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引用:IMDb.com

13人の命の町山智浩さんの解説レビュー

2022年10月31日更新
その間もずっと鍾乳石とかがいっぱいある状態なんですよ。歩く所も大変なんですよ。で、4キロ移動ですよ片道で。で、行く時にもまた4キロ移動してますからね。こんなすごい事をしてたんだっていうね。(TBSラジオ「たまむすび」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』(https://www.tbsradio.jp/tama954/)で、『13人の命』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『13人の命』解説レビューの概要

①2018年にタイ北部の洞窟で起きたサッカーチームの少年たちの遭難と救出劇
②2018年の6月23日、雨季に近い時期に起きた
③サッカーチームの少年たちが鍾乳洞の中に遊びに入ったタイミングで豪雨がきて水没してしまった
④1週間ほど雨がやまず、大量の雨水が鍾乳洞に入っていく
⑤入り口から少年たちのいる場所まで約4キロ。スキューバダイビングは1つ60分しか持たず、それを2個しか持てない。
⑥雨水を鍾乳洞に入らないようにする為に○を作り、その影響で周辺の水田地帯は全滅してしまった
⑦タンクなしで狭い場所を素潜りする必要も
⑧少年達のいる場所には片道6時間必要だった
⑨さらに、水没している所を長くて1時間程度通る必要があった
⑩ネイビーシールズのプロの海難救助隊が1名亡くなってしまったほど厳しい道
⑪その厳しい道を子供達を連れてどう脱出するか、報道では隠された方法を使っていた

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『13人の命』町山さんの評価

(町山智浩)今日はですね、ちょっとアマゾンプライムで配信がもう既に始まっちゃった、8月5日からもうすでに配信されている映画を紹介しますけど、ちょっとすごかったんでねこれがね。これが日本語タイトルが『13人の命』というタイトルなんですね。このタイトルでこの映画を見ようと思わないけどね普通ね。(笑)

(山里亮太)確かに。

(町山智浩)何の映画なのかさっぱりわかんないですけど、”13人の命”じゃね。これはあの、覚えてます?2018年にタイの山奥の方にあった鍾乳洞に、男の子達が12人とコーチさん1人がですね閉じ込められちゃった事件って・・。

(山里亮太)覚えてます覚えてます。

(赤江珠緒)少年サッカーチームのね、子達だったのかな?

引用:IMDb.com

2018年にタイ北部の洞窟で起きたサッカーチームの少年たちの遭難と救出劇

(町山智浩)そうなんですよ。11歳から16歳ぐらいまでの少年達ですね。それで、本当に20日近く閉じ込められて。世界中の人が助けに行った事件なんですけども。ニュースで報じられたんですが、これ、この映画で見るとね全然知らなかったことが結構わかるんですよ。

(赤江珠緒)へぇ〜。

(町山智浩)それが『13人の命』で、13人がいたからですけども。これね、ハリウッド超大作です結構。ものすごい洞窟のセットでですね、スターもですね揃ってて。ヴィゴ・モーテンセンコリン・ファレルというハリウッドスターが出演してて、監督はですね『バックドラフト』とかですね『アポロ13』とかのスケールのデカい災害物の映画を撮ってきたロン・ハワード監督ですね。

(赤江珠緒)あぁそっかそっか、『バックドラフト』もね、そうだ。うん。

映画「」のポスター

映画「」のポスター

(町山智浩)あれは火事の映画で。『アポロ13』はアポロ13号がね宇宙で事故を起こして帰れなくなっちゃうと。まぁ似たような話ですけど今回も。あれももう本当に1回しかチャンスがなくてね。ロケットでね噴射をかけるのがね。で、ギリギリで帰ってきたという実際の実話を映画化したものですけれども、今回も非常にギリギリの内容ですね。これね。で、これ2018年の6月23日ね。6月23日っていわゆる梅雨時に近い、雨季に近い所で非常に危険なんですけれども。ミャンマーとかの国境に近い山奥の、タイのですね、鍾乳洞にサッカーチームの男の子達がサッカーの試合が終わった後、ちょっと遊びに入ったんですね。しょっちゅう行ってた所らしいんですけども。そしたら、急に雨季よりちょっと早めにものすごい豪雨が来て、水没しちゃったんですね鍾乳洞の中が。で、その後に雨がやまないんですよ、1週間ぐらい。

(赤江珠緒)そんな続いたんだ。そっか。

(町山智浩)すごい続いたんですよ。で、この鍾乳洞って・・こう行くとわかるんですけど、上から水がずっと滴ってるんですよね。これね山の下にあるんですけども、要するに石灰石でできてる所なんで、石灰って水で溶けるじゃないですか。だから穴だらけなんですよ。で、雨水が山に降ったものすごい大量の雨水が全部その鍾乳洞の中に流れ込んでいって。

(赤江珠緒)あ〜〜、そっか、うんうん。

(町山智浩)で、しかもこの男の子達ね、鍾乳洞の中を4キロぐらい先まで行っちゃってたんですよ。

(赤江珠緒)そうだよ奥まで行っていたんですよね。そうだ。

(町山智浩)すっごい奥まで行ってて。で、行く途中はすごく狭いんですけど、そこはもう水没しただけじゃなくて崩落もしててですね。まぁ本当に出られなくなっちゃって。でまず最初にタイの海軍の海難救助隊があるんですね。ネイビーシールズがあるんですけども。そこが出動して、入って、その鍾乳洞の中を通るんですけど、中は完全にその当時ものすごい水量なんで水没してるだけじゃなくて、川になって流れ込んでるんですよ。

(赤江珠緒)あっ。水の流れもあるって事ですか?強い流れ。

(町山智浩)水の流れがあって激流になってたらしくて。

(赤江珠緒)あらら。

(町山智浩)で、内側から外の入り口に向かって流れ出してるんで。それに逆らって泳がなきゃならないんで全然進めなくて。で、要するにまぁ4キロから5キロあるわけですけれども。スキューバダイビングのタンクって1個が大体60分ぐらいしか持たないんですよ。で、2個付けてみんな潜ったんですけども、4キロある訳ですから。

(赤江珠緒)無理ですね。。

入り口から少年たちのいる場所まで約4キロ。スキューバダイビングは1つ60分しか持たず、それを2個しか持てない。

(町山智浩)向こうまで行ける訳ないんですよ。行ったら帰ってこれないですよね?

(山里亮太)そうか。

(町山智浩)だからもう、途中でみんな諦めて。とにかく雨水を減らさなきゃならないって事で、山に降ってくる雨をですね、別の所に出さなきゃならないっていう事で、川を作っていくんですね、救助隊の人達が。それで近くにあった谷とかを全部水没させるという、何億リットルかなんかの水を横に流して、で、その鍾乳洞の中に水が入らないようにしたんですけど、その周辺の水田地帯は全部全滅しちゃったらしいんですよ、それで、

(赤江珠緒)あぁそんなに?えっ。その鍾乳洞の中にある水を排水するとかいう作業は?

(町山智浩)それも同時にやってるんですよ。

(赤江珠緒)あ、それも同時にやって。

(町山智浩)同時にやって雨が中に流れ込まないようにもしているんですけど、まぁとにかく1週間雨が降り続いてる状態なんで、それでも追いつかないと。でまぁ、中には食料はない訳ですよね。で、普通、よく一般に言われてるのは水だけで人間が生きられるのは1週間とかね。そのぐらいと言われてるのに、1週間ぐらい経っちゃう訳ですよ。で、もう親御さんとかね、ご両親とかはせめて遺体だけでも回収してくれっていう話になるんですね。

(赤江珠緒)いやぁ。。そうね。

(町山智浩)それでも中に入れないと。それともう1つの問題は、鍾乳洞のそのトンネルっていうのは、鍾乳石っていうそのなんというか、つららみたいな岩がずーっと中にたくさんあって、それを縫いながら潜っていかなきゃなんないんですけども。幅がね、60センチぐらいしかない所が何ヶ所もあって、タンクを両脇にぶら下げていくんですけど、タンクを付けたままだと通れないんで、何ヶ所かタンクなしで、素潜りで通るんですって。

(赤江珠緒)えーー!こわいこわい・・!

(町山智浩)ものすごいですよ。それで泳いだりこうジャブジャブ足でバタバタして泳ぐっていう感じじゃなくて、中を這っていく感じなんですよ、手の力で。

(赤江珠緒)うわぁ。。

引用:IMDb.com

タンクなしで狭い場所を素潜りする必要も

(町山智浩)狭くて。で、これはもう全然ダメだっていう事で、そこで登場するのがですね、そういう洞窟専門のダイバーの人がイギリスから呼ばれて、それを演じるのが『グリーンブック』で非常に素晴らしい演技を見せたビゴ・モーテンセンさんと、『マイアミ・バイス』の劇場版とかに出てたコリン・ファレルの2人なんですね。で、鍾乳石とか洞窟の専門のダイバーなんで。彼らがボランティアで来るんですけれども、それで、ある程度水が引いた段階で9日目か何かに、とうとう彼らが出動する事になるんですね。で、6時間。片道で6時間かかったって言うんですよ。

(赤江珠緒)その、プロ達でも?え〜。。

(町山智浩)そう。で、片道6時間かかってやっと1番奥の少年達がいる所に辿り着いて少年達を発見して、生きてるぞと。いう事になるんですけど、これがまた当時、みんな死んでると思ってたんでね。で、とにかく体力を使わないように瞑想したりしてたみたいですね、中で。

(赤江珠緒)あ、なんかそれニュースで言ってましたね、やっぱりコーチが結構みんなの心理的な所をケアしたってね。

(町山智浩)そうなんですね。やっぱり仏教国だっていう感じですよね。で、とにかくパニックを起こすと、もう大変な事になっちゃうから、みんなで落ち着いて、淡々とそこで耐え抜いてたみたいなんですよ。

(赤江珠緒)いや、でも9日間もよくね。。

(山里亮太)ね!

(町山智浩)よくね。まぁ体力とかもうめちゃくちゃ減ってて、それで体も動かせないから筋力もない状態になってたらしいんですけども、で、とにかく見つけたと。写真に撮って、この2人が洞窟の外に出て報告するとみんな助かった!って言ってんですけど、この2人は、もうダメだっていう気持ちになるんですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)どうやって出すんだ?っていう事ですよね。

(赤江珠緒)いやだってそうですよね、片道6時間とか。

(山里亮太)あ、そっか。プロがね6時間かけて行って。

(赤江珠緒)東京大阪を新幹線で往復してるみたいなね、それぐらいの時間ですもんね。

(山里亮太)相当だ。

(町山智浩)そう。で、この段階だとかなり水没してる長さ。長くて1時間ぐらい水没している所を通んなきゃなんないみたいなんですよ。

(赤江珠緒)えー!

水没している所を長くて1時間程度通る必要があった

(町山智浩)で、ネイビーシールズの、そのプロの海難救助隊がね、タイのね。そこにチャレンジするんですけど、要するにタンクが片道1時間しか持たない、2本持ってって1時間ずつぐらいなんですね。だから・・まぁ足りなくなって1人死亡してるんですよ。

(山里亮太)ニュースなってましたね。。

(町山智浩)そう。超プロでも、タンク付けてて、行けないんですよ。どうやって子供をそこから出すんですか?これ出せないね。しかも、水が、この映画の中だと水が結構澄んでいるんですけど、実際は殆ど味噌汁みたいな感じで、全く視界ゼロ。

(山里亮太)うわぁ〜。

(町山智浩)で、真っ暗ですよ、光なし。

(赤江珠緒)えー!

(町山智浩)で、もう鍾乳石がいっぱいあって。60センチぐらいしかないんですね、幅が。で、超プロのタイ海軍の、ダイバーですら行けない所を、どうやって子供たちをそこを通すのか。

(赤江珠緒)しかも、その子供達も体力もね、落ちてる。

(町山智浩)そう。体力も筋力もないから、泳げないんですよそもそも。これ、大変な事になるんですよね。でね、どんどん水を抜いてくんで、かなり水没している所がか減ってくんですけど、それでもね完全に水没してる状態の所が400メートル以上あるって言うね。400メートル、ものすごい狭い所を、全くダイビングとかした事のない子供達、しかも体力もなくなってる子達をどうやって通り抜けさせるのかっていうね、これね、ディテールが、非常に細かい所があまり報道されなかったんですよ、どうやって通過したかっていう事を。それはね、報道管制をしたらしいんですよ当時。

(山里亮太)ええっ?

引用:IMDb.com

報道管制をした

(町山智浩)要するに実際にやる事を言うとパニックが起きるから。世間に。世界に。だから本当にやった事を隠したらしいんですけど。これね、ある洞窟ダイバー。オーストラリアの洞窟ダイバーでハリスさんっていう人がいて、その人の事を思い付くんですね、この2人のダイバーが。彼は趣味で洞窟ダイバーをやってるんですけど、本職が麻酔のお医者さんなんですよ。ね。

(赤江珠緒)ふんふんふん。

(町山智浩)麻酔をかけて、子供達を完全な昏睡状態にして、手足を縛って引っ張って、水中を通過させるっていう事なんですよ。彼らが思い付いた事は。

(山里亮太)ええっ!?

(赤江珠緒)えー!

(町山智浩)これね、報道でちょっと弱められてて、子供達は鎮静剤を打たれて落ち着いた状態でそこを通させたとか、ダイビングの練習をさせて通過したとか色んな情報が流れたんですけど。

(赤江珠緒)あーーなんかそれは聞いたような気がする。はい。

(町山智浩)実際は完全な昏睡状態にして麻酔をかけて、縛って出してるんですよ。

(赤江珠緒)えー!

(町山智浩)それを思いついたんですよ。そうすると、酸素消費量も減る訳ですよね。だからなんとかなるだろうと。ただ、ここでその麻酔のプロのお医者さんは、それはちょっとできないよと言うんですよ。まず、麻酔薬っていうのを1時間以上効くぐらいの量を打つことは非常に危険なんだと。手術とかで麻酔が非常に長くなっても、そんなのは一気に打つんじゃなくて、少しずつ打っていくものなんだって。

(赤江珠緒)あぁ、そうですね。状況を見ながらね。

(町山智浩)そうなんですよ。状況を見ながら。でも、1時間ぐらい完全に水中にいる状態で麻酔薬の追加なんて打てないんですよ。

(山里亮太)そうか・・!

麻酔を使って縛って脱出

(町山智浩)ね。で、ものすごく危険だと。もう1つは、麻酔っていうのをやる際は、必ずバイタルのチェックをモニターするんだって言うんですね、彼は。で、麻酔を打っている間、心電図を取ってね、呼吸数を見てね、モニターしながらやるじゃないですか。これモニターできない状態でやるんですよ。

(山里亮太)はー・・危険な。。そうね。

(赤江珠緒)しかも子供に麻酔っていうのもね。

(町山智浩)子供にですよ。

(赤江珠緒)量とかも難しいだろうね。

(山里亮太)でもそれしかないって。。

(町山智浩)それしかないですね。で、麻酔が途中で時間を食っちゃったりして、子供達が目覚めた場合に、要するに1時間以上の麻酔を潜る前に打つんですけど、1時間以上効くほどの麻酔を一気に投与すると非常に危険なので、それが限界なんですね。で、1時間以上かかっちゃった所で、水中で彼らが目を覚ましたらパニックを起こして、もう大変な事になっちゃう。

(赤江珠緒)いや、本当ですよ。。

(町山智浩)で、どうするんだと。もこれしか方法はないんだよと。どうしてかっていうと、まず1つはですね洞窟内の酸素がどんどん欠乏してってるんですよ。

(山里亮太)そうか、そっちもあるんだ。。

(町山智浩)そうなんですよ。もう既にかなり減ってるんですね通常の酸素よりも。で、もう1つは本格的な雨季が近づいてきちゃったんですよ。

(山里亮太)あっ。。なるほど。。

(町山智浩)そうすると、その洞窟は彼らがいる場所も含めて完全に水没するんですよ。

(赤江珠緒)うわっ。じゃあタイムリミットが色々と。やらなきゃいけない。

(町山智浩)いっぱいあるんですよタイムリミットが。あと食料とかも運んでるんですけど、とにかく狭くて。そのダイバーがタンクを背負ったまま食料を引っ張ると、食料の運ぶ量にも限界があるんですよ。それもあって、もう本当にチャンスはこの麻酔作戦しかないという事になってくんですよ。で、どうするんだこれ、発表するのかと。世間に対して。でも、親はやっぱり許さないだろうと。そんな非常に危険な事を。

(赤江珠緒)いやー・・確かに。。

(町山智浩)で、13人。1人ずつ運び出すんですよ。何人かは死ぬだろうって言うんですよ。麻酔に対するショック症状とかのチェックも何もできないんですよ。

(山里亮太)そっか。。

(赤江珠緒)そうですね。。

(町山智浩)彼らの中で1人として、麻酔とかそういった物に対するアレルギーのチェックとか受けてないんですよ、今まで。だからもう、何もわからないと。もう、何人かは死ぬ事を覚悟してやろうと。その時に我々は徹底的に責められるだろうと。タイ政府の方も、これは誰かが責任を取る事になるけど、もうやるしかないと。なるんですね。これかなり、ものすごい限界状況でやってたんですよね。

(赤江珠緒)厳しい・・決断を迫られますねこれ。

(町山智浩)ものすごい事なんですよ。ただ、世間的にはそれを世界に広めないように、色んな形で誤情報を流したりしてたみたいですね。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)で、後から少しずつわかってったみたいですけど、ドキュメンタリーもその後作られたりしたんでね。最初はみんな鎮静剤を打って、それである程度子供達が自分で泳いだっていう風に報道されてたけども、全然状況は違ってたんですね。これはすごいなーというね。

(赤江珠緒)いやでも子供達も順番に1人ずつ行くのに、待ってる側は待ってる側で不安でしょうしね。

(町山智浩)この子達がものすごく偉いんですよ。ものすごく偉くて、もう全く文句も言わないし逆らわないし。パニックを起こさないし、騒がないんでね。これはすごいなっていう。だからこのコーチの指導力が非常に高かったんだろうと。言われてますね。で、コーチはそこに連れてっちゃったからものすごい責任を感じて。彼も本当にね限界まで追い詰められるんですけど、それでも誰もパニックを起こさないんでね。やっぱりすごいな仏教の力とかいう風に思いましたけども。

(山里亮太)確かに。

(町山智浩)これだって普通、パニック映画とかを見ると・・”パニック映画”っていうタイトルがついてるからさ、パニック映画って言われてるからパニックを起こす人はいるじゃないですか。

(赤江珠緒)そうですよね、うん。

(町山智浩)パニック映画じゃないんでね、パニックを起こさないから誰も。それはすごいなぁと思いましたね。まぁ周りはパニックを起こしてますよ、洞窟の外ではね。大変な事になってますけれども。しかも1人1人出していくから1日で終わらないんですよこれ。

(赤江珠緒)そっか、そうですよね。。

(町山智浩)で、さっきも言ったんですけど、洞窟の奥まで入れる人は本物の洞窟ダイバーしかいないんで、数人しかいないんですよ。その数人が行って、全員出すんですよ。数人で。2人でその男の子を1人が引っ張って1人が押して。それをもう13回繰り返すんですよ。で、要するに4時間とか5時間とかかかるんですよ、それ。片道で。

(山里亮太)そっか、うわっ。

(町山智浩)で、その完全に水没していない所は気絶してる状態の子を2人で抱えて移動してくんですけど、ただ2人でホイホイホイって担げる訳じゃなくて、その間もずっと鍾乳石とかがいっぱいある状態なんですよ。歩く所も大変なんですよ。で、4キロ移動ですよ片道で。で、行く時にもまた4キロ移動してますからね。こんなすごい事をしてたんだっていうね。

(赤江珠緒)よく助かりましたね。その子供達ね。

 

(山里亮太)ほんと聞けば聞くほど。

(町山智浩)これ奇跡ですよね。これ、すごいなとね。で、映画ね、2時間半もある映画なんですけど、この次々に来る危機だけで数がすごく多いから、で、ものすごくテンポがいいんですよ。どんどん、はい、この危機。次の危機。次の危機。ってなってくんで、異常にテンポが早くてね。とんでもない映画になってますね結構ね。で、この洞窟は今は完全に封鎖されてるみたいですねやっぱり。危険すぎるって事でね。でも、これでなんでこうなったかっていうと、今までは問題ない所だったらしいんですよ。

(赤江珠緒)うん。遊びに行ったりしてたっていうね。

(町山智浩)そうなんですよ。やっぱり異常気象なんですね。

(赤江珠緒)はー。。

(町山智浩)降水量がどんどん増えてるんですよ世界中で。日本もそうでしょう?大雨あったじゃないですか。

(赤江珠緒)そうですね。アメリカのカリフォルニアも山火事とか、またとんでもない事が。。

(町山智浩)山火事がある一方でケンタッキーでは今ものすごい豪雨で。40人ぐらい亡くなってるんですよね。谷間に水が流れ込んで逃げ場がなくて。みんな、もう一瞬で水没して亡くなってるんですけど。これ、洞窟に行った事を責める人もいるけれども、やっぱ今まで何ともなかった所なんでね。本当に降水量が異常に増えてて、世界中でこういう事が次々と起こってくるんだろうなと思いますね。

(赤江珠緒)そうですね。世界規模でね、異常気象ですもんね。

(町山智浩)そうなんですよ。今韓国ですごいですね、ソウルの方で。『パラサイト』と同じようなね洪水が起こってるみたいですけど。

(赤江珠緒)あ〜地下の方に。

(町山智浩)もう全世界がこれなんでね。という事でこの『13人の命』はちょっとすさまじい映画だったんで、アマゾンプライムで配信中ですけど、是非ご覧いただきたいと思います。

(赤江珠緒)はい。『13人の命』、アマゾンプライムにて独占配信中です。町山さん、ありがとうございました!

(山里亮太)ありしたーっ!

(町山智浩)

どもでした!

※書き起こし終わり

○○に入る言葉のこたえ

⑥雨水を鍾乳洞に入らないようにする為に川を作り、その影響で周辺の水田地帯は全滅してしまった
⑨さらに、水没している所を長くて○○○程度通る必要があった

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