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引用:IMDb.com

ビーストの町山智浩さんの解説レビュー

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2021年10月16日更新
えっ!ここで!殺しちゃうの!?って言うような人を殺しちゃったりね。ビックリするんですけど。(笑)まぁ、これはすごいよくできた映画でした。全然予測がつかない面白い映画が、この『ビースト』ですね。(TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『ビースト』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『ビースト』解説レビューの概要

①韓国の刑事アクション映画『ビースト』
②親友で相棒同士だった2人の刑事が・・
③2人が猟奇殺人犯を追うが、ライバル同士の争いになって○○○○○ストーリー
④拳銃には世界で1つの傷がつく
⑤ビーストはケダモノという意味だが。。

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

韓国の刑事アクション映画『ビースト』

(町山智浩)
次もちょっとホラーに近い感じのですね、韓国のですね、刑事アクション映画で『ビースト』っていう映画なんですよ。これもね15日公開なんですけど・・なんでみんな15日なんだって言う・・見れねぇよ全部って言うねぇ。で、これね、まず女子高生のバラバラ殺人事件から始まるんですよ。『ビースト』っていう映画は。

(山里亮太)わぁ〜・・。

引用:IMDb.com

親友で相棒同士だった2人の刑事が・・

(町山智浩)
で、2人の刑事がその捜査を始めるんですけれども、これね、この2人は過去に親友で相棒同士だったんですね。ところが今はものすごいライバル関係になって憎み合ってるんですよ、刑事同士が。で1人は、犯人を捕まえる為だったらどんな汚い事でもやる、ゴリ押し刑事のハンスという男で。でもう1人は非常におとなしい慎重派で、証拠をきっちり固めないと動かないタイプのミンテという刑事で、2人とも全然イケメンじゃなくてですね中年オヤジなんですけど。(笑)で、この2人がその猟奇殺人犯を追うんですが、ライバル同士の争いになって互いに足を引っ張り合うんですよ。

(山里亮太)
なるほど。

(町山智浩)
こういう映画も珍しいですよね。

(赤江珠緒)
確かに。うん。

ハンスがしたある取引

(町山智浩)
特にそのハンスはですね、ある取引をするんですね。ある麻薬の売人の女性と取引をして、彼女は猟奇殺人犯の・・あなたが追ってる猟奇殺人犯の居場所を知ってると言うんですけど、その代わりに、彼女が自分が恨んでる麻薬の売人を射殺するんですよ、彼の目の前で。ハンスの目の前で。しかもその、射殺した時の銃はハンスから盗んだ拳銃なんですよ。

(山里亮太)
ほお!

(町山智浩)
で、「これ黙っててくれたら居場所を教えるから。」って言われてハンスはその取引をしちゃうんですよ。ところが、その殺しに使われた拳銃はハンスの物ですよね?

(赤江珠緒)
そうね、バレますよね。

引用:IMDb.com

拳銃には世界で1つの傷がつく

(町山智浩)
そう。死体が見つかっちゃうんですよ。その女が殺した死体が。そうするとその、死体の中にある弾丸には、線条痕と言うんですが、拳銃の中には、銃身の中に螺旋が切ってあって、それを弾丸がその中をすり抜けると、その拳銃にしかない指紋のように、世界で1つの傷が付くんですよ。で、その拳銃から出た弾丸は全部同じ傷が付いてて、それは2つないんですよ。だから、その殺された死体が出てきた時に、それを検死解剖して拳銃の弾が出てきたら、それが自分の拳銃と一致しちゃう訳ですよ。

(山里亮太)
なるほど!

(赤江珠緒)
そうですね、うん。

(町山智浩)
それで、このハンスは・・

(赤江珠緒)
どうする・・?

徹底的に手を汚す

(町山智浩)
要するにまぁ警察の検視官の部屋に忍び込んで、その弾丸をすり替えようとするという・・めちゃくちゃな話になってるんですよ。で、全編そんな感じでもって、この2人の刑事がですね、互いに徹底的に手を汚しながら相手の足を引っ張っていくという・・それでこれで事件は解決するのかよって言う話で。

(赤江珠緒)
珍しいですね。猟奇殺人犯はどうなったって言う。

(町山智浩)
殺人犯どうなったのかって話なんですけども、殺人犯もね、こいつが殺人犯だと思うと、次々と違うその真犯人が出てくるというね、まぁね、本当、3分先が全く予想がつかないね、本当最後ギリギリまで誰がどうなるのか全然わからないと言うね、とんでもない韓国製のノワール映画が、この『ビースト』なんですね。で、『ビースト』っていうのは”ケダモノ”って言う意味ですけれども。

(赤江珠緒)
あぁそっか。

引用:IMDb.com

ケダモノは誰?

(町山智浩)
そう。最初はこの猟奇殺人犯がケダモノかと思って見てるんですよ。そのうちにこの2人の刑事がケダモノじゃねーの?と・・。

(山里亮太)
はー!なるほど!

(町山智浩)
そういう気持ちになっていくというね。

(赤江珠緒)
あれ?なんか正義の為に動いてたのに・・。

(町山智浩)
そうそうそうそう。えっ!ここで!殺しちゃうの!?って言うような人を殺しちゃったりね。ビックリするんですけど。(笑)
まぁ、これはすごいよくできた映画でした。全然予測がつかない面白い映画が、この『ビースト』ですね。

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

③2人が猟奇殺人犯を追うが、ライバル同士の争いになって互いに足を引っ張り合うストーリー

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