検索 映画ポップコーンについて
登録/ログイン
引用:IMDb.com

CLOSE/クロースの町山智浩さんの解説レビュー

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

2023年09月14日更新
この映画はね、だからさっきの『大いなる自由』とも非常に近い所があって。その同じ性の人同士が仲良くしてる事を、それだけでみんなからかったり、同性愛じゃないかって言ったり、いや友情なんだとか言ったり。でも、2人の人が、互いの事をね大事に思う気持ちっていうのを、別に名前つけなくてもいいじゃん。(TBSラジオ「こねくと」より)

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『CLOSE/クロース』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。

町山さん『CLOSE/クロース』解説レビューの概要

①『CLOSE/クロース』は”○○○”という意味
②主人公は中学校に入ったばかりの仲良しの男の子2人、レオくんとレミくん
③仲の良い男子2人が中学校に入ったら周りからからかわれるように
④レオくんは周りを気にしてレミくんを避けるように
⑤レオくんは男らしさを見せるためにアイスホッケーを始める

※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。

『CLOSE/クロース』町山さんの評価とは

『大いなる自由』の町山さんのレビューはこちら

(石山蓮華)もう1本、ご紹介いただけるというお話でしたが。

(町山智浩)あのねもう1本の方はね、『CLOSE/クロース』っていうタイトルの映画なんですね。これがその翌週の7月14日に公開なんですけど。”クロース”っていうのはね、なんていうのかな、”近しい”とかいう意味ですね。距離が近いとか、親密って意味なんですけど。これはね、ベルギー映画ですね。で、主人公はね中学校に入ったばっかりの男の子2人です。レオくんとレミくんという2人なんですけども、この2人がね、ものすごく仲いいんですよ。大親友で。いつも一緒で、放課後もいっつも一緒にいて、互いの家に行ってご飯食べたりね、お父さんとお母さんが受け入れてくれてね、両方ともね。で、もういつも仲良くしてるんですけど、中学校に入ったら、2人が仲が良すぎるからって周りがからかうようになるんですよ。

(石山蓮華)なんか日本の学校でもそういう事、あったな〜って私、その学生の立場、生徒の立場で見た事ある気がしますね。

(町山智浩)だからやっぱりね、本当に小学校の頃ってほら、犬っころと同じでさ、みんな。

(でか美ちゃん)みんな変わらない男女も変わらないっていう感じで。

引用:IMDb.com

仲の良い男子2人が中学校に入ったら周りがからかうように

(町山智浩)変わらないでしょう?ですごく、なんていうかじゃれてね、みんなでやってるんですけど。それを中学校でやってたら、まずその女の子の方が体が大きいんですよ。中学1年ぐらいって男の子ってみんなやせっぽっちでちっちゃくて。

(でか美ちゃん)まだちっちゃいですね。成長期のタイミングがね。

(石山蓮華)そうですね。

(町山智浩)ね。でも女の子ってもう大きくなってる子いるじゃないですか。結構。

(でか美ちゃん)いるいる。

(町山智浩)で、ちょっとマセちゃってる子から、ちょっと仲良すぎるわよねっていう、ちょっと何か、匂わせた感じで言われたり、あとすごく意地悪ないじめっ子の年上の子とかからは、お前らホモじゃねえのとか言われたりして。で、この今まで仲良くしてた2人がね、レオくんとレミくんが、互いをちょっと意識するようになるんですね。で、あんまりくっつかないようにしようってなってくんですけども。で、特にこのレオくんの方が、このレミくんから遊ぼうって言われると、いや今日は忙しいとか言って。

(でか美ちゃん)あぁ。。

(町山智浩)で、さらにアイスホッケーをやって、アイスホッケーってね、すごい暴力的な所があるから。なんとかね、男らしさを人にわかってもらおうとする行動に走っていくんですよ。

(でか美ちゃん)そうか示したくてその選択を取るという。

レオくんは男らしさを見せるためにアイスホッケーを始める

(町山智浩)そう。このレオくんは男らしさを何とかみんなに見せて、ゲイだとか言われないようにしようとして必死に過剰にね。男らしく振る舞おうとして、さらにそのレミくんを突き放していくんですけど。という話で、それからね大変な事になってっちゃう話なんですね。この『CLOSE/クロース』っていうのは。

(石山蓮華)アイスホッケーって、結構接触の多いスポーツじゃないですか。

(でか美ちゃん)ガンガンてね。

(石山蓮華)そこでなんか男らしさを一生懸命出そうと思うと、なんか・・ウ〜〜〜!!聞いてるだけでドキドキしちゃう、子供が!って思って。

(町山智浩)そう。まぁカナダとかのアイスホッケーもすごい乱闘がね1番の見せ場になってるようなものですけどね。

(石山蓮華)あ、そうなんですね。

(町山智浩)そうなんですよ。で、この映画はね、だからさっきの『大いなる自由』とも非常に近い所があって。その同じ性の人同士が仲良くしてる事を、それだけでみんなからかったり、同性愛じゃないかって言ったり、いや友情なんだとか言ったり。でも、2人の人が、互いの事をね大事に思う気持ちっていうのを、別に名前つけなくてもいいじゃん。

(でか美ちゃん)うん。本当ですよ。

(石山蓮華)なんか、他者が決める事では絶対にないですよね。

(でか美ちゃん)外側からね、ああだこうだってね。

(町山智浩)ねぇ。カテゴリーに決めて、こっからは愛情で、こっからは友情だとか、別にそういうの、決めなくてもいいんじゃねーのっていう感じがしてね。

(石山蓮華)そうですね。

引用:IMDb.com

愛情や友情のカテゴリー

(でか美ちゃん)ね。なんか同性同士でもそういうのあるけど、男女で仲良くしてたら、大体付き合ってるのかなって勘違いされるとかもね、変だなってすごく思いますしね。

(町山智浩)あ〜それもあるね。だからあんまり、男同士でも男女関係でも、すぐその性的な物にね結びつけなくてもいいんじゃねーのっていうね。好きっていうのは別に性的な事だけじゃないからね。でもやっぱり周りがそうしちゃうんですよね。当てはめようとしてね。

(石山蓮華)すごくこの・・例えばこの『大いなる自由』のこの設定としては1965年くらいからスタートする物語ですけど、なんかめちゃくちゃ今の問題だな〜と思いながら、お話を伺ってます。

(でか美ちゃん)ね。なんか法律で禁止されてたとかと比べたら、少しは進んできたのかなと思うけど、やっぱりね同性婚できないのとか、どうなんだろうって、でか美は思ってますんで。

(石山蓮華)石山も思ってます。

(町山智浩)今ドイツは同性婚いいんですよ。良くなったんで。

(でか美ちゃん)あぁ。だいぶ進んだというか。

日本では未だに同性婚が合法化されていない

(町山智浩)日本は別に同性愛は犯罪じゃなかったけど、同性婚が合法化されてないんで、ドイツに抜かれた感じですね。

(石山蓮華)そうですね〜。抜かれちゃってますね。

(町山智浩)別に同性婚をしたところで誰にも迷惑はかかんないんですけど。でもこの間だって、プライド月間の真っ最中に、自民党が同性婚は問題だって言っちゃうっていうね。それ今言う事かよ、プライド月間にっていうね。

(石山蓮華)えー!?っていう事がすごい多いですよね。

(町山智浩)でしょう?で、またこういう事言うから余計な事言うって言われるんですけど。

(でか美ちゃん)あ、今は3人ともアルマジロどっかに行ってましたね。(笑)

(町山智浩)そうそう。アルマジロがやめとけって言うんですよ頭の中で。(笑)

(石山蓮華)家に帰ってくるとまた、アルマジロがコロコロコロって転がってきて。今日ちょっと言い過ぎちゃったんじゃないのって。(笑)

(でか美ちゃん)言われるかもね。

(町山智浩)黙ってればいいのにっていうね。でもね、うちはねこれサンフランシスコの近くなんですけど、昔からそれが普通だったんで、すごくうちの娘が行ってた幼稚園とか、友達のお母さんが2人いるとか普通だったですね。あ、それ幼稚園じゃないか保育園か。その時に、友達のお母さんが2人いるんで、娘が、ママが2人いる方がいいな」って言ったんだよね・・。

(でか美ちゃん)あ〜ショックぅ。町山パパショック。(笑)それはちょっと切ないですけどね。

(町山智浩)でもね、うちの向かいにはね、ずっといた夫婦はね男同士で。それでなんていうかパパ2人だったんですけど、そっちもね、娘がもう大きくなって家出ちゃってね。それでショボンとしてて、同性婚だろうと異性婚だろうと、子供が家を出ちゃうとショボーンなんだなと。(笑)

(でか美ちゃん)変わらない、家族は家族ですからね。

(町山智浩)そう。ショボーンとしてて、みんなでショボーンとしてるんですけど、近所で。(笑)

(石山蓮華)かわいいですね、どんどんどんどん子供が大きくなると、みんなでショボーンとしちゃう。

(町山智浩)ね。でも普通なんだよねここにいるとね。

(でか美ちゃん)そうですよね、紹介していただいた作品はちょっとまた恋愛とか性愛とか、色々超えた感情なのかなと思ったんですけど、恋愛だった場合、別にね、好きになった者同士が、もうそれが好きっていう感情なんだからいいじゃんとしか思わないですけどね。

(石山蓮華)そうなんか、他人がとやかく言うことじゃないんじゃない?って本当に思いますね。

(でか美ちゃん)みんなが平等にね、結婚とかできたらと思いますよね。制度化されたら。

(町山智浩)ね。うちの近所の関係なんて、だからゴミ片付けろとか、そういう事ですからね。

(でか美ちゃん)普通のね、よくある喧嘩が起きてるっていう。(笑)

(町山智浩)男同士が一緒に暮らして子供を育てても、それ自体には問題ない訳でね。

(石山蓮華)ない!絶対ないよ、思います。

引用:IMDb.com

スカート運動

(町山智浩)ねぇ。それが普通なんでね。ここで育ったからもう全然普通ですよね。だから、うちの娘が中学校の時にね関係ない話ですけど、スカートを履く運動があったんですよ、男の子達も。こういう事で差別しないようにって事で、中学生の子達が自分達でスカートを履いて登校したりした事もあって。先生から言われないでね。こういうのもね、なかなかね面白いですよ。こっちにいると。

(でか美ちゃん)自ら発信してね。見習うとこがあるな。

(石山蓮華)私も全然、そのアライでいたいな、寄り添っていきたいなっていう思いはあるけど、やっぱり自分のこのこれまで育ってきた環境とか文化を考えると、まだまだなんだろうな、とりあえずまず、ちょっと映画を見てみようと思います。今週は来週7月7日に公開される、『大いなる自由』と7月14日に公開される『CLOSE/クロース』の2本をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました。

(でか美ちゃん)ありがとうございました!

(町山智浩)どうもでした。

(石山蓮華)以上、アメリカ在住の映画評論家町山智浩さんのアメリカ流れ者でした。

○○に入る言葉のこたえ

①『CLOSE/クロース』は”近しい”という意味

 

オススメ情報

↓↓みんなが読んでいる人気記事↓↓

【2024年】動画配信サービスおすすめランキングに注意!人気を無料や利用者数、売上で比較!徹底版

→【すぐわかる】動画配信サービスおすすめランキング【忙しいあなたへ】人気を無料や利用者数、売上で比較!簡易版

映画のレビューを書くと、あなたの好みの映画が見つかります!

解説レビューの評論家について

解説レビューの作品情報

この記事の著作者

映画好き🎬話題の映画や、無料で見られる映画、映画の見る前情報、見た後の映画解説など1サイトでぜーんぶ出来る映画ポップコーン🍿を広め隊🌸
アマプラ、Netflix、Disney+をよく見ます😋

似ている作品

町山智浩さんの他の解説レビュー

町山智浩さんの映画解説をもっと見る