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引用:IMDb.com

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~の町山智浩さんの解説レビュー

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2021年02月25日更新
この映画ね、耳についての映画ではあるんですけど、あとミュージシャンについての映画でもあるんですけど、耳についてだけの映画じゃないんですよ。というのは、この彼にとっての、このルーベンとっての”音を取り戻したい”っていうのは”若さを取り戻す事”なんですよ、一種。 (TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)
で、『サウンド・オブ・メタル 聞こえるという事』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。

映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『サウンド・オブ・メタル 聞こえるという事』解説レビューの概要

①『サウンド・オブ・メタル』の「メタル」は音楽のジャンルの事ではなく、○○○○。
②ミュージシャンや耳についての映画ではあるが、多くの人に共通したテーマが隠されている。
③主人公にとっての”音を取り戻したい”っていうのは”若さを取り戻す事”。
④衰えて何かが出来なくなっても、その失っていく事を受け入れて、その先に幸せを見つけなければ人生が全部ダメになっちゃうよって言うんですよ。
⑤あの「みうらじゅん」さんでも、あっちの方がダメになった。(笑)

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『サウンド・オブ・メタル 聞こえるという事』町山さんの解説

(町山智浩)
既にAmazonプライムで配信しているんですが、ちょっとアカデミー賞候補になりそうなんでね、紹介したいです。映画のタイトルは『サウンド・オブ・メタル 聞こえるという事』という映画です。はい。
これですね、アカデミー賞の最優秀主演男優賞と助演男優賞にノミネートされるだろうと言われています。

(山里亮太)
へぇー!

(町山智浩)
でね、主人公は「メタル」っていうタイトルなんですが、ヘヴィメタルじゃなくて、ハードコアという種類の音楽をやってるドラマーなんですね。はい。どういう音楽をやってるか聞いてもらった方がいいんで、ちょっと流してもらえますか?

〜音楽〜

(町山智浩)
はい。まぁあの、昼からこういうのを聞くのはキツいものがあると思いますが。(笑)

引用:IMDb.com

Juciferというバンドのドキュメンタリー映画を作っているうちに出来た映画

(町山智浩)
これね、Juciferというバンドの曲なんですね。で、この映画のモデルはこのJuciferという夫婦のバンドがありまして、奥さんが「ギャーッ!」って叫んでいたギタリストの人で、旦那さんはドラムで2人だけでやってるバンドなんですよ。でまぁ、ものすごい大音響でやるんですけども。元々このJuciferというバンドのドキュメンタリー映画を作る事になっていて、やっているうちに劇映画になっちゃったっていう話がこの『サウンド・オブ・メタル』っていう映画なんですね。

で、主人公はドラマーでルーベンというドラマーで、ガールフレンドのルーという女の子と2ピース、2人のハードコアバンドをやって、デカいキャンピングカーに機材を全部ぶち込んで、世界中をそれで回りながら旅をしながらライブをやっているという2人なんですね。

(赤江珠緒)
ふーん。

大音響、爆音のバンド

(町山智浩)
で、Juciferって人達もそうなんですよね。ただこのJuciferもそうだし、この人たちもそうなんですが、ものすごい大音響なんですよ。爆音なんですよ。でね、彼耳が聞こえなくなっちゃうんですよ。

(山里亮太)
あぁ・・。そうか爆音でライブをやりすぎて?

(町山智浩)
そう。ルーベンさんが。これJuciferの方は耳が聞こえなくなっていないんですけれども。ここから先は映画向けに別の話になっているんですね。というのは、バンドをやってる人で耳が聞こえなくなっている人すごく多いんですよ。

(山里亮太)
えーーーっ!!

(赤江珠緒)
大音量過ぎるとやっぱり耳にとって良くないって言うもんね。

(山里亮太)
そっかそっか・・。

引用:IMDb.com

今のバンドマンはイヤーピースを入れている

(町山智浩)
そうなんです。で今さ、バンドをやっている人ってイヤーピース入れてるじゃないですか。でもあれってここ20年ぐらいなんですよ。

(山里亮太)
あ、昔はなかったんだ。直でやっていたんだ。

(町山智浩)
そう。昔はもう、なかったから、返ってくる音を全部聞いていたんで、80年代からバンドやってる人ってもう耳が聞こえなくなってる人が多いんですよ。

(赤江珠緒)
あぁそうですか。。だって写真にありますけども、このJuciferさんも後ろスピーカーすごい並べてますもんね。

古きバンドマンたちは耳が聞こえなくなっている

(町山智浩)
ものすごいサウンドシステムなんですよ。(笑)
だからこれやっぱり、みんな耳をやられちゃうんで、だからニール・ヤングとかピート・タウンゼントとかエリック・クラプトンとか、そのぐらいの70年代からやってる人達はその、イヤーピースがない時代の人達なんで、耳が聞こえなくなっているんですよ、今もう。日本でもね、だから80年代のバンドの人達も耳が聞こえなくなっている人多いですよだから。

(赤江珠緒)
職業病的な感じですねぇ。

(町山智浩)
あのエレカシの宮本浩次さんが難聴になって、治療に何年もかかっていましたよね。もうエレカシはまた音がデカいんだ!ほんとに。(笑)

(山里亮太)
かっこいいんすよね、それが・・!

(町山智浩)
そう。でもやっぱり耳をやられちゃうんですよ。
で、それだけじゃなくて、僕の世代はちょうどね、ウォークマン世代なんですよね。それと、ドルビーサラウンドっていうものになってからの世代で、映画の音って昔はそんなに大きくなかったんですよ。映画の音が大きくなったのは、70年代の半ばぐらいの『地獄の黙示録』あたりからなんですよ。そこから大音量の立体音響に映画がなっていったんですよ。

(赤江珠緒)
はい、町山さんが以前解説していただいた事ありましたねそれね。

引用:IMDb.com

町山さんも難聴に

(町山智浩)
そうそうそう。それで僕、見てて。とにかく僕は1番前の1番音がデカい所で、爆音で体がこう振動するのが好きだったんですよ。で、それをずっとやり続けて、それで僕は映画を1日に1本とか2本とか見るじゃないですか。
で見た後ウォークマンで、うるさい音楽を、ハードコアとかを聞いていたんで、今ほとんど耳が難聴なんですよ。。

(山里亮太)
えー・・。

(赤江珠緒)
そうか。。。

(町山智浩)
で、子供とかに、僕が普通にテレビで聞こえるように音量を上げちゃうと、「うるさい!」って言われるんですよ。。

(山里亮太)
へぇぇぇ。。

耳が聞こえなくなったルーベンは荒れ狂う

(町山智浩)
聞こえなくなっちゃって。で、40年ぐらいそれやってるから、そうなっちゃってるんで、僕の世代ってかなり聞こえなくなっている人多いと思うんですよね。だからこの映画で出てくるのはミュージシャンの話ですけど、ミュージシャンだけの問題じゃないんですが。

でね、やっぱり彼の場合には音楽が全てなんでね、ルーベンくんには。だから・・元々彼ね、ヤク中だったのに音楽と出会って、それでまた愛する彼女のルーちゃんと出会った事で立ち直って、音楽に全てを捧げて生きていたんで、耳が聞こえなくなって荒れ狂うんですよ、もう。

(赤江珠緒)
それはそうでしょうね。

(山里亮太)
全てがなくなって。。

引用:IMDb.com

後天的に聞こえなくなった人の為のリハビリ施設

(町山智浩)
そう、「全てを失ってしまう!」って暴れるんで、その彼女のルーちゃんがルーベンくんを耳が後天的に聞こえなくなった人の為のリハビリ施設に入れてくれるんですね。

で、そのリハビリ施設でですね、治療が始まるんですが、この映画はねアカデミー主演男優賞と助演男優賞候補って言われているのは、まずこのルーベンを演じる俳優さんが素晴らしいんですね。このリズ・アーメッドっていう人なんですが。

リズ・アーメッド

この人ね、イギリス人ですけどパキスタン系のイギリス人で、この人は『ローグ・ワン』という『スター・ウォーズ』シリーズですごくヘナチョコのパイロットなんだけども、最後に勇気を奮って泣かせる役をやった事で有名なんですが。

で、この映画ではドラムを7ヶ月間練習して叩けるようになって、しかも、映画の中では途中から耳にノイズキャンセラーを入れて完全に耳が聞こえない状態で演じてるんです。

(山里亮太)
なるほど!

(町山智浩)
本当に難聴になってしまったという状況で。素晴らしい演技をしてまして。さらにそのリハビリ施設の先生がまた素晴らしいんですよ。ポール・レイシーという俳優さんが演じてるんですけども、この人はね、お父さんとお母さんが完全に耳が聞こえない人だったんですよ。

(赤江珠緒)
あ、実際に?このポール・レイシーさんの?

引用:IMDb.com

リハビリ施設の先生を演じるポール・レイシー

(町山智浩)
そうなんです。だから聴覚障害者の家庭で育ったんで手話が子供の頃からできるんですね。で唇も読めるらしくて、こういう人たちの事をね「コーダ(Coda)」って呼ぶんですが、この耳は聞こえない人の親に育てられた子供達は、その聞こえる人と聞こえない人の間に立って仕事をするんですよ。

その、通訳みたいな形で。実際にポール・レイシーという人がその役を演じてるんですね、だからリアルなんですね。で、彼がルーベンに言うのは「ここの施設は耳が聞こえるようにする施設じゃないよ。聞こえなくなっても生きていけるようにする施設なんですよ。」と。言うんですね。そこで、彼は耳が聞こえない子供たちにドラムを教えたりするんですね、ルーベンくんは。ドラムはね、叩けるんですよ、耳が聞こえなくても。まぁリズム感があればの話ですけれどもね。(笑)

(赤江珠緒)
はいはいはい。

(町山智浩)
はい。(笑)そういうのを教えたりして、その施設ですごく働いて、「君には、ここが居場所なんだ。君のこれからの人生はこれで築いていけるんだよ。」っていう風に言われるんですけど、その先生からね。ただね、彼はね、まだね聞こえるようになる望みを捨てないんですよ、ルーベンは。

(赤江珠緒)
まぁ、そうですねぇ。。

また聞こえるようになる望みを捨てないルーベン

(町山智浩)
というのは手術して、人工内耳というもの入れれば聞こえるようになると、いうのを調べちゃうんですね、ネットで。それはね、マイクロフォンみたいな電気的なものを・・まぁマイクロフォンですけど、それをその、頭蓋骨の内側の耳の1番奥のところに直接入れちゃうんですよ。それで聞こえるようにするっていうのを人工内耳っていうんですけども。これまぁ、1000万とかすごい莫大な金額の手術費がかかるんですけど、「お金を貯めてそれを払えば自分は耳が聞こえるようになるんだ。」と思ってるんですね、このルーベンは。「そうすれば彼女も戻ってくる。」と。ルーちゃんも戻って来ると思って、その聞こえる状態に戻る事が捨てられないんですよ。

(赤江珠緒)
それはまぁ、取り戻したいと思うでしょうねぇ・・?

(町山智浩)
はい。ところがですね、この人工内耳ってのはそんなにうまくいかないんですよ。実際は。

(赤江珠緒)
はぁ・・そうなのか・・!!

引用:IMDb.com

サウンドオブメタルのメタルの意味

(町山智浩)
というのはね、人間の耳って実際に聞こえている物が聞こえている訳じゃないんですよ。あのね、自然にノイズキャンセラーとイコライザーが入ってるんですよ、耳には。

(山里亮太)
あー!

(町山智浩)
で、すごく甲高い音とかをカットしてるし、あと関係のないノイズはカットしてるんですよ、自動的に。で、それがない状態で、本当に周りで聞こえる音を耳に入れちゃうと、ものすごいノイズと、金属音で聞こえないんですよ。
この映画のタイトルの『サウンド・オブ・メタル(金属の音)』っていうのは、その人工内耳で聞く音の事を言ってるんですよ。

(山里亮太)
なるほど!音楽のジャンルのメタルじゃないんだ。

(町山智浩)
ないんですよ。シャリシャリした音なんです、すごい。

(山里亮太)
うわ嫌な音だな・・。

(町山智浩)
それとね、関係のない音とかもいっぱい入ってきちゃうの。で、何も聞こえない。だから人間ってすごいなと思いますよ。

(赤江珠緒)
うんうん、ほんとですね。

ミュージシャンの映画、耳についての映画、だけではない

(町山智浩)
自然にやっているんですよ、それを。だから人工内耳をつけて初めて聞こえるようになった人もね、結局つけなくなっちゃう事が多いらしいんですよ。

で、そういう話なんですけども、この映画ね、耳についての映画ではあるんですけど、あとミュージシャンについての映画でもあるんですけど、耳についてだけの映画じゃないんですよ。というのは、この彼にとっての、このルーベンとっての”音を取り戻したい”っていうのは”若さを取り戻す事”なんですよ、一種。

(山里亮太)
はー・・!!確かに・・!

(町山智浩)
つまり、恋人のルーを取り戻す事なんですよね。で、ルーは彼にとって青春の象徴なんですよ。
でもね、この先生はこう言うんですよ。「君が嘆いているのは、まるで老人が嘆いているようだ。」って言うんですね。これどういう事かっていうと、いつか聴覚はやっぱり誰でも失っていくものなんですよ。僕がそうだし。

(赤江珠緒)
衰えますもんね、人間当然ね。。

引用:IMDb.com

衰えていく

(町山智浩)
衰えていくんですよ、どうしても。あと、目もね、見えなくなっていくんですよ段々と。老眼でね。僕も今、すごい老眼で。今すごく苦労しているのは本を読むのがすごいつらいんですよ。今、ネットだからある程度読めるんですよ、字をでっかくしちゃって。でもね文庫本はもう読めないんですよ。かなりつらいんですよ。で、絵を描いたりするのも相当つらいんですよ。

(赤江珠緒)
あ、絵もですか?

(町山智浩)
絵を描くのもすごくつらいです。だから若い頃だけなんですよ、実は本を読めたり、絵を描いたりできるのは。結構。まぁそれ以外にも見た目が衰えてきますよね、やっぱり。ほっぺたが垂れ下がったりね。それで僕もう頭の後ろの方のがハゲてきちゃっているんですよ、後頭部の方が。

(山里亮太)
気にされてますよね、町山さん、時々。

(町山智浩)
僕だから、ものすごいくせっ毛で太い毛でゴワゴワした巻き毛だったのに、跡形もないんでびっくりしちゃってますよ自分で。

(山里亮太)
今見た感じは全然・・ねぇ?

(町山智浩)
いやいや僕、本当にウネウネとうねる、すごい巻き毛だったんですよ。それがなくなっちゃう。

(山里亮太)
キレイ〜なロマンスグレー。

(赤江珠緒)
うん。うん。

町山さん、お酒を飲めなくなる

(町山智浩)
いやいやいや。(笑)あとね、お酒を飲めなくなっています、僕今。

(山里亮太)
えっ弱くなったとかだけじゃなくて、もう完全に飲めなくなりました?

(町山智浩)
あのね食道炎なんですよ。

(山里亮太)
わーー・・それは大変だ・・!

(町山智浩)
それはね、加齢のせいなんですよ。歳取ったから。カレーの辛いの食べたからじゃないですよ。(笑)

(赤江珠緒)
でしょうね。(笑)この話の流れで・・大丈夫です!(笑)

(町山智浩)
食道の入り口の所が緩んでくるんですよ、どうしても。で、そこから胃液が逆流してきて、だからお酒が飲めなくなっちゃったんですよ。

(山里亮太)
あぁ、年重ねるとそれなる人結構聞きますね・・!

(赤江珠緒)
逆流性食道炎は聞きますね。

引用:IMDb.com

あの、みうらじゅんさんも・・

(町山智浩)
それでこの間、みうらじゅんさんと久しぶりに会って、僕みうらじゅんさんとは37年くらいの付き合いなんですけど。(笑)
この間、久しぶりにちょっとZOOMで話して。みうらさんも全然、あっちの方がダメになっちゃって。あんなにスケベだったみうらさんが全くそういう事を考えられないって言ってましたけども。(笑)

(赤江珠緒)
あのみうらさんが?(笑)

(町山智浩)
あのみうらさんが。(笑)

(山里亮太)
ねぇ、「考えられない」って聞くと、「そんな事があるんだ」って・・!(笑)

(町山智浩)
そういう事が起こるんですけども。それを受け入れないで、受け入れられなくて、それを取り戻そとしてもがいて、取り戻せないって嘆いてばかりいたら、その後の人生がつらいだけなんですよ。

(赤江珠緒)
まぁそうかぁ・・!!

(山里亮太)
嘆くだけの人生になっちゃうんですね。

嘆きだけの人生

(町山智浩)
嘆きだけの人生になっちゃうんですよ。だからこの先生は耳が聞こえないという事だけじゃなくて、全ての事について言ってて。人は失っていくものなんだと。彼女もそうだし。その失っていく事を受け入れて、その先に幸せを見つけなければ人生が全部ダメになっちゃうよって言うんですよ。

(赤江珠緒)
うわー!これはテーマとしてはね・・。

(山里亮太)
ねぇ。結構当てはまる人多いテーマですよ、めちゃくちゃ。

(赤江珠緒)
うん、深いし、そしてそれを受け入れられるようになるまでの、なんちゅうか、自分の気持ちがね。。悟るみたいな所あるじゃないですか、できるかなぁ・・?ねぇ。

(町山智浩)
そうなんですよ。特にこの主人公のルーベンくんはずっと激しい音楽を聞いていた訳ですけども、常にアドレナリンが出ている状態だったんですね。でも、みんなそうじゃないですか、今の世の中って。僕もそうだし。
いつもテレビを見たり、ネット見たり。すごい情報量を日々浴びて、音楽を聞いて、本読んでもそうですけど、常になんか刺激を受けてるじゃないですか。
しゃべったり考えたり、何かしてるじゃないですか。体を動かしてるじゃないですか。でも、このねぇ先生はこう言うんですよ。「何もするな。」って。ルーベンにこう言うんですよ。「聞こえなくなった事で音を失ったのではなくて、静けさを得たんだ。」って。

(赤江珠緒)
はー!なるほど!

引用:IMDb.com

誰しもに共通するテーマ

 (町山智浩)
という事を言うんですよ。で、「この静寂の中で、じゃあ何が聞こえるか?自分の心の声を聞け。見えなくなったら、自分の心の中を見るんだ。そのチャンスをくれたんだ。」と。「これがなければ、できなかったはずだ。」と。そういう話でしたね。

(赤江珠緒)
そうか。そういう考え方をね、そうね、していかないとこれ、誰しも・・ですもんねぇ。。

(山里亮太)
そうそう、寿命が長くなったとはいえね、その長くなった分、そういう色々な考え方次第で、嘆く時期が長くなっただけの人生よりかは。。っていう。

(赤江珠緒)
まぁ老いの方は徐々に来るから、なんとなく諦めもつくけど、このルーベンくんみたいに突然だった場合はね。

(町山智浩)
この物語は急に来る事によって、それを非常に強調してるんですね。だからまあ、赤江さんとか山里さんは随分先ですけども、でも、あっという間ですよ!僕の年齢になるまで。あっという間です!(笑)僕、来年還暦です。

(山里亮太)
見て準備しておこ!

(赤江珠緒)
『サウンド・オブ・メタル 聞こえるという事』はAmazonプライムビデオで配信中でございます。町山さん、ありがとうございました。

(山里亮太)
ありした!

(町山智浩)
どもでした。

※書き起こし終わり


○○に入る言葉のこたえ

①『サウンド・オブ・メタル』の「メタル」は音楽のジャンルの事ではなく、人工内耳で聞く音の事を言ってるんですよ。

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