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引用:IMDb.com

ゲット・アウトの町山智浩さんの解説レビュー

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2021年05月31日更新
ホラー映画がヒットするというのは、とにかくそれを見ている人たちの中にある潜在的恐怖をフックしている、引っかけているかどうかなんですよ。だからホラー映画っていうのは実は全ての映画の中でいちばん政治的で社会的なんですよね。(TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがトークショーにて(https://www.youtube.com/watch?v=8dQelWu_4U4)アメリカで大ヒットした『ゲット・アウト』(邦題:Get Out)のネタバレ【あり】解説レビューを紹介されていましたので書き起こしします。

映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『ゲット・アウト』解説レビューの概要

①監督はキー&ピールというコンビのコメディアンで、2人とも白人の母と黒人の父から生まれた。
②オタク気質のジョーダン・ピール監督は、色々な映画からパロディを本作に入れている。
③映画冒頭で、黒人が安全そうな場所を歩いているのに怖がっていた理由。
④当初考えられていた結末とは別の結末になった理由は○○○だった!!

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
URL先の音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

トークショーにて、『ゲット・アウト』解説

(町山智浩)
え〜と、撮影は駄目みたいなんですけど、ツイートとかはご自由にして下さい!

〜中略〜

この映画は、ここに書いてある通り大変な大ヒットで、今年(2017年)の映画の中で1番金を儲けたという映画なんですね。制作費がすごく安くて、それに対して返ってきた興行収入の率が1番高かったという映画なんですけえども。
この映画元々コメディとして最初は始まってるんですよ。やってるうちに段々ホラーになっていったという所がありまして。監督のですね、ジョーダン・ピールという人はですね、コメディアンというか漫才師、ですね。コントをやっていた人なんですよ。

引用:IMDb.com

監督はコメディアン、漫才師

相棒が、キーガン=マイケル・キーという、背の高い痩せっぽっちで、この人はメガネ掛けてずんぐり太ってる人なんですね、ジョーダン・ピールは。
キー&ピールっていう漫才コンビですね。あの、ファーゴっていうテレビドラマの第一シリーズを見たことある人います?あっ結構いますね。(笑)あれで、どうしようもない頭の悪いFBIコンビをやってたのがキー&ピールなんですよ、後ろで銃撃されても全然気づかないとか。全く役に立たないFBIコンビをやってた、笑わせてたのがこの2人なんですけども。

この2人はコント番組をずっとやっていたんですよ。キー&ピールショーみたいのを。で、僕が面白がって見ていたら、うちの娘が「これ面白がってるの中学生だけだよ」って言ってたんですごくショックを受けたんですけど。(笑)本当にどうしようもないコント番組で。(笑)それがすごく面白かったのが、黒人がアメリカだと、ただ黒人の人が歩いてるだけで逮捕されちゃうんですね?「お前何やってんだ、こんな所歩きやがって!」みたいな感じで。

黒人についてのコント

で、「なんで俺は肌の色が黒いってだけでこんな目に合うんだろう」って言ってると、突然闇の中から黒人の妖精みたいな人が現れて、「こんな国はおさらばした方がいいよ、黒人だけのニグロランドに行こう〜」とか言うと、そこに行くと、「あっ普通に道を歩いていても警察に逮捕されない!なんて天国なんだ〜」というコントをやっていたんですね。

警察に逮捕されないだけで楽園だなんてどんな世界だよっていうね。(笑)まぁそういうのをやってた人なんですよ。なぜそういう事やってたかっていうと、そのコントって1980年代にエディー・マーフィーというコメディアンがサタデー・ナイト・ライブというお笑い番組で結構やってたコントなんですね。黒人がいる時は白人は真面目にしてるけど、黒人がいない時は一斉に黒人の悪口を言ったりするとか。そういうギャグをやってたんですけど。

白人と黒人の差ギャグ

あと、お店に顔を白く塗ってエディー・マーフィーが。白く塗ってじゃない、完全に特殊メイクで白人になってお店に行くと、お金を払おうとすると、「いやいや、結構です」って言われて、「えっ?どうして?お金払うんだけど」って言ったら、「あのね、白人はね、お金いらないです何買うのも。」って言われたんですよ。「知らなかったんですか!?」みたいな感じで。

で、銀行に行って、「おうちを買いたいんでお金貸して下さい」って黒人の人が言ってると、「ふざけんな、そんなのありえないよお前、頭金も持ってないで」って言うんですけど、そこに白人の格好をしたエディー・マーフィーが行って、「家を買いたいんだけど」って言うと、「あっいくら必要ですか?もういくらでも!」って言って札束をガンガン積んでくるんですね。「白人の人にはいくらでも貸しますよ」って言って。で最後にエディー・マーフィーが、「このアメリカっていうのは実は白人帝国が隠れてるんですよ」って言ってジャジャジャーンって終わるっていうインチキミステリードキュメンタリーをやってたんですね。

引用:IMDb.com

エディー・マーフィーは2〜3万人のコンサートホールをマイク1本で満員に

そういうのにすごく影響されてて、エディー・マーフィーという人は今はもうコメディアンとしては日本では結構忘れられてるんですけど、アメリカで最初にコンサートホールを、要するに2万人とか3万人とか入るコンサートホールをマイク1本で満員にした男なんですね。
で、日本でもその頃彼のスタンダップコメディが翻訳されてビデオで出てですね、初めてアメリカのスタンダップコメディって物を僕らは見たんですよ、1980年代に。具体的には83、4年ぐらいにビデオが出まして。その中に出てきたギャグが元ネタなんですよこの映画の。ゲットアウトっていうタイトルの。

『悪魔の棲む家』

で、それはあの、『悪魔の棲む家』っていう映画がありまして。『The Amityville Horror』っていうタイトルの映画なんですけども。それは実際に人殺しが会った家に引っ越してきた夫婦が、まぁすごく安いんでね。そしたら霊の声が聞こえるんですよ。霊の声って、笑点の例の物じゃなくて、幽霊の霊のほうですけども。(笑)
「ゲット・アウト・・!」って声が聞こえるんですね。それなのにそこに住み続けて大変な目に合うっていうのが、『悪魔の棲む家』っていう映画なんですけども。

エディー・マーフィーがそこで、「白人ってのは本当に馬鹿だな、いくら安いからってゲット・アウトって言われたら出ていけばいいのに。黒人は迷信深いから出てかないぜ!」と威張ると言う。威張っていいのかそれっていう、気がするんですけども。そういうギャグをやってて、そこから思いついて、そういうネタをやろうと。ゲット・アウトで1本やろうと。という所から始まって、最初はショートコントみたいな所から映画に膨らんでいったんですね。

で、ちょっとここから、見ててどうしてもわからなかったって所があったら手を挙げて頂ければ。はい、どうぞ。

撮影はアラバマ

これ撮影自体はアラバマかな?1番ひどい所、ですね差別が。昔キング牧師とかをぶっ叩いていたような所ですけど。特にどことは決めてないですけど、南部であるって事がはっきりわかるのは家の作りなんですよ。家の作りと、木の上からこう垂れ下がっている独特の木がありまして、南部の昔の金持ちの家という事がわかるんですけど。

アイスティーを注ぐっていうシーンがあって、アイスティーっていうのは南部の物なんですよ。アイスティーってアメリカ人でも上の方の人飲まないんですよ。北の方の人。南の方の人達が飲むんですね。それが色々な起源があるらしいんですけど、具体的には南北戦争のあたりでコーヒー、貿易封鎖をやられたんでコーヒーが手に入らなくなったんで、持ってた紅茶を飲むようになったって。紅茶はなんかイギリスから密輸かなんかしてたって、そういう件があったらしいんですけど。

引用:IMDb.com

『バットマンVSスーパーマン』

最近だと、『バットマンVSスーパーマン』の中で、南部のテネシーから来た議員の女性の紅茶にオシッコを入れるというよくわからないギャグがありましたが、あれは南部の人がピーチティーっていう、ピーチの味が付いた紅茶を飲むっていう話があるんですよ。ピーチっていうのは実はジョージアって南部の州で大量に取れるんで、ピーチティーが南部の独特の飲み物なんですね。だからそういうネタになってますね。はい。

黒人がゲット・アウトって言われるってネタ

あと、黒人がゲット・アウトって言われるってネタは、これは別の文脈なんですよ。昔ああいう郊外の住宅地っていうのは、何故郊外の住宅街がアメリカにいっぱい、例えばスピルバーグの映画とか色んな映画で郊外に住宅地があるじゃないですか、建売のね。どうしてあれが売られたかって言うと、実は、黒人がいない街ですよっていうのが売りだったんですよ。ここの街には都会の真ん中と違って黒人がいません!白人だけのパラダイスですよ!って事を案に売りとして売ってたんですね。1940年代、1950年代にはそれが売りだったんです。それで白人たちが、都市中心部から郊外の住宅地にどんどん移り住んでいくという時代がありまして、今度ジョージ・クルーニー監督の映画で、『サバービコン』という映画が公開されると思うんですけど、それは1950年代の『サバービコン』という白人住宅地で、黒人が引っ越してくる事から、「出ていけ出ていけ!」「ゲットアウトゲットアウト!」ってその白人たちがタイマツを持って黒人の一家を追い出そうとする話なんですね。だから実はそれを、ひっくり返しています。

『ステップフォードの妻たち』

更にもう1回ひねっていて、住んでいる人達がみんなおかしいっていうか、住んでいる黒人達が従順過ぎたりするシーンというのは別の映画がありまして、これは映画というか小説なんですが、ジョーダン・ピールが言ってるのは、アイラ・レヴィンという作家がいまして、『ローズマリーの赤ちゃん』の原作者なんですけども、その人が書いた小説で、『ステップフォードの妻たち』というのがあります。これはニコール・キッドマン主演で『ステップフォード・ワイフ』という映画でリメイクされてますけど、それは白人ばっかりの高級住宅地に行くと、何故かそこにいる奥さんたちは、そこに引っ越すんですね、新婚夫婦が。そこに引っ越すと、何故かそこにいる奥さんたちは、みんな超美人で、ものすごく従順で、料理がうまくて、絶対に旦那に逆らわなくて、巨乳っていう。
これってなんだんだ!?っていう話なんです。すると実は、まぁこれネタバレになっちゃいますけど、奥さんたちを密かに殺して、ロボットに入れ替えていたっていう。話だったんですね、『ステップフォード・ワイフ』という映画は。

引用:IMDb.com

自分たちが専業主婦っていうのが我慢できない

今聞くとバカバカしいんですが、当時は女性たちが旦那が働いてる、自分たちが専業主婦っていうのが我慢できないって言って、反逆を起こし始めた時代なんですよ1960年代終わり1970年代に。
それに対して「うわ女こえぇ!」って思った人たちが、「じゃロボットに入れ替えちゃえ!」って話で、ひどい話が『ステップフォード・ワイフ』なんですけど、それを元にしたとはっきりジョーダン・ピールは言っています。はい。

『盗まれた街』という小説

で、あともう1つ元ネタにしているのは、SF『ボディ・スナッチャーズ』とかの原作になっている『盗まれた街』という小説があります。これはやっぱり郊外の住宅地で、中産階級の住宅地で、突然近所の人達が非常に無表情な。まぁ人間なんだけども、人間らしくない、感情のない人たちに入れ替わっていくと。それが宇宙から来た宇宙生物によって人間のコピーが作られて、それに入れ替えられていたんだと。そういう話がありまして、それがちょっとヒントになっていますね。それはドン・シーゲル監督によって1950年代に映画化されてるんですけど。

ジョーダン・ピールはかなりの映画マニア

かなり映画マニアなので、ジョーダン・ピールは誰にもわからないようなネタを結構入れてますよ。1番わからないのは最初の頭の所で、白人の郊外住宅地に黒人の人が歩いてるじゃないですか。「やべぇ。こんな所迷い込んじゃって」って言ってるじゃないですか。ビクビクしてるでしょ?あれ意味わかんないでしょ?

だってすごく安全な高級住宅地なのに、なんで黒人の人迷い込んじゃってビビってるか。さっきのニグラランドと同じなんですよ。白人の中産階級の住宅地に黒人が1人で歩いてたら、警察来たら逮捕するんですよ。(笑)

引用:IMDb.com

高級住宅街を歩いているだけで逮捕される黒人

そこに黒人が住んでると思わないんですよ。「こんな所に黒人が住んでる訳ねーだろ!」みたいな感じで、「何歩いてんだおめー!」って言って逮捕しちゃうんですよ。だから、あんなにビビってたんですよ。「やべーー安全そうで金持ちの街だ。あぶねー!」って事なんですよ。「俺は黒人だってだけで警察にパクられるんだ!」って感じであんなにビビってたんですよ。

で、普通だったら日本人の人とか白人の人が、黒人のスラム街に迷い込んだらビビるじゃないですか。こえーなここ!って。それのひっくり返しをやってるんですよ。で、あそこでラジオ、車のラジオから彼がさらわれる時、「♫ランラビランラビ♫」っていう大昔の歌が流れてるんですね。まぁ、「うさぎが逃げろ逃げろようさぎ」っていう歌なんですが、あれは第二次大戦かなんかの頃の歌なんですけど、昔の。
それと関係して引用している訳じゃなくて、あれは『マーダー・ライド・ショー』というですね、ロブ・ゾンビの映画の中で、人間狩りをやるシーンがあって、ロブ・ゾンビのかみさんが、人間狩りをしながら「♫ランラビランラビ♫」って歌ってる所をパロってるっていう、「どうでもいいよ!」って言う。(笑)どうでもいいよそれ、っていうシーンですね。

『シャイニング』

あと、迷っちゃう黒人が「なんか生け垣の中に入り込んだみたいだ」って言うんですけど、意味全然わかんないんですけど、あれは『シャイニング』のラストシーンの生け垣の迷路の事を言ってるんですけど、わかんねーよそれ!って言う。(笑)

オタクすぎてちょっとそういうネタが多すぎる。(笑)だからサイモン・ペッグって人がサイモン・ペッグ&ニック・フロストのコンビでずっと『ショーン・オブ・ザ・デッド』とか、ずっと撮り続けてますよね、『宇宙人ポール』とか。中年オタクコンビのオタク旅の映画をね、ずっと『ワールズ・エンド』とか。あれの黒人版なんですよ、この2人は。オタクコンビで。

ジョーダン・ピールはお母さんが白人

彼らはイギリス人ですけどサイモン・ペッグ&ニック・フロスト達は。彼らは黒人なのにオタクだから、居場所ない系なんですよ。で、特にジョーダン・ピールはお母さんが白人で、あ、キーの方も両方ともそうなんですけど、この2人のコンビがアメリカで特殊なのは、2人もお母さんが白人でお父さんが黒人なんですよ。で、学校行くと、どっちからも爪弾きにされるんですよ。

つまりお母さんと暮らしてるから、黒人の人達の、アフリカ系の人たちの言葉であるとか、仕草であるとかが継承されてないんですよ彼らに。食生活とか。生活が完全に白人の生活になるんですよだってお父さんは全然帰って来ないんだから。で、特にジョーダン・ピールはお父さんが離婚しちゃってお母さんに育てられるから白人生活しか知らないんですよ。黒人言葉がわからない。黒人の友達の中に入れない。でも白人の方に入ろうとすると、色が黒いから入れてもらえない。どこにも居場所がなかったんで、アニメや映画を見て育ちましたね。

引用:IMDb.com

中間にいる者として両方の文化を見ていく

だからすごい詳しいんですよ。この2人はだからこそ、黒人でもない白人でもない、黒人でもあり白人でもあるっていうその中間にいる者として両方の文化を見ていくと。いう事で、コメディのネタにそれをしていったんですね。

途中で日本人が出てくるじゃないですか。あの人普通の人らしいです、ただ知り合いが出てるらしいんですけど。(笑)あそこでビンゴをやってるんですけど、あのビンゴゲームは何をしているかというと、実は、彼のセリをかけているんですよ。彼の事、セリをかけてて値段を付けてるんですよ、いくらで買うよって。あそこで黒人なのに白人の年取ったおばあさんの奥さんを連れてる黒人の彼と会いますよね、ローガンとかいう名前の。

脳の中に老人

あの彼に、こうやって拳を出してこう、こうやって挨拶しようとするじゃないですか、あれフィストバンプ(Fist bump)って言って黒人とかアメリカの白人の独特の挨拶なんですけど、拳同士をぶつけ合うんですね。それやったら、あの、相手の黒人は掴んじゃうじゃないですか。あれは、そういう若い者の挨拶を知らない、老人が脳の中に入ってる、脳の中に老人がいるからって事なんですね。

で服装も老人の服装なんですよ。あの奥さんの白人のおばあさんがすっごく馴れ馴れしくこうやってたじゃないですか。(笑)あれ、夜が最高よって話なんですよ。(笑)途中で彼を買おうとする白人のおばあさんが、アッチの方も最高なの?とかなんか言ってるシーンはそういう事で、途中で彼の相棒が、相棒っていうか空港でセキュリティやってる人が、「白人たちは黒人のちんこだけは欲しいんだ」って言いますけど、アレはそういう事なんですよ。黒人だからってちんこがデカイとは限らないよっていつも怒ってるんですよこの人はね、コメディでね。(笑)歌の下手な黒人とかどうしたらいいんだよって怒ってますよ、よく。クリス・ロックもそういうギャグやってましたけども。

なぜ作ろうとしたのか

結構そういうギャグなんですよ。なぜ彼がこれを作ろうとしたかと言うと、オバマ大統領の時に、オバマ大統領になったから、もうレイシズムは終わったんだ、人種差別は終わったんだって言われてたんですよアメリカでは。でも日常生活の中でやっぱり差別がすごくて、その黒人だってだけで逮捕されちゃう訳ですから。おかしいやと。実は潜んでるはずだと。みんな差別意識を持っているけど隠しているだけだって事で、作ったのがこの映画で。

アメリカではこの映画の公開直前にドナルド・トランプが大統領になりまして、ドナルド・トランプを支援していたのはKKKとか差別団体で、トランプ自身も差別主義的な事を発言したのに彼が選ばれてしまった事で、ジョーダン・ピールは「やっぱり差別は隠れていたんだ。だからこの映画は間違ってなかった」と思ったという事を言ってますね。

引用:IMDb.com

「やっぱり差別は隠れていたんだ。だからこの映画は間違ってなかった」

ただ、ラストシーンが実は、最初に作成したバージョンと変えたんですよ。トランプが大統領になったせいで。最初のバージョンは、彼がガールフレンドを殺した所に警察が来て逮捕されちゃうんですよ。で、刑務所に送られちゃうんですよ。でそこにセキュリティの友達が来て、「一体何があった?」って言うんですよ。で、こういう事があったんだと。でももう一生、まぁ死刑かなんかになるって事でドーンと終わるんですよ。何も彼は悪い事してないんですけど、殺す現場を見られちゃったから。っていう映画になるはずだったんですね、最初。
ところがまぁ今回のハッピーエンドに変えたのは、ジョーダン・ピール監督が言ってるのは「だって現実に差別主義者が大統領になっちゃったのに、映画の中でも黒人が差別されるだけってのは、あまりにも救いがないじゃないか。」と。「だから映画の中だけでは、救いを与えたかったんだよ。」と。 という風に作り変えた理由を言っていますね。はい。ちなみにたぶんブルーレイとかDVDには両方のバージョンが入ると思います。

ラストシーンは2バージョン。

で、歌でずっとアフリカ語の歌が流れてますね、ケニアのスワヒリ語の歌なのかな?がずっと流れてて、あれなんだろう?って思う人も多かったと思うんですけど、あれはね、この映画のために作られた歌なんですね。あれはね、スワヒリ語で、「逃げろや逃げろ。出て行った方がいいぞ。」って言ってるんですよ。あれはジョーダン・ピールが言うには、「祖先の心に、祖先の歌に、祖先の叫びに身を貸す力が我々黒人にあったならばこんな事にならなかったはずだ。」というような意味らしいんですけど。まぁそんな事言ってもねぇ、しょうがないだろうと思いますけど。(笑)はい。

という感じの映画で、日本だと結構細かい所で一体なんだろう?と思うところが多い映画なんですけど、もうちょっと詳しい解説は、パンフレットに僕書きましたんで!また宣伝してますが!(笑)すいません、読んで頂けると、大体謎は解けるかなと思います。この2人は、この2人ってキーは出てませんけど、ドオタクで、これからどんどん来ると思いますよ。このピール監督は。こういう事で、『ゲット・アウト』でした!
You can get out right now!

※書き起こし終わり


○○に入る言葉のこたえ

④当初考えられていた結末とは別の結末になった理由はドナルド・トランプだった!!

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