいということも言えないのはテレビでみた日本の警察と変わんないのかなと思いました。事件の経緯から犯人はこの人間だという方向性で話は進んでいきますが、最後はこの題名の意味を考えさせられるような終わり方です。ゾッとします。それだけショックが大きかったです。主人公も最後は感情を出していました。罪ってなんなのか、考えちゃいます。