レイジング・ファイアの町山智浩さんの解説レビュー
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『レイジング・ファイア』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『レイジング・ファイア』解説レビューの概要
①クリスマスにふさわしい映画2本を町山さんが紹介
②香港映画の『レイジング・ファイア』
③香港中を戦場にしてですね、大戦闘を繰り返すというクリスマスにふさわしい?映画
④落ちる時は香港落ち
⑤香港で○○の武器を使った銃撃戦
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
クリスマスにふさわしい映画2本を町山さんが紹介
(町山智浩)クリスマスっていう事で。クリスマスって言ったらやっぱりデートじゃないですか。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)あと、これでねぇ好きな人に告白したり。ね。あとはまぁクリスマスって事で、お子さんとね。いつも忙しかったお父さんがね、団らんする時じゃないですか。
(赤江珠緒)そうですね。
(町山智浩)そういうもう本当に人々がね、ぬくもりを確かめ合うクリスマスにふさわしい映画を2本、紹介します。
(赤江珠緒)おっ!いいですね。
(山里亮太)ありがとうございます!
香港映画の『レイジング・ファイア』
(町山智浩)1本は香港映画の『レイジング・ファイア』っていう映画なんですけども。これはですね、主演があの世界のアクションスターになったドニー・イェンさんですね。はい。『スター・ウォーズ』にも出ていますね。ブルース・リーに憧れて、カンフースターになってそれから世界に羽ばたいたスーパーアクションスターで、彼がアクションの監督と製作と出演もしています。で、アクションコーディネーターでは『るろうに剣心』とかの日本人のですね世界に誇る谷垣健治さんも手伝っていますね。
彼はドニー・イェンさんとね、すごい親友なんですよ。昔から。で、この『レイジング・ファイア』っていうのは、ドニー・イェンさんは熱血刑事なんですけども、それに対して、かつて彼の相棒で右腕だった、ニコラス・ツェー扮するですね、イケメン刑事が悪に堕ちまして。昔あの容疑者を拷問した事でですね、有罪になっちゃって。それで警察に対して復讐を誓う、闇に堕ちた闇警察の軍団と、香港を守ろうとするドニー・イェンさんが香港中を戦場にしてですね、大戦闘を繰り返すっていう、クリスマスにふさわしい・・
(山里亮太)どこがですか!!(笑)
(町山智浩)心温まる内容なんですけど、はい。(笑)
大戦闘を繰り返すっていう、クリスマスにふさわしい・・?
(山里亮太)町山さん!説明とずいぶん違うじゃないですか。
(赤江珠緒)ほんとよ。(笑)そうじゃない、かなりドンパチじゃない。(笑)
(町山智浩)これがすごくて。香港映画だから、銃撃をするだけじゃなくて、銃撃しながら殴る、蹴る、刺す、切る、手榴弾を撒き散らすというね、全部一緒にやりますからね。
(赤江珠緒)ええ〜〜。
(町山智浩)もうめちゃくちゃですよ、カンフーしながら撃ちますからね。すごいすごい。それでまたこのドニー・イェンが1人で・・もう1人でね、もう軍隊みたいなものでね、敵のアジトに1人で殴り込んでね、30人ぐらいを素手で全部やっつけちゃったりするんですけど。
(赤江珠緒)へっへっへっへ。(笑)
(町山智浩)すごい事になってますね、これね。
(山里亮太)いや楽しそう〜。
落ちる時は香港落ち
(町山智浩)あと、ビルとかからやたらと落ちるんですけど、落ちる時は香港落ちをしますね。
(赤江珠緒)香港落ちってなんですか?
(町山智浩)普通のね、アメリカ映画とか日本映画だと、人が落ちる時はビルからストンと落ちるんですよ。ベチャッと。そうじゃなくて、香港映画の場合は必ず向かい側のビルの角とか、壁面に激突してバンバンバンってぶつかりながら下に落ちるんですよね。
(山里亮太)へ〜!それを香港落ちって言うんだ?
(町山智浩)いや俺が今考えたんですけど。(笑)香港落ちというね、すごい事になっててですね。まあとにかく、もう香港中を火の海にして戦い続けるんですけど。すごいのはね、香港に行った事ある人だったらわかると思うんですけども、カントンロードっていう所があるんですよ。もうブティックが、そのもうすごい、シャネルとかさ。
(赤江珠緒)はい、目抜き通りみたいになってる、うん。
香港で大量の武器を使った銃撃戦
(町山智浩)そうアルマーニとか。そこでこのニコラス・ツェー扮する闇刑事達と、地獄に堕ちた刑事共とドニー・イェン達がですね、SWAT軍団がですね、ものすごい量の大量の武器を使って銃撃戦を展開します。
(赤江珠緒)いや、だって香港って、超高層ビルをワーッと建ち並んで、街もギュッとしてるじゃないですか。そこで、そんな撮影ができちゃう?
(町山智浩)そう。そこでやるからね。これね、昔あったアル・パチーノの扮する刑事と、ロバート・デ・ニーロ扮する銀行強盗が対決する『ヒート』っていう映画があったんですよ。アメリカ映画で。それの香港版なんですけども、さっき赤江さんが言ったみたいに狭くて人が一杯いますから、ロサンゼルスの『ヒート』と違ってですね、ものすごく大量に通行人を巻き込みます。
(山里亮太)わー!
(赤江珠緒)ええっ?
(町山智浩)もう通行人を巻き込みまくってて、しかも『ヒート』と違って手榴弾を撒き散らしますから。片っ端から手榴弾を撒き散らすんで、もう大変な大惨事になるという、まぁ〜・・ちょっとね・・やっぱクリスマスって感じですね!
(赤江珠緒)いや何がクリスマスですか!(笑)
(町山智浩)クリスマス!っていう感じがしました、僕は。はい。
(山里亮太)どんなイメージなんですか町山さん。(笑)
(町山智浩)「これが俺のクリスマスだぜ!」と思いましたね。
これが俺のクリスマス!
(山里亮太)同じく思った人はいるでしょうね、よし決めた!って言う人は。(笑)
(赤江珠緒)まぁ、もド派手なんでしょうね。
(町山智浩)もうこれね、クリスマスってそこらじゅうで色々イチャイチャしてる人いるじゃないですか。そういう時には、俺には『レイジング・ファイア』がある!と思ってほしいですね。そういう人には。
(山里亮太)確かに。(笑)
(町山智浩)でもう1本ですね、香港映画はね、最近こういうアクション映画は少なかったんですよ。韓国バイオレンスに押されちゃってたんで久々の香港バイオレンスなんですけども。それに対してやっぱり韓国バイオレンスがですね、今は俺たちだぜって感じでガンとぶつけてくるのがですね、やっぱり24日クリスマス公開のですね、『ただ悪より救いたまえ』っていう映画なんですよ。
(赤江珠緒)ほう。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
⑤香港で大量の武器を使った銃撃戦