ジョン・ウィック：コンセクエンスの町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』（https://www.tbsradio.jp/cnt/）で、『ジョン・ウィック4：コンセクエンス』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『ジョン・ウィック4：コンセクエンス』解説レビューの概要
①春の殺し屋まつり
②世界ナンバーワンの殺し屋キアヌ・リーブス。そのナンバーワンの座を奪おうとして世界中の殺し屋が襲ってくる
③ジョン・ウィックがこのシリーズ4作で殺した数、○○○人！
④まるで○○○のような映画
⑤ジョン・ウィック４はシリーズ作だが途中から見ても大丈夫！
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『ジョン・ウィック4：コンセクエンス』町山さんの評価とは
（町山智浩）今日はね、アメリカ、韓国、日本のですね、殺し屋映画が大ヒットしてるんですよ今。で春なんでね。春の殺し屋祭としてね。
（でか美ちゃん）私、そのツイート見て笑っちゃいましたよ。（笑）
（町山智浩）白いお皿がもらえたりするやつですね。
（でか美ちゃん）もらえないですよ！（笑）シールでポイント貯めないですから。（笑）
春の殺し屋まつり
（町山智浩）そうそうそう。そういうね、ポイント貯める話なんですけど、まずね、アメリカで今大ヒットしてるのがね、『ジョン・ウィック4：コンセクエンス』というタイトルの映画なんですよ。”コンセクエンス”（Consequence）っていうのはまぁ”結果”っていう意味ですけども。これ『ジョン・ウィック』シリーズの4作目でですね、キアヌ・リーブスが世界ナンバーワンの殺し屋を演じて、そのナンバーワンの座を奪おうとして世界中の殺し屋が襲ってくるというですね、まぁそれだけのストーリーです。
（でか美ちゃん）殺し屋のなんだろう？そのトーナメントみたいになっちゃってるって事ですよね？
（町山智浩）そうそうそう。トーナメントですね。だから彼を落とせば1位になれるって事で非常に単純な話なんですけど。監督はね、チャド・スタエルスキという人はこの人ずっとキアヌ・リーブスのスタントマンをやってたスタントマンですね。スタントダブルっていうんですけど。で、とにかく延々とですね、この『ジョン・ウィック』シリーズ4作、キアヌ・リーブスが色んな殺し屋を迎え撃つんですが、これね映画史的な記録になってるんですよ。
（でか美ちゃん）え何がですか？
（町山智浩）というのはね、ジョン・ウィックがこのシリーズ4作で殺した数がですね、439人。
（石山蓮華）439人！！えっ？
ジョン・ウィックがこのシリーズ4作で殺した数、439人！
（でか美ちゃん）これ原稿というか資料上、何人かは伏せてあったんですよ。あぁなんか100人くらいかな〜とか思ってたら。全然超えてきた。すごいな。
（町山智浩）だから『13日の金曜日』とかに出てくる殺人鬼のジェイソンとかよりも遥かに数が多いんですね。
（石山蓮華）ほんとですね。
（でか美ちゃん）とんでもないな、それだけプロフェッショナルなのか。その物語の中で。
（町山智浩）そうなんです、キアヌ・リーブスさんですから、ずっとやる気なさそうに寂しい顔で1人1人殺していくんですよ、サクサクと。
（でか美ちゃん）それもなんかまた見たいですね、じっくりと。
（町山智浩）またね哀愁のある表情で殺してくんですけど。今回ちょっとすごいのはね、上映時間が3時間あるんです！
（でか美ちゃん）えっ、長い。『RRR』ぐらいある。
（石山蓮華）ほんとだ。
（でか美ちゃん）という事は1時間40何人かペースで？
（町山智浩）そう。だから1分20秒ぐらいで1人殺してるんで、ドラマは殆どないです。殺すのに忙しいから。
（でか美ちゃん）じゃぁちょっと痛快な作品なんですかね、それを見るのは。
（町山智浩）まあゲームみたいな感じですね。
（でか美ちゃん）あー！
（町山智浩）ずーっと殺してるんで。もう、殆どゲームですね。
まるでゲームのような映画
（でか美ちゃん）でも、4作目で”コンセクエンス”って事は、結末みたいな感じなんですか？
（町山智浩）ああ、まぁまぁ。言えないですけども。
（でか美ちゃん）見てのお楽しみだ。
（町山智浩）で今回の最強の敵がドニー・イェンという香港のカンフースターですね。アメリカ育ちですけど。『スター・ウォーズ』とかに出てる人ですけど、その人が盲目の殺し屋でキアヌ・リーブスに挑戦するんですけど、あと真田広之さんがですね。キアヌ・リーブスと友達のホテルの経営者という役で出てきます。で、これがすごいのはね。年齢なんですよ。キアヌ・リーブス、今年59歳ね。
（でか美ちゃん）へ〜！
（町山智浩）で、ドニー・イェンが今年還暦で、真田広之さんが現在62歳なんですよ。
（石山蓮華）そうなんですね。
（町山智浩）で、ものすごい格闘バトルを延々とするんですけど彼らが。これはね、僕が子供の頃に思ってた60歳と違う世界ですね。
（でか美ちゃん）ははっ！
（石山蓮華）たしかに！今の60歳・・！
60歳のイメージ
（町山智浩）僕が子供の頃の60歳っていうのは、本当にのんびりとご隠居してると思ったんすけど、なんでこんなに一生懸命この人達は働いてるんだろうと思いましたね。（笑）
（でか美ちゃん）ゆったりねぇ。お茶でもっていうイメージが昔はあったけど。
（町山智浩）そう。汗水たらして働き続けてるんで、なんだろうと思いますけど。しかもね、敵も味方もこれジョン・ウィックの世界は防弾背広、防弾スーツを着てるんで、何発撃っても頭を撃たない限り死なないんですよ。
（でか美ちゃん）じゃぁ本当にシューティングゲームみたいですね。そういう意味でも。
（町山智浩）完全にシューティングゲームです。
（石山蓮華）パパパパパパン！みたいな。
（でか美ちゃん）だから撃っても狙ってないと死なないっていう事だ。
（町山智浩）死なないんですよ。頭に当たらない限り。というね、まぁとんでもない映画でね、見てるうちに麻痺してくるんですが、これがね制作費100億円以上かかってますね。
（石山蓮華）ひゃ〜くお〜くえ〜ん！？
（町山智浩）はい。ものすごいです。で、大ヒットなんですよ。どうかしてると思いましたけどね。
（でか美ちゃん）町山さん的にはやっぱ、1作目から順番に見てほしいなっていう感じですか？
（町山智浩）いや、どこから見ても同じようなもんです。はい。（笑）
（でか美ちゃん）はははは！じゃぁちょっと楽しみだな。
（町山智浩）大丈夫です！途中から見ても全然大丈夫です。
ジョン・ウィック４はシリーズ作だが途中から見ても大丈夫！
（でか美ちゃん）日本ではね、ちょっとまだ公開されてなくって、9月公開予定という事みたいですね。
（町山智浩）そうですね。でもねネタバレとかそういうのは特にないですよ。
（でか美ちゃん）そうか。さっきの話聞いてるとね。（笑）
（町山智浩）大きなストーリーもないんで。（笑）
（石山蓮華）でもやっぱりその、映画館の大画面と良い音響で見たいですね、こういうのは。
（町山智浩）まぁそれはそうですね。でもテレビで見ると本当にゲームやってるみたいな気分なっちゃうと思いますよ。
（でか美ちゃん）面白そう。
（町山智浩）でね、今現在ね。それに対して韓国がねぶつけてきた、『ジョン・ウィック』にぶつけてきた『キル・ボクスン』というタイトルの映画で、これはねNetflixで3月31日から配信してて今、トップなんですよ。1位なんですよ。人気が。
（でか美ちゃん）おお！1位！
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
③ジョン・ウィックがこのシリーズ4作で殺した数、439人！
④まるでゲームのような映画
