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引用:IMDb.com

コーダ あいのうたの町山智浩さんの解説レビュー

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2022年01月14日更新
葛藤のドラマがこの『コーダ あいのうた』という映画なんですけれども。そうすると厳しい話かなと思うんですけど、例によってコメディです。はい。(中略)この映画を見る時にひとつね、ちょっと覚えておいてほしいのが、手話があんまり字幕で出ないんですよ。だから、アメリカの手話でひとつだけ覚えておいてほしいのが「I Love You」と、もうひとつ、「I Really Love You」なんですよね。(TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『コーダ あいのうた』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『コーダ あいのうた』解説レビューの概要

①コーダ(Coda)の意味は○○○○
②主人公ルビーの父・母・兄は耳が聞こえず、主人公ルビーちゃんだけ耳が聞こえる
③両親の仕事は漁師で、漁船には必ず耳が聞こえる人が乗っていないといけない決まりだった
④ルビーちゃんに歌の才能がある事がわかる
⑤アメリカでは才能がある人はお金がなくても良い大学に無償で入れる
⑥しかし、ルビーちゃんが大学に行くと漁船が出せず家族が食っていけなくなってしまう
⑦下ネタ多めのコメディ映画になっている
⑧本作コーダは耳が聞こえない人達は本当に全員聞こえない人達が演じている

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『コーダ あいのうた』町山さんの評価

(町山智浩)今日はですね、そろそろまぁアカデミー賞のシーズンなんでアカデミー賞候補に上がってくる映画が多くなるんですが、紹介する映画は。非常に素晴らしい映画でですね、『コーダ あいのうた』というタイトルの映画を紹介します。コーダっていうのは”最終楽章”とかね。あと倖田來未さんとかいますけどもそっちじゃなくて。(笑)これね、”Coda”っていうねアルファベットの並びなんですよCodaっていうのは。これはね、”Children of Deaf Adults”っていう、聴覚障害のある両親に育てられた子供達っていう意味なんですよ。

(山里亮太)あっ。そういう言葉があるんですね。

引用:IMDb.com

Codaは聴覚障害のある両親に育てられた子供達という意味

(町山智浩)で、こういう人達は自分自身は耳が聞こえるんだけれども、両親が聞こえないから、その両親と聞こえる人達の間を取り持つような役割を果たしていくんですね。だからうちの娘なんかも結構そうで。僕らあの英語があんまりうまくないので、娘がちっちゃい頃から連れてくと、通訳をやったりしてくれてたんですけど。

(赤江珠緒)あーなるほど!

(町山智浩)そういう役割をしてる子が主人公でですね、高校生の女子高生のルビーちゃんという子なんですが、お父さんもお母さんも、あとお兄さんもいるんですがお兄さんも先天性の難聴で耳が聞こえなくて、4人家族で自分だけは耳が聞こえるんですね。で、その子を演じるのはエミリア・ジョーンズというですね、撮影当時17歳の女優さんが演じているんですが。この彼女がアカデミー賞とか行くんじゃないかって言われてるんですね。

(赤江珠緒)へぇ〜!

アカデミー賞主演女優賞を取れるのでは?

(町山智浩)主演女優賞で。今はもう19歳ですけど、はい。まぁとにかく素晴らしい演技なんですが。で、彼らはですね、アメリカにボストンっていう町がありますけど。ハーバード大学とかそういうのがある所ね。そこから車で1時間か2時間ぐらい離れた所にある漁港のグロスターっていう所で漁師をやってる一家なんですね。ロッシさん一家なんですけども。ただ彼らは代々、漁船に乗ってるんですが、当時はですね、漁船には必ず耳が聞こえる人が乗ってないといけなかったんですよ。

(赤江珠緒)乗ってなくてはいけない?

(町山智浩)乗ってなくてはいけなかったんですよ。今は法律が変わったらしいんですけど、この映画の舞台となっている時は必ず耳の聞こえる人が1人は乗ってないといけないので、この家族は漁船を持ってるんですけど、このジョーンズちゃんが乗らないと漁に出れないんですよ。

(赤江珠緒)ほーお。それはなんで乗ってなきゃいけなかったんですか?

引用:IMDb.com

漁師をやっている家族のために、耳の聞こえる漁船の乗組員は必須だった

(町山智浩)例えばね、緊急無線を受けたりする事ができない。

(赤江珠緒)あーーはいはい。

(町山智浩)あと警笛とか鳴らされた場合に、近くに来た船とかから。

(赤江珠緒)あーそっかそっか。

(町山智浩)要するに「ぶつかるぞ!」っていう時に「バーッ!」って鳴らすじゃないですか。それが聞こえないと避けられないから。で、今はね、科学技術でもってそれができるような物が付いてればいいっていう風になったんですよ。要するにまぁ警告が鳴るようにしてたりね、目に見えるようなサインが出ればいいって事になったんですけど、この映画の当時はダメだったんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)だから彼女はちっちゃい頃からずっと漁船に乗ってたんですね。ただ、漁船って・・朝、要は夜明け前に出るじゃないですか。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)3時に出て、取ってきて朝魚を売って・・で、だから昼夜逆転してる生活なんで、彼女はずっとそれをちっちゃい頃からやっていたから、ジョーンズちゃん友達がいないんですよ。非常に孤独な・・ただ家族とはすごく仲がいいんですけどね。

ところがそのルビーちゃんが実は歌がすごいうまいっていう才能があって、それを高校の音楽の先生に見出されるんですね。で、その先生は、君はもうその歌でボストンにある名門の音楽学校のバークレーに・・

(赤江珠緒)バークレー?

ルビーちゃんに歌の才能がある事がわかる

(町山智浩)こっちのバークレーとは違う・・あっちのバークレーは、音楽学校なんですね。カルフォルニアじゃなくてボストンの方は。君はバークリーに入れるよ君はって言われるんですよ。これ超エリート学校なんですけど、アメリカって超エリート学校の多くが才能さえあればお金なくても入れる所が殆どなんですね。

(山里亮太)へぇ〜!

(町山智浩)NYUとかもみんなそうです。あのハーバードも年収が、まぁちょっと変わったけど600万以下だったら全員、学費も食費も寮も全部タダですけどね。ハーバードとかね。これが日本にないシステムなんですよ。アメリカはもう才能さえあればタダです。何もかも。で、「君は行けるよ」と。言われてルビーちゃんが行きたいな行きたいなって思うんですけど、ただ彼女がいないと家族が食っていけなくなっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)そうですねそういう状況だとね。うん。

引用:IMDb.com

自分がいないと家族が食っていけない

(町山智浩)で、どうするか?っていう葛藤のドラマがこの『コーダ あいのうた』という映画なんですけれども。そうすると厳しい話かなと思うんですけど、例によってコメディです。はい。

(山里亮太)えっ!?

(赤江珠緒)コメディ?

(町山智浩)コメディですこれ。すごく楽しい映画ですこれ。

(赤江珠緒)へぇ〜!

実はコメディ映画

(町山智浩)というのはね、この両親、耳が聞こえない両親がね、またねすごくいい人達で。お父さんは漁師なんでね。曲がった事が大嫌いっていうね。で漁業会社の下で働いてるんですけども、そこが非常に過酷な条件を出してくるから、バーッと喧嘩して、それでまぁ仲間の漁師さん達を集めて、自分達で自主運営しようとしたりするね。非常にもう、なんて言うかみんなから尊敬されている漁師なんですけども。で、お母さんがまぁ結構歳で、もうすぐまぁ55歳を2人とも過ぎてるんですけども、今も仲良くて、エッチを欠かさないんですね、はい。イチャイチャしまくってるんですけども。

で、またお兄さんがね、すごい喧嘩っ早いところもあるんですけども、まぁちょっと耳が聞こえなくて口が喋べれないからイライラして時々まぁ喧嘩をしちゃうようなお兄さんなんですけども、ものすごいイケメンっていう事になってまして。行く先々で女の子にモテてですね。そこら辺でエッチしてるんですね。というね、なかなか豪快な一家の中で育ってて。この娘さんも苦労してましてですね。これでデュエットチームを組まされるんですね。まぁ自分がちょっと好きだった男の子のマイルズ君っていうのと、音楽の先生によってね。で、歌を歌うんですが、ちょっと聞いてもらえますかね?これ、マーヴィン・ゲイの歌を歌うんですね。

(町山智浩)はい。これはマーヴィン・ゲイがタミー・テレルという女性歌手とデュエットした『You’re All I Need To Get By』という歌で。これ歌詞の中で今聞こえたと思うんですけども、「あなたは僕の運命です!」みたいなね。相思相愛のラブラブソングなんですけど、それをこの高校の話した事もない彼氏と組まされて歌わされても、全然こう、いわゆるケミストリーがね、できない訳ですよ。そしたらもう先生がね、「お前達、もっと親密になれ!」って言うんで、2人ともぎこちなくですね、処女と童貞同士でね。ルビーちゃんの家に行って歌の練習するんですよ。するとこう盛り上がってくるじゃないですか、2人でずっと向き合って歌う訳ですよ、あなたを愛してるっていう歌を。するとなんかね、家のどこかからね、ギシギシギシギシ音が聞こえてくるんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)で、アンアンとか聞こえてくんですよ。

(山里亮太)ほお!

(町山智浩)父ちゃんと母ちゃんがやっちゃってるんですね。

(赤江珠緒)ええっ!?

(山里亮太)父ちゃん母ちゃんか・・!

(町山智浩)お父さんもお母さんも耳が聞こえないから。

(赤江珠緒)ですよね。

(山里亮太)あっだからそっか・・。

(町山智浩)お客さん来てるってわかってないんですね。

(赤江珠緒)あーー!そうか。

(町山智浩)はい。というね、事態になったりね、して下ネタがかなりぶち込んであるコメディになってるんですけど。

(山里亮太)へ〜まさかの角度から。

引用:IMDb.com

下ネタ多めのコメディ映画になっている

(町山智浩)この映画がね、実はこれはフランス映画が元になってて。これ日本でも公開されてるんですけど2015年にね。『エール!』っていう映画がありまして、それが元なんですよ。

映画「コーダ あいのうた」のポスター

それはやっぱりね、これ元々そういう風にして育てられた女性がいて、その話を元にした話なんですけども。あのフランス映画の方はね、チーズを作る酪農家の一家になって、そんなにその耳が聞こえる必要があるかというと、それほどでもなくて。漁船の方が大変なんですよ法律で決まってたから。だからこっちの方がリアルなのと、あとそのフランス映画の原作にあたる『エール!』っていう映画がすごく叩かれたのは、耳の聞こえない両親の役を、耳が聞こえる俳優さんがやっちゃったんですよ。で、それがすごい叩かれて。

(赤江珠緒)えーっ?

耳が聞こえない俳優の仕事を健常者が奪った事で問題に

(町山智浩)どうしてかというと、耳が聞こえない俳優さんっていうのもいる訳ですよ実際は。でも、そういう人達の仕事を奪っちゃったんですね。滅多に耳が聞こえない主役の仕事がないのにも関わらず、そういう人達にチャンスを与えるべきなのに取っちゃったんですよ。聞こえる人達が。で非常に問題になったんですけれども。これはアメリカなんかでも、東洋人、アジア人の役を白人がやる事で問題になってるっていうのはそういう点なんですよね。アジア人が主役の機会は滅多にないのに白人が取っちゃったらダメだっていう事ですけど。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)ただ今回の、このアメリカでリメイクされた『コーダ』は、耳が聞こえない人達は本当に全員聞こえない人達。

(赤江珠緒)じゃぁお父さん役もお母さん役もお兄ちゃんも?

引用:IMDb.com

本作コーダは耳が聞こえない人達は本当に全員聞こえない人達。

(町山智浩)はい。ただ、上手いんですよ芝居が本当に。笑わせる。コメディ演技が上手くて。特にこのお母さん役をやっている人はね、マーリー・マトリンさんという人で、この人は実際に耳が聞こえないんですけれども、その役で1986年に『愛は静けさの中に』という映画で21歳でですね、アカデミー主演女優賞を取ってるんですよ。

映画「コーダ あいのうた」のポスター

(赤江珠緒)えー!

(町山智浩)すごいんですけど、でも耳が聞こえない役っていうのはそんなにないから、せっかく21歳でアカデミー主演女優賞を取っても、その後あんまり仕事ないんですよ。

(赤江珠緒)なるほどぉ。

(町山智浩)で、今回久々にですね、まぁすごいいい演技を見せてくれてるんですけど。だから、やっぱり仕事がないって事が一番大きい問題なんですよね。俳優をやりたいと思っても。ところが最近ハリウッド映画は、そういう人達に仕事があるという事になってきたんですよ。マーベル映画の『エターナルズ』では、なんと主役のエターナルというまぁ永遠に生きてるですね、スーパーヒーロー達の1人が耳の聞こえない人なんですね。ローレン・リドロフさんという人がマッカリというキャラクターを演じてるんですけど。でも別にそのスーパーヒーローの中にいてもおかしくないんだけど、今までは誰もいなかったじゃないですか。でも普通に、今回はキャスティングされてて。『エターナルズ』では。

映画「コーダ あいのうた」のポスター

このローレン・リドロフさんっていう人はその前に出た映画で、『サウンド・オブ・メタル』っていう作品で先生役をやってた人なんですよね。で、『サウンド・オブ・メタル』ってのは”聞こえるという事”っていう副題がついてたんですけど、これものすごいラウドな、めちゃくちゃうるさいハードコアな音楽をやってたドラマーの人が、そのせいで耳、聴覚をどんどん失っていってしまって・・って言う。

(赤江珠緒)あーーはいはい!紹介していただきましたね。

映画「コーダ あいのうた」のポスター

(町山智浩)はい。という映画なんですけど、それで、そのリハビリ施設で手話とかを教えてくれる先生の役のポール・レイシーという人が実際にコーダなんですよ。お父さんとお母さんが聞こえなくて、彼が聞こえるんでその聞こえない人達と聞こえる人達の2つのコミュニティーの橋渡し役をやってた人なんですね。ポール・レイシーっていう人は。それをその彼を実際にそういう役で『サウンド・オブ・メタル』に出したり、最近のハリウッドは聞こえない人達を普通に主役にしたり、その人達を別に最初の脚本には「耳が聞こえない」って書いてない役にも、そういう人達をキャスティングしたりですね、すごく状況が変わってきてるって事がよくわかる映画ですね。

(赤江珠緒)ふーん、うん。

(町山智浩)で、このジョーンズちゃんはですね、自分の夢に向かって突き進むと家族は生きていけないかもしれないと。漁師が続けられないと。ねぇ。でも、もう1つ家族の方が、娘、ジョーンズの歌っていう才能が理解できないんですよね。

(赤江珠緒)そうですよね、そこがつらいね。本当だ。

娘ルビーの歌の才能が理解できない家族

(町山智浩)そこがつらいんですよ。で、彼女自身も、どうしてもその歌の楽しさみたいな物をお父さんお母さんに伝える事ができないんですよ。で、そこがもう非常につらい事になっていくんですけれども。まぁあんまり言うとアレなんですが。クライマックスでね、このジョーンズちゃんがが歌う歌があるんですね。これがね、ジョニ・ミッチェルという人が書いてジュディ・コリンズという人がカバーして、すごく日本でも当たった『青春の光と影』という日本語タイトルが付いてる歌なんですけどもね。

(町山智浩)はい。これ、実際にこの映画の中でこのエミリア・ジョーンズさんが歌ってる歌なんですけど、これね歌詞がすごく不思議な歌で。飛行機に乗って雲の上に出た時の事を歌ってるんですよ。で、雲の上から見るとアイスクリームみたいなお城みたいな雲が見えると。いつも雲の上だと晴れてるでしょう?非常に美しい、白い山みたいに見えたり

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)非常に美しいんですけど。でも、地上にいる時は雲っていうのはいつも太陽を遮って、人に雨や雪を降らせて、いいものとしては思われてないじゃないですか。でも、上に行ったら違ってたと。私は雲を、上と下から、両方から見たと。その時にわかるのは、今まで片かたっぽの側からしか見ていなかった雲っていうものについて思ってたという事は本当ではなかったんだと。片側から見たものは、片側から見て考えていた事は幻に過ぎないんだっていう歌詞なんですよ。

で、その後、愛についてとか、人生についてこの歌は歌っていくんですね。愛は最初はおとぎ話みたいに思っていたと私は。いつか王子様がみたいに。でも色々あって苦労した今では、愛はそんなものじゃないって事はわかっていると。いう歌詞なんですね。で、ここで人生について彼女が歌うんですけれども、で、昔の友達が首をひねって私に言ったと。「ずいぶん君は変わったね」「そりゃそうよ。私は何かを失って何かを手に入れたんだから。」というね。それは一体何かって言うと、人生の両側を見たの。つまり、いい面だけじゃなくて悪い面も見たの。ねぇ。

で、この歌をなんで最後に歌うかっていうと、彼女は両面を見たんですね。つまり耳が聞こえない人達の人生と、聞こえる人生と。両方を私は知ってるんだっていう歌なんですよ。そ

で、今両方を知ってると。片側からしか見てない人生っていうのは、所詮片側からしか見てないもので、それは本当じゃないの。人生の裏も表も、右も左も、上も下も、見た今言えるのは、人生はこうだというその、人生の真実なんていうものはわからないという事なんだっていう歌詞なんですよ。

(赤江珠緒)へ〜!

(町山智浩)色々見たからこそ、こうだとは言えないんだと。人生の真実は、はっきり断言できないんだと、いう結論になったんだと。

(赤江珠緒)はぁ〜、見たからこそね、そこになるっていうのがね。断言してるっていうのは見てないっていう可能性が高いですね。

(町山智浩)そうなんですよ。でもこれは逆に、何もわからないって事は可能性は無限なんだっていう意味なんです。

引用:IMDb.com

何もわからないって事は可能性は無限なんだ

(赤江珠緒)ふ〜〜ん。そうかぁ、じゃぁこのジョーンズちゃんがどうしていくのかなぁ。ご自身が持ってる才能が1番・・あぁルビーちゃんか。

(町山智浩)ルビーちゃんです。ごめんなさい。

(赤江珠緒)これを理解してもらうのが難しい才能ですもんね。

(町山智浩)そう。ええとね、ここでどういう風にこれをねルビーちゃんが歌うかっていうのが見せ場なんですけれども。この映画を見る時にひとつね、ちょっと覚えておいてほしいのが、手話があんまり字幕で出ないんですよ。だから、アメリカの手話でひとつだけ覚えておいてほしいのが「I Love You」と、もうひとつ、「I Really Love You」なんですよね。

(赤江珠緒)Really?

(町山智浩)そう。「私はあなたを本当に愛している」と。それだけ覚えておいて見ると、本当に感動的な映画なんで。

(赤江珠緒)「I Love You」はちなみにどういう感じなんですか?

(町山智浩)「I Love You」はね、あれです。マコトちゃんがやってた”グワシ”です。

映画「コーダ あいのうた」の画像引用:IMDB.com

(赤江珠緒)あーーはいはいはい!わかりやすい、うんうん。

(町山智浩)わかりやすいでしょう?

(山里亮太)世代出てる。(笑)

(町山智浩)で、「I Really Love You」は、人差し指と中指を交差させるんですよ、グワシの状態で。それだけはね、ちょっとね覚えておかないとこの映画はね、楽しめないんでね。コーダは是非それを覚えてから見て頂きたいなと思います。

(赤江珠緒)はい。わかりました。

(町山智浩)あの、ヒロインの名前を間違えちゃってすいません。ごめんなさい。

(赤江珠緒)あーいえいえいえいえ、ルビーちゃんね。

(町山智浩)という事で『コーダ あいのうた』は1月21日から公開です。

(赤江珠緒)町山さん、ありがとうございました!今年も、よろしくお願いします。

(山里亮太)おねがいしまーす!

(町山智浩)はい!どもでした。

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

①コーダ(Coda)の意味は”Children of Deaf Adults”

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