友情にSOSの町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『友情にSOS』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『友情にSOS』解説レビューの概要
①大学生のコメディだが、思いもよらない展開に
②○○%が白人という大学に通う2人の黒人学生
③1人はお坊ちゃま黒人、もう1人は兄が麻薬の売人
④卒業間近の春休み、2人でフラタニティツアーをしよう
⑤フラタニティは日本で言う○○○。学生達が共同生活をする家の事
⑥白人女性が2人の家でドラッグ中毒で倒れていた
⑦この白人女性を救いたいけど救えない理由が
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『友情にSOS』町山さんの評価とは
(町山智浩)今日ご紹介する映画は、なんとタイトル聞くとね、絶対に見たくねえっていうタイトルの映画です。『友情にSOS』。
(赤江珠緒)確かにね。(笑)
(町山智浩)これ見ねえよ!(笑)
(赤江珠緒)ちょっとこの令和の時代、珍しい感じですよね。
(山里亮太)確かに!(笑)
(町山智浩)そうねぇ。これAmazonプライムで5月27日からもう既に配信スタートしてるんですけど、このタイトルだからね。もうだいぶ経ってますけど誰も見てないと思いますね。はい。
(赤江珠緒)ははははは!
(町山智浩)友情にSOS見るか!そんな奴いないですよ。(笑)
(赤江珠緒)確かにね。タイトルはそんなに確かにね、ビビッと来る感じないな。
(山里亮太)止まらないな。(笑)
(町山智浩)どうしようもねぇなって思いますけども。もうちょっとなんとかなんなかったのかと思いますが。原題は『Emergency』という、緊急事態。。
(赤江珠緒)全然違う!(笑)
(町山智浩)全然違うんですが。(笑)
(山里亮太)この・・日本語に直す時にね、なんか・・なんでそれっての、ありますもんね。
(赤江珠緒)どうしてこれになったんだろう。
大学生のコメディだが、思いもよらない展開に
(町山智浩)そうそうそう。(笑)でね、これね、学園コメディです。大学生のコメディなんですよ。ところがねぇ、ちょっと思いもよらない展開に入っていくんですよ。非常にその、なんというかハードで、非常に重いテーマの方に入ってくんですけど。話はね、チャラいチャラいお坊ちゃん大学で始まるんですね。アイビーリーグだと思うんですけど。私立(わたくしりつ)大学でね。で95%の学生が白人というですね、非常に居心地の悪そうな大学なんですが。その中で非常に珍しい黒人2人が主人公なんですよ。お兄ちゃんですね、大学生の。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)で1人はね、優等生のクンレ君っていうね、クンレってすごい名前ですけど、これナイジェリアの人らしいんですよ。
(赤江珠緒)ふーん!
95%が白人という大学に通う2人の黒人学生
(町山智浩)で留学してるんだと思うんですけど両親医者で、まぁお坊ちゃんで。で大学では生物学を勉強してて、超名門のプリンストン大学の大学院に進学が決まっているというですね、お坊ちゃんのクンレ君。優等生ですね。でもう1人、一緒に住んでるんですけど、ハウスをシェアして住んでるんですが、家を。もう1人はショーン君という地元の子なんですよ。で、地元なんだけど、あんまり勉強できないのに入ってるからたぶん特別枠で入ってるんですよ。
(山里亮太)なるほど。
(町山智浩)貧しい人とか黒人とかには特別枠で、大学アメリカは入れてくれるんですね、ある程度の。
(赤江珠緒)へ〜!うんうん。
(町山智浩)で、このショーン君はですね、兄貴が麻薬の売人をやってて逮捕されたりするようなですね、貧困とか犯罪とか、その黒人社会の中で育ってきたのにちょっと勉強できたんでしょうね。それでスポーツか何かわかんないですけど、いい大学に入ってると。いう設定で、これ典型的にね、こういうショーン君みたいなのを英語だと”ストリートワイズ”とか”ストリートスマート”って呼ぶんですね。街場の色んな物を知ってる男と。で、クンレ君みたいなのは本でしか知らないから”ブックスマート”って言うんですよ。
(赤江珠緒)はぁ〜。
(町山智浩)で、この2人は本来だったら絶対話さないんですけども、たまたまその大学に入って、他に黒人がいないので。2人で一緒に暮らしてて。で、もうすぐ卒業で春休みになるんですけども、せっかくもう卒業するから、なんかちょっと残る事をしようよって事で、”フラタニティツアー”というのをやろうとするんですね。
(赤江珠緒)なんですかそれは。
(山里亮太)フラタニティ?
(町山智浩)フラタニティというのはね、アメリカの名門大学にはあるんですけど。友愛会って日本では訳されるんですけど、学生達が共同生活をする家なんですよ。
(山里亮太)はい。
フラタニティへの加入条件
(町山智浩)で、それはみんなで家を1軒借りててですね、代々それを引き継いでってるんですね。卒業すると、そこから出てくんですけど。で、新入生はフラタニティのどれかに入りたいと思うと、そこで試験を受けなきゃなんないんですよ。そこに住んでる大学生の先輩達が、そこに住む新入生を決める事ができるんです。
(山里亮太)ほう!
(町山智浩)で、どういう風に決めるかというと、まず金持ちのお坊ちゃんはそこに入れるんですよ。だって、たかれるからね。ね。で、もう1つはイケメン。顔のいい男。それは女の子が寄ってくるから。ね。であとはスポーツマンとかね、そういうなんていうか人気者を入れてくんですけど。それでまぁ入れてもらえない人達っていうのは、まずアジア人ね。モテないから。
(山里亮太)あぁそうなんだ。
(町山智浩)はい。あと差別があるからですけど黒人とか、あとラティーノ、プエルトリカンとかメキシコ系の人は入れてもらえないですね、そういう。そういう人達、黒人のフラタニティっていうのもあるんですけど、そんなに数が多くないんですよ。あと入れてもらえないのは、オタクですね。
(山里亮太)えっ!
(町山智浩)入れてもらえないんですよ。
(赤江珠緒)あぁ、そう。
(町山智浩)はい。だからすごく嫌な文化なんですけど。ただね、彼らはね、パーティーをやって儲けてるんですよ。
(山里亮太)儲ける?
(町山智浩)儲けるんです。各フラタニティで、パーティーをやるんですよ春休みとか夏休みに入る時に。で、チケットを売るんです。パー券です、だからいわゆる。
(赤江珠緒)あぁ〜!なるほど!
(町山智浩)そう。で、イケメンが多いフラタニティだとかわいい女の子がいっぱい来るっていうんで、他の人達もそのチケットをわざわざ買って、そこに行くんですよ。それですごく儲けるんです。結構、お金を。で、女の子達のそういうのもあって、寮もあって。それはソロリティっていうんですけども、結構その、なんて言うか格があってですね。格の高い所だとチケットそれこそ何万円も出さないと行けないとか、そういう所があるんですね。でかなり利益を上げてるんですけど、それを全部回るっていうツアーをやろうっていうんですね、このショーンっていう兄貴がヤクの売人だった黒人の男の子がね。
(赤江珠緒)ふん!
(町山智浩)で、真面目だったクンレ君を誘って、最後ぐらい羽目外して、全部回ろうよと。春休み前なんで各フラタニティがもう一杯、酒とかですね飾り付けを用意して、食べ物も用意して、まぁクラブみたいになってるんですよ。もう勉強してないんだ、こいつら。(笑)
(山里亮太)あははは!
フラタニティパーティーで起きた事件
(町山智浩)で、まぁはっきり言うとドラッグとかも用意してるんですよ。で、それを全部回ろうって言うんですよ。これは思い出になるぜっつって、回ろうとして、それで自分の家に一旦帰るんですけど、2人でシェアしてる家に。そうすると、もう既に街中ですね、春休み前なんで酔っ払いだらけになっててですね。男も女も。で、とりあえず一旦家に帰ると、ところが居間でですね、白人の金髪の女の子が白目むいて倒れてるんですよ。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)なんだこれ?って言ったらゲロ吐いてんですね。
(赤江珠緒)あら。
(町山智浩)で、あぁこれはドラッグ盛られたんだと。誰かに。で、ここに迷い込んできて、ここで倒れたんだろうと。じゃぁこれは下手すると死んじゃうんで、あの白目もむいてるし、救急車を呼ぼうと。するんですね、クンレ君が。するとショーンが「やめろ!」って言うんです。「絶対呼ぶな!」って言うんですよ。
(赤江珠緒)あらっ?うん。
(町山智浩)家で白人の女の子が、誰かわからない子が倒れてるって言ったら、警察も来るだろうと。黒人2人俺達がいる所で、白人の女の子がドラッグでやられて倒れたら、俺達は警察官に殺されるよと。
(赤江珠緒)あ〜〜・・!
通報できない理由
(町山智浩)警官がここに踏み込んできたら俺達は射殺されるよ?って言うんですね。ところがショーン君がそう言ってもクンレ君は「そんなバカな!」って言うんですけど、「お前知らないんだね?俺は何度もそういう事やられてきたんだ。」と。道を歩いているだけで警官にいきなり組み伏せられて、手錠をかけられたりする人生だったんだと。お前はわかんないんだと。だから絶対に呼ぶなって言うんですよ。じゃぁどうするのこの子。死んじゃうじゃないと。だいたい俺達、逮捕されるかもしれないんだから呼んじゃダメだと。どうするって言ってんですけど、そこに実はもう1人住んでるんですよ。そのハウスにね。それはね、カルロス君て言うね、ラティーノなんですね。たぶんプエルトリコ系なんですよ。彼はラティーノなうえにオタクなんで、やっぱりフラタニティに入れないんで、そのアパートみたいな所で一緒に暮らしてるんですね。で、やっぱり春休みなのに誰も誘ってくれる人はいなくて、ゲームやってんですよずっと。カルロス君もね。で、カルロス君が、じゃぁ俺が連絡しようかって言うんですけど、いや、お前もラティーノだからダメだよと。(笑)
(赤江珠緒)だめ・・。
(町山智浩)肌が茶色だから。だからやっぱり撃たれちゃうよと。警官に。それがアメリカなんですよ。
(赤江珠緒)えええっ。。
(町山智浩)この間もね、4月19日にミシガンで酔っ払い運転してた黒人の、コンゴの難民の青年がですね、酔っ払い運転が見つかったんで、ちょっと逃げようとして警察官に後ろから押さえつけられて地面に組み伏せられた状態で後頭部を撃ち抜かれて、その場で殺されてるんですけど。
(山里亮太)えぇぇっ!!
(町山智浩)酔っ払い運転してるだけで殺されちゃうんですけど。黒人だというだけでね。で、そういう事があるから、これはダメだと。うーん・・じゃぁどうしよう・・そうだ!アジア人を呼ぼう。アジア人なら友達いるよな?って言って。アジア人は大丈夫。絶対悪い事しないから。警察撃たないから。(笑)
(赤江珠緒)えーっ・・何その理論・・。
(町山智浩)そう。そういう風に思ってんですよ。だからもうステレオタイプだから。だから、アジア人呼ぼうってなっても春休み入っちゃってアジア人がつかまんないんですよ友達が。で、じゃぁ誰か白人の友達はいないのかと。白人の友達に通報してもらえば、警察が来ても大丈夫だって言うんですけど、白人の友達いないんですよ彼ら。
(赤江珠緒)あぁ〜っ・・。
黒人の彼らには白人の友人がいない
(町山智浩)やっぱりね、大学に入ってもね、人種同士でこう固まっちゃうんですよね。だから結構、アジア人の子とかはアジア人同士だしね。やっぱりね、そこに分断があるんですよ大学でも。
(赤江珠緒)そうですね。
(町山智浩)あのね、分断がないのはね、オタク。
(山里亮太)へぇ〜!
(町山智浩)オタク底辺だから、底辺で固まってるからね、人種とか民族はあんまり関係ないんですよ。
(山里亮太)1番いいじゃないですかそれが。平和。最高。
(赤江珠緒)平和だな〜。
(町山智浩)1番いいんですよ。もうエヴァンゲリオンとかウルトラマンの話してりゃいいんだもん。肌の色はどうでも。
(赤江珠緒)そっかぁ。
(町山智浩)相当助かりましたけども僕は。でね、じゃぁどうするとこの女の子。
(赤江珠緒)人助けしようとしてるだけなのにね。
(町山智浩)そう。人助けしようとしてるんですけど。で脈も弱ってきたし。じゃかこれ病院に連れてこうよと。病院に行って、病院の前に置いてパッと逃げようと。だったら大丈夫じゃないかって事で車に乗せて、運ぼうとすんですけども。この女の子がね、意識不明の女の子がなんと17歳の高校生だっていう事がわかるんですよ。
(赤江珠緒)あら。
白人女性は17歳の高校生だった
(町山智浩)これもう、女の子を意識不明の状態で車に乗せて連れてったら、これ完全に逮捕されますね。それで、たまたま家にいたんだって言っても信じてもらえないでまぁ、どうにかされちゃうでしょうね。で、どんどんヤバい事になってくんですけど。で、しかも、この子を春休みのみんなでパーティーやってる所に連れてきたお姉さんの大学生がいて、で、妹が行方不明になっちゃったって事で、この妹はエマちゃんって言うんですけど、ポケットに携帯を入れてて、それにGPSが付いてるんで、それで彼女を探し始めるんですよ。そしたら、クンレ君達が彼女を車に乗せている所を偶然見てしまって。
(山里亮太)うーわ!
(赤江珠緒)あーららら!
(町山智浩)黒人に誘拐された!っていう事で警察に電話しちゃうんですよ。
(赤江珠緒)うーわーー!
(町山智浩)大変な事になってくんですけど。それで走っていくうちにですね、この車のテールランプが壊れてる事に気が付くんですよ。これね、黒人はテールランプが壊れてる車に乗っちゃいけないんです。
(赤江珠緒)えっ?
(町山智浩)テールランプが壊れてたりバックミラー壊れてたりするような車が、走ってて、運転手が黒人だと、必ず警察官に止められます。
(山里亮太)わー・・。
(町山智浩)これは、黒人だったら何かドラッグとか、銃とかを持ってるかもしれないからっていう事で止めるんですよ警察官は。ただ黒人だっていうだけでは止められないので、テールランプとかが壊れてるとか何か因縁をつける理由を探すんです。
(赤江珠緒)あぁそういう事!ふん!
(町山智浩)そうなんです。これも最近すごくアメリカで大問題になっていて、うちの近所のオークランドではそれで黒人の人が殺されたりする事件が多かったんで。テールランプとか、そういったちっちゃい違反では、止めないっていう事になりました。オークランド警察では。
(赤江珠緒)あ〜〜・・そうですか。
テールランプの故障
(町山智浩)はい。それで無実の人が殺されたりする事件が多いので、ちっちゃい違反があっても止めない事になったんですけど。ただ、それはオークランド以外ではみんなすごくやってるんですよ、警察が。だからこのテールランプが壊れた車で、この女の子を運ぶ事はできないよって事になるんですね。
(赤江珠緒)そうですね。
(町山智浩)で、これはしょうがない!って言って、うちの兄貴がヤクの売人で今、仮保釈中だけど。(笑)
(赤江珠緒)ええっ!?
(町山智浩)そこ行って車を借りようって話になるんですよ。
(赤江珠緒)ええっ!どんどん状況が悪くなってるけど。
(町山智浩)どんどん状況が悪くなるんですよ。で、そこに行って、兄貴、今こんなになっちゃって、この女の子が大変なんだって言うと、そこにいるのはみんなギャングみたいな奴らがいっぱいいるんですけど、兄貴の家には。ただ白人の女の子を連れてきたって事で、「バカ野郎!そんなもん連れてくんじゃねえ!」って事でみんな逃げちゃうの。(笑)バーーッ!つって。
(赤江珠緒)うわ〜・・。
(町山智浩)そんな所が見つかったら俺たち殺されちゃうから警官にって。
(赤江珠緒)そうですよね。
(町山智浩)これでもドタバタ映画として作ってるんですよこれ。コメディなんですよこれ。
(赤江珠緒)これ!?
ドタバタ映画、コメディ
(町山智浩)コメディなんです。だって笑うしかないじゃないですか。そんなギャングがヒー!とか言って逃げるの。(笑)白人の女の子を見た途端に。
(山里亮太)確かに。
(赤江珠緒)そっか。
(町山智浩)そう。だから笑うに笑えない皮肉な話でね。またね、その彼らが、どうしようどうしようって言って道端で、その黒人の2人とラティーノのカルロス君と3人で困ってると、いきなりその近所の人というか、近所の家の人がですね、「警察呼ぶよ!」って来るんですよ。なんにもしてないんですよ?黒人が家の前で夜、話してたり立っていたりしたら、すぐ警察呼ぶんですよ、白人は。
(山里亮太)ええっ?
(町山智浩)ひどいんですよ、とにかく。
(赤江珠緒)ほんとですね・・。
(町山智浩)なんか悪い事してんじゃねーか、泥棒じゃないかって事で、もう居場所が全然ない世界なの。
(赤江珠緒)あらー・・そんなになんですね。
(町山智浩)これが現実なんですよ。だからこの映画ね、要するにBlack Lives Matter運動とかあって、黒人が何の罪もないのに警察官に殺されたりする事件が多いっていうのが話題になりましたけど、実際はどういう物なのかよくわかりますよ、この映画を見ると。
(山里亮太)確かに。
(町山智浩)でも、『友情にSOS』っていうタイトルでそんな話が見せられるとは思わない。(笑)
(赤江珠緒)確かに。確かに。
(町山智浩)誰も思わないんでね。でもね、最後にね、『友情にSOS』な展開になってくんですよ。
(赤江珠緒)なってきます!?ここまで・・確かに『友情にSOS』は全く関係ないもんね?
友情にSOSな展開に
(町山智浩)なってくるんですよ。で、クンレ君がね、なんとかこの子を助けようって言ってるのにね、ショーン君は、お前はわかってないと。黒人として生きるという事は本当に大変なんだと。お前は顔は黒いけど心は白いって言っちゃうんですよ。
(赤江珠緒)ほぉ〜〜。
(町山智浩)そう、お坊ちゃんだからわかってないんだと。で、友情に亀裂が入っていくんですけど。ここからなんとですね、信じられない事に、感動的なドラマになってくんですよ。
(赤江珠緒)ええっ?
(町山智浩)ええっ?って言う。最後ちょっと泣きましたよ。
(赤江珠緒)あら!そうですか!
(町山智浩)そう。だからね、友情にSOS?ケッ!とか思ったんですけど、結構間違ってなかったタイトル。
(山里亮太)えーー!
(町山智浩)いい話でした。すっごく。もう是非ね、ご覧なって頂きたいなと思います!
(赤江珠緒)いや〜これはどういう結末になるか、気になりますね、確かにね。へー。
(町山智浩)これ監督は黒人の人でシナリオ書いたのはラティーノの人で、自分達の体験を元にしたそうです。
(赤江珠緒)ねぇ。でもやっぱり黒人の人と白人の人の間のその全然信頼関係が・・社会として成り立ってないですよね、本当にね。人助けですら、そんな事になったらねえ。
(町山智浩)そうなんです。それが非常にリアルにわかるんですけど、はっきりコメディ・・コメディホラーみたいな感じですね。でもね、ほのぼのといい映画なんですよ。あったかくなりましたね。最後、心が。
(赤江珠緒)ぜひ自分の目で見て確かめてみましょう。『友情にSOS』はAmazonプライム・ビデオで配信中でございます。町山さん、ありがとうございました!
(山里亮太)ありしたっ!
(町山智浩)どもでした!
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
②95%が白人という大学に通う2人の黒人学生
⑤フラタニティは日本で言う友愛会。学生達が共同生活をする家の事