赤と白とロイヤルブルーの町山智浩さんの解説レビュー
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『赤と白とロイヤルブルー』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『赤と白とロイヤルブルー』解説レビューの概要
①アメリカの大統領の息子とイギリスの王子様が恋をする
②結構モロなシーンのあるBL
③息子が○○だと世間に知られたら、投票されなくなるのではという政治の物語でもある
※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『赤と白とロイヤルブルー』町山さんの評価を書き起こし
(町山智浩)今週紹介したいのはね、もうAmazon Prime Videoで配信中で日本でも見れるんですけど、『赤と白とロイヤルブルー』という映画なんですね。これね、アメリカの大統領の息子と、イギリスの王子様が恋をするっていう映画なんですよ。いわゆるBLですね。はい。これ原作はBL小説で、女性が書いてるんですけど、これベストセラーになったものの映画化なんですけど。これはとんでもない内容ですよこれ。
(石山蓮華)いやちょっと想像できないけれど、でもありえてもおかしくない話ですよね。
(町山智浩)まぁ会う訳ですよね。外交でね。で、その大統領の息子がイギリスの王子様と会って、恋に落ちてくっていう、そこまではなんかこう、ちょっとうっとりする感じなんですけど、結構モロでした。
(でか美ちゃん)えー。ばっちりラブシーンがある感じ。
結構モロなシーンのあるBL
(町山智浩)がっつりそういうシーンがあって。ただやっぱりAmazonで配信してるから、ギリギリのとこでカットが変わる訳ですよ。そうすると窓の外にあるエッフェル塔とかですね。(笑)
(石山蓮華)ちょっと示唆的な。(笑)
(でか美ちゃん)ははは。なるほどねみたいなね。
(町山智浩)なんか塔が映るんですよ。あっ!っと思いましたけどね。(笑)象徴のようにね。ただねこれはねケラケラ笑いながら見れるんですけど。もう本当に男性も女性も見て楽しめるところはあるんですが、実は結構シビアな内容で。これ原作者が結構政治の事についてわかってる人なんですね、ジャーナリストだった人なんですね。
(石山蓮華)そうなんですか。
(町山智浩)これね、大統領って言っても女性大統領なんですよ。お母さんが大統領なんですねこの主人公の。その大統領は民主党の人なんですね。で、テキサスで今度の選挙で勝たないと、大統領として再選されないっていう問題を抱えてて、もし、息子がゲイだって事が世間に知られたら、テキサスの人はこの大統領には投票しないんじゃないかっていうサスペンスがあるんですよ。
(石山蓮華)なるほど政治の物語。
政治の物語でもある
(でか美ちゃん)そうか。テキサスはなんか、考え方がそういう感じなんですか?
(町山智浩)保守的で。例えばテキサス州とか、まぁ南部は大体そうなんですけれども、現在女性の中絶を完全に禁止してます。それだけじゃなくて同性愛とか、そういったものも禁止する方向に持ってこうとしてるんですよ。だから、実はこの映画は単にそういう所から政治的な所にどんどん入ってくんですね。で、今現在アメリカではそれが争われてるまさにその最中なんですよ。フロリダ州とかテキサス州の州知事が、中絶とか同性愛とかを禁止するっていう事で票を集めて、大統領候補になろうとしているという現状があります。
(でか美ちゃん)えぇー。。なるほど。
(町山智浩)でも、もしかしたらそれがひっくり返るかもしれないという希望もあって。それが背景になってるんで、それがわかるとね、この『赤と白とロイヤルブルー』はまぁ2倍楽しめますんで。結構本当の話だよっていう事ですね。
(石山蓮華)なるほど。じゃぁ現状と比べながら見られるっていう事ですね。
(町山智浩)はい。1番いいのはね、この息子が、お母さんに実は僕はゲイなんだって言って、実はイギリスの王子様と肉体関係があるんだって話をお母さんにとうとう打ち明けるというシーンがあるんですけど、そこが非常にいいので。お母さんはなんて答えるか。これはもうお楽しみにというとこで。
ゲイを打ち明けるシーンがとても良い
(石山蓮華)じゃぁこれも是非見てみましょう。今日はAmazon Prime Videoで配信中の映画、『赤と白とロイヤルブルー』をご紹介頂きました。町山さん、ありがとうございました。
(でか美ちゃん)ありがとうございました。
(町山智浩)どうもでした。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ
③息子がゲイだと世間に知られたら、投票されなくなるのではという政治の物語でもある