JUNK HEADの映画ポップコーン編集部の解説レビュー
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)を解説します
堀貴秀がたった1人で独学で作り始め、7年の歳月をかけ完成したSFストップモーションアニメ。
世界が熱狂した、伝説のカルトムービーが遂に日本上陸!!壮大な3部作第一章!
ファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞、逆輸入上映され超話題に
ギレルモ・デル・トロ監督(アカデミー賞受賞『シェイプ・オブ・ウォーター』監督)より、同じ高みを目指す才能として激賞されました。他にも素晴らしい賞を受賞しています。
『JUNK HEAD』受賞一覧
■ファンタジア国際映画祭
最優秀長編アニメーション賞受賞
■ファンタスティック映画祭
新人監督賞受賞
■クレルモンフェラン国際短編映画祭
ベストアニメーションアワード受賞
■ゆばり国際ファンタスティック映画祭2014
短編部門グランプリ受賞
『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)のあらすじ
環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造するが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。
『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)見た人の感想・評価まとめ
twitterで、『『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)』を視聴した人の感想や評価を徹底調査してみました!
『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)良い評価・感想
ほぼ一人で作られてるストップモーションアニメの映画『JUNK HEAD』観たあああ😭
— narumi@お仕事募集中 (@giRly_darkness) May 7, 2021
設定もキャラデザも笑いもセンス溢れるディストピア映画…。博士の助手、アダチとサトウが推し。。。序盤の方しか出てこないけど…
このキャラデザでピンとくる人みんな見"て"え"え"え"#JUNKHEADファンアート pic.twitter.com/iwLuQyCeZ4
JUNKHEAD
— 楠原夏緒 (@natuokusuhara) May 6, 2021
レイトショーで見たのですが、終わった後、観客が全然立ち上がらないのが印象的でした。
怖くて不気味、でも何故か愛しい。
人の原始的な不安を呼び起こす造形、すき。#JUNKHEAD#JUNKHEADファンアート#絵描きさんと繫がりたい#イラスト好きな人と繋がりたい#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/uZW1tFUgUZ
待望の『#JUNKHEAD』‼︎
— 盛ゆうじ (@mri_yuy) May 9, 2021
ワクワクドキドキワォって感じで面白かった…
映画館が地下の閉所・暗さを際立たせていて、飲み込まれた感覚になりました。
キャラも個性溢れてて好き!
待った甲斐があった作品でしたぁ
パンフ買ったんで、次ありますよね🌚
(パンフの情報量すごい👀) pic.twitter.com/muPwYBYqP6
#JUNK HEAD ダークファンタジー。小学生男子が好きなブツがいっぱい笑。尖ったカルト映画と構えて観たも、下ネタや笑いが多くハートフル。3バカ兄弟の「いよっ!待ってました!」感たら。あと7年?14年?全部生きて観たいなと思ったので、もし生きたくない人がいたら今すぐ観に行って欲しい。 pic.twitter.com/Y4c1MLfLwU
— タカミ (@079210_movie) May 7, 2021
『JUNK HEAD』めちゃくちゃ自分の好みの世界観で面白かった。ギレルモ・デル・トロ監督が絶賛してたから絶対見ると決めていたけど期待以上の狂った映画で最高だった。デル・トロ監督の「性癖」はマジで「信頼」できる。 pic.twitter.com/zyjpYQapwU
— わいこ@『JUNK HEAD』を見てくれ (@Y_KO_69) May 8, 2021
・ほぼ一人で作られてるストップモーションアニメの映画『JUNK HEAD』観たあああ😭
設定もキャラデザも笑いもセンス溢れるディストピア映画…。博士の助手、アダチとサトウが推し。。。序盤の方しか出てこないけど…
このキャラデザでピンとくる人みんな見"て"え"え"え"・レイトショーで見たのですが、終わった後、観客が全然立ち上がらないのが印象的でした。
怖くて不気味、でも何故か愛しい。
人の原始的な不安を呼び起こす造形、すき。・待望の『#JUNKHEAD』‼︎
ワクワクドキドキワォって感じで面白かった…
映画館が地下の閉所・暗さを際立たせていて、飲み込まれた感覚になりました。
キャラも個性溢れてて好き!
待った甲斐があった作品でしたぁ
パンフ買ったんで、次ありますよね🌚
(パンフの情報量すごい👀)・HEAD ダークファンタジー。小学生男子が好きなブツがいっぱい笑。尖ったカルト映画と構えて観たも、下ネタや笑いが多くハートフル。3バカ兄弟の「いよっ!待ってました!」感たら。あと7年?14年?全部生きて観たいなと思ったので、もし生きたくない人がいたら今すぐ観に行って欲しい。
・『JUNK HEAD』めちゃくちゃ自分の好みの世界観で面白かった。ギレルモ・デル・トロ監督が絶賛してたから絶対見ると決めていたけど期待以上の狂った映画で最高だった。デル・トロ監督の「性癖」はマジで「信頼」できる。
などなど、twitterでの感想を検索すると、9割以上が「面白かった」「良かった」という意見のように見えました。
『『JUNK HEAD』(ジャンクヘッド)』悪い評価・感想
Junk Head、正直コスパ微妙だった
— アザナッツ (@Azanattsu) April 2, 2021
世界観の造形は深くて好きだけど、話の筋や人がが浅い感じ。プペル感…
コマ撮り頑張ったのは凄い。オタクの根気が伝わった。
JUNKHEAD、一人で作ったってたしかにすごいけど、内容は微妙だった…
— 酒と薔薇の日々 (@supermarketman2) May 1, 2021
junk head見て、何ていうか作品とかアートとしてはいいけど、映画としては微妙と言わざるを得ない
— 仮名 (@suteaka98926923) April 6, 2021
・Junk Head、正直コスパ微妙だった
世界観の造形は深くて好きだけど、話の筋や人がが浅い感じ。プペル感…
コマ撮り頑張ったのは凄い。オタクの根気が伝わった。・JUNKHEAD、一人で作ったってたしかにすごいけど、内容は微妙だった…JUNKHEAD、一人で作ったってたしかにすごいけど、内容は微妙だった…
・junk head見て、何ていうか作品とかアートとしてはいいけど、映画としては微妙と言わざるを得ない
一方、悪い意見を探すと、少ないですが
・コマ撮りはすごいが内容は微妙だった
・アートとしては良い、でも映画としては微妙
という意見もありました。
『JUNK HEAD』(ジャンク・ヘッド)映画ポップコーンによる徹底解説
たった1人で、独学で、製作期間7年をかけて完成したSFストップモーションアニメ。
その総ショット数はなんと14万コマ。
フィギュアも全て手作り。監督・原案・絵コンテ・脚本・編集・撮影・演出・照明・アニメーター・デザイン・人形・セット・衣装・映像効果のすべてを堀貴秀監督1人で担当されています。
日本の映画ですが、海外で上映され、ファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞。
その後日本でも公開が決定し、逆輸入上映。
映画ファンが注目し話題になり、2021年5月に入り「めざまし8」等のテレビでも取り上げられるようになり一気に火が付きました。
ストップモーションアニメとは
ストップモーションアニメーションとは、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影。あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる映画の撮影技術、技法です。
【1/29(金)より1W上映】
— フォーラム山形&ソラリス (@yforumsolaris) January 28, 2021
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
連日16:45 @フォーラム
土日のみ12:10の回あり
ストップモーションアニメ「コララインとボタンの魔女」「KUBO 二本の弦の秘密」のスタジオライカ第5作。圧巻の超絶技巧はこちらのメイキングで!
pic.twitter.com/xaqPncG1RH
ストップモーションアニメの有名所は、
③犬ヶ島
最近のストップモーションアニメは本当に良く出来ていて、言われないとストップモーションとわからないレベルになっています。
最近話題のアニメ、PUI PUIモルカー等もストップモーションアニメです。
『JUNK HEAD』(ジャンク・ヘッド)完成、日本公開までの流れ
元々、壁画や造形物といった美術系の施工業者として独立されていた堀貴秀監督は2009年から思い立ち、1人で制作を開始。
4年の製作期間をかけ、2013年、30分ほどの短編『JUNK HEAD1』をYouTubeで公開されました。
(※Youtubeで公開された『JUNK HEAD1』は既に公開を終了しています。)
YouTube公開と共に続編に向けた制作費をクラウドファンディングで募集しましたが、応募が思うようにいかず断念。
しかし、『JUNK HEAD1』がクレルモンフェラン国際短編映画祭に選出、ハリウッドからオファーを受ける事に。堀貴秀監督は業界事情を知らず、英語も話せなかった為、結果的に日本の某企業より制作費の出資を受け続編の制作に着手しました。
出資を受け追加ストーリーを制作。2017年に完成し、ファンタジア国際映画祭 最優秀長編アニメーション賞受賞。
ギレルモ・デル・トロ監督(アカデミー賞受賞『シェイプ・オブ・ウォーター』監督)からも絶賛を受け、満を持して日本公開となりました。
余談ですがギレルモ・デル・トロ監督が筋金入りのオタクで、ウルトラマンや怪獣、マジンガーZ等を愛する親日家です。
工夫に溢れた制作方法
総ショット14万コマという大変な作品ですが、堀貴秀監督は極力手間がかかる工程を省いていたそうです。例えば、キャラクターが歩くシーン。手間を省くため、歩いている足元をできるだけ映さないようにし表現されました。
ストップモーションアニメは、「すごいでしょ!!」というのをついつい伝えたくなり、引きの映像が増えがちだったりするんですよね。ですが『JUNK HEAD』は、上半身のアップが多く、ストップモーションアニメよりも普通の映画に近いカメラワークをしていると感じました。
映像表現だけがスゴイのではなく、内容も!
環境破壊が進み、人間が住めないほど汚染されてしまった地上。
人類は”地下”に注目し、地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造する。
が、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。反乱が起きてから1600年後が今回の舞台となっています。
遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代わりに生殖能力を失ってしまいます。このままでは人類は絶滅してしまう・・絶滅を防ぐ為、人類にとって未開の地となっている地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始します。
地価調査に志願した主人公が地下世界へ送り込まれ・・という所から物語が始まっていきます。
一見小難しい内容に聞こえてしまいますが、筋書きは非常にシンプルです。単純に言うと、人類を、世界を救うために普通の人間である主人公が葛藤する物語。
未知の世界、「地下」に足を踏み入れ、何もわからないまま奔走する主人公。その主人公と同じ視点でこの世界観に没頭する事ができます。
「たった1人で」「製作期間7年」「14万コマ」などの印象が強い作品ですが、作品そのものもしっかりと面白いです。
最後までしっかりと表現しきっているのは本当に素晴らしい。何かやり遂げてみたい、と考えている人の強い希望にもなると思わされた作品でした。