ナイアド ~その決意は海を越える~の町山智浩さんの解説レビュー
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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『こねくと』(https://www.tbsradio.jp/cnt/)で、『ナイアド ~その決意は海を越える~』のネタバレなし解説を紹介されていましたので書き起こしします。
映画視聴前の前情報として、また、映画を見た後の解説や考察レビューとして是非ご参考ください。
町山さん『ナイアド ~その決意は海を越える~』解説レビューの概要
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※○○の中に入る文章は、この記事の1番最後で公開しています。
TBSラジオたまむすびでラジオ音源を聞いて頂くか、書き起こし全文をご覧頂くか、この記事の1番最後を見て頂く事で判明します。
『ナイアド ~その決意は海を越える~』町山さんの評価と解説
(石山蓮華)そして今日は町山さん何をご紹介いただけるんでしょうか?
(町山智浩)今日はもうNetflixでね、先週11月3日からもう配信中なんですけれども。『ナイアド』という変なタイトルの映画で、『ナイアド ~その決意は海を越える~』という映画を紹介します。
〜音楽〜
(町山智浩)今流れてるのはね、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングというね、ヒッピー世代のバンドの曲のなんですけど。こういった曲を聞きながら、遠泳をしていた人の話でね、この人60歳にしてこのナイアドっていうのは人の名前なんですが、ダイアナ・ナイアドさんという女性が64歳でキューバからアメリカのフロリダに向かって160キロを泳ぎ切ったという事実を元にした映画なんですけども。
(石山蓮華)えーー!
ナイアドさんという女性が64歳で160キロ永遠した事実を元にした映画
(町山智浩)で、この人は頭の中にプレイリストが入ってて、自分の好きな今、後ろでかかってるのはこの人のプレイリストから放送してるんですけど、その曲を歌いながらずっと泳いでいくっていう人なんですよ。
(でか美ちゃん)へぇ〜脳内でかけながら。
(石山蓮華)歌いながら?えー。
(町山智浩)やっぱり飽きちゃうでしょ?泳いでいるとね。160キロもね。
(でか美ちゃん)そっか、ちょっと違う事考えるじゃないけど無心になれるようにしてるんですかね。
(町山智浩)そうなんです。あとね、テンポを取るためだって言ってましたね。
(でか美ちゃん)あぁなるほど。
(町山智浩)で、これがとにかくすごいのは64歳でやったと。でキューバからフロリダまでの160キロっていうのは一応歴史上この人を含めて3人しかやり遂げた事がないというね。ものすごく難しい事なんですけども。
(でか美ちゃん)で、他の方はたぶん、ナイアドさんよりもお若いですよね?
(町山智浩)もっと若いんです。
(でか美ちゃん)そうですよね。
(町山智浩)で、このナイアドさんという人はプロのマラソン水泳の選手だった人で、28歳の時に1回挑戦して。途中で失敗してるんですね。で、60歳の誕生日になった時に、誕生祝いをされちゃう訳ですよ。嫌なのに。僕もね60過ぎたらもう誕生祝いはしないでくれって言ったんですけど。
(石山蓮華)あっ、そうなんですか。
(町山智浩)そう。でもやっぱり還暦だからされちゃう訳ですよね。したらもう、これからおばあさんの仲間入りなのよみたいな事を言われる訳ですよ。それでカチンと来てね。だったら私は、これからキューバ・フロリダに挑戦するって言い始めちゃうんですよ。
60歳を祝われてカチンときて挑戦を決めた
(でか美ちゃん)なるほど、かっこいいな。
(石山蓮華)へ〜!60歳から始めるんですね。
(町山智浩)60から始めるんです。だから30年以上ブランクがあったんですよ、この人は。
(でか美ちゃん)えー!そっか、ずっとやってたんじゃないのか。
(町山智浩)ずっとやってたんじゃないんですよ。
(でか美ちゃん)え、結構無謀な、そのちょっとのカチンで結構無謀な決心しましたね。
(町山智浩)すごい無謀なんですよ。だから周りも全部やめさせようとするんですけども。ただね、この人ものすごい自信家でね。私はそういう事をするために生まれてきたとかね。私は他の人とは違うとか言っててね。言う事聞かないんですよ全然。で、またナイアドっていう名前がね、すごく奇妙な名前なんですけど本名っていうか、お父さんの方の名前でね。ギリシャの名前なんだそうですけど、水の精霊、水の神の名前なんですって。
(でか美ちゃん)へ〜!なんか運命的な名字ですね。
ナイアドはギリシャの名前で水の精霊、水の神の名前
(町山智浩)そうなんですよ。で、フロリダに昔済んでて子供の頃に。で、お父さんからキューバからここまで泳いだ人はいないんだけども、お前ならできるって言われてたんですね。ちっちゃい頃に。で、その夢を実現しようとするんですけども。まぁ何度も挑戦するんです。実は1回で成功しないんですよ。何度も何度もやって、やっぱりうまくいかないんですよ。で、まずね海流が非常に読めない。で、いくら泳いでも押し戻される所があると。言うのと、体温がやっぱりすごく水温が下がってくると、体温が下がって泳げなくなって、それで1回挫折してるんですね。あと、サメがいっぱいいるんですね。
(でか美ちゃん)うわ。そりゃぁたった数人しか成功しないですね。本当に過酷なんだ。
(町山智浩)過酷なんですよ。とにかくサメがいっぱいいて、でサメがいた場合に、刺したり撃ったりしてサメを蹴散らす事ができないんですって。
(石山蓮華)じゃぁサメ来ちゃったら・・
(でか美ちゃん)あ、そうか自然のものだからという事か。
(町山智浩)いやサメから出血するといっぱいサメが集まってくるから。
(でか美ちゃん)あぁそういう事か!
(町山智浩)サメを追い散らすのもすごく難しいんですって。で、それをまずどうするかって事を考えなきゃならないと。で、あと彼女がそのナイアドさんが挑戦した時にですね、3回目で死にそうになるんですよ。それはね、クラゲに刺されるんですよ。
(でか美ちゃん)うわー!色んな困難があるな。
(石山蓮華)ほんとですね。
サメやクラゲが原因で過酷な挑戦に
(町山智浩)クラゲって普通のクラゲじゃなくて、ハコクラゲという特殊なクラゲで、死亡率がものすごく高い毒を持ってるんですよ。
(でか美ちゃん)えー!こわ!よく逆にこの3回目まで、ね。
(石山蓮華)刺されなかった。
(町山智浩)少しずつ少しずつ、何度もチャレンジするうちに、これが問題だこれが問題だっていう事を見つけてくんですよ。
(でか美ちゃん)どんどん解決しつつ。
(町山智浩)そうなんです。例えばサメに関しては追い散らす事はできないから超音波を出す機械を専門家を呼んで雇って、その超音波で追い散らすんですね。それからクラゲの方はね、途中でこれは非常に危険だって事で、刺された後、2時間以内に解毒剤を打たないと死んじゃうんですって。
(でか美ちゃん)うわめちゃめちゃめ怖い!思ったよりすごいやばいクラゲじゃないですか。
(町山智浩)すごくやばいんです。ハコクラゲはね、本当にものすごく死者が増えてるんですって。地球温暖化で。
(でか美ちゃん)早いんですね、タイムアップまでが早い。
ハコクラゲに刺されると2時間以内に解毒剤を打たないといけない
(町山智浩)すごく早いんですよ。心臓が停止するんですねこれ。なんか高カリウム症とかいう非常に奇妙な病気になって心臓が停止するんですね。
(石山蓮華)こわすぎ。
(でか美ちゃん)なんかシンプルに、泳ぎに全く適してないんですね。
(町山智浩)全く適してないから誰もやらないんですよ。(笑)途中で同じ距離だったらここでやらなくても、もっと安全な所でやればいいのにとか言われたりするんですけど。ただ、お父さんにやれって子供の頃に言われたから、それをやらないと自分はダメなんだと思ってるんですよこのナイアドさんは。もう本当にみんなのね、やめろとかね、色々言われながらもやり続けるんですけど。ただ、お金をどうするかっていう問題が、これ1回ごとに1億円ぐらいかかるんですよ。
(でか美ちゃん)えー!思ったよりもかかってる!
1回ごとに1億円ぐらいかかる
(町山智浩)かかるんですよ。これ40人ぐらいのスタッフで、そのサメの専門家とか海流の専門家、それから緊急医療をする部隊とかね。そういうのが全部並走する形になるんで、ものすごい規模がでかくてお金がかかるんですけど。で、お金をどうするかっていうと、テレビとかね。あの要するに独占インタビューを受けるとかね、成功した場合に。その放送した部分をテレビで放送させるとか、そういう事でね、雑誌社とかからもね。あと成功した場合に出版するとかね。色んな形でお金を集めてくんで、マスコミに出まくるんですよ、この人。出れば出るほど嫌われてくんですよ。
(でか美ちゃん)え〜。なんか、ちょっと想像だと、ちょっとまぁ老人というか、おばあちゃん頑張ってすごいなってなりそうだけど。
(町山智浩)そう。で、もう既に成功したっていう事はネタバレでも何でもなくて成功したから映画化されてる訳ですけど。
(でか美ちゃん)事実ですもんね。
(町山智浩)成功した後もね、これは実際はインチキしてるって言ってめちゃくちゃなね、叩かれ方をするんですよ彼女。
(でか美ちゃん)アンチが多いんだ。
(町山智浩)アンチをすごい増やしちゃったんですよ。
(石山蓮華)なんでなんですか?
アンチがすごく多いナイアドさん
(町山智浩)あのね、私は優れてる。私はグレートだって言いまくったんですよテレビで。
(でか美ちゃん)じゃぁ、ちょっとこうキャラというか、そういう所があんま好かれなかったんですかね。
(町山智浩)好かれないんですよ。私はすごい、他の人とは違うと。
(でか美ちゃん)でも実際にすごいのになって思いますけどね。
(町山智浩)それでね、水泳業界からめちゃくちゃ叩かれて。彼女はオリンピックに出場していないじゃないか。メダルも取っていないと。大した記録がないと。水泳選手としても別に大したものじゃないのに、なんでこんなに偉そうなんだってその水泳業界を全部敵に回しちゃうんですよ。
(でか美ちゃん)しかもそれで、みんなが心配するような無謀な挑戦するってなると。なるほど。
(石山蓮華)それで4回、失敗してますもんね。
(町山智浩)そう。だからね、普通こういう映画になると、非常に根性のある人でね、素晴らしい人だっていう風に描かれるんですけど、そうじゃなくて見てる方もね、なんだこのおばちゃんはっていう気持ちにちょっとなるんです。(笑)で、協力してるスタッフに対してもね、言い方がすごくて、私に協力する事で歴史に残れるのよとか言ったりするんですよ。
(でか美ちゃん)光栄に思えみたいな態度なのか。
(町山智浩)そうそう。
(石山蓮華)おぉ。私は雇ってやるんだみたいな。
(でか美ちゃん)ちょっと敵、作りやすいかもな。
敵を作りやすい性格
(町山智浩)敵、作りやすい人なんですよこの人。ただ彼女を一生懸命支えるのはね、ボニー・ストールさんというね、あぁ、彼女はね、ご飯を食べながら泳ぐんですよ。
(でか美ちゃん)えっ!そんな事できるの?
(町山智浩)だって体力必要ですからね。で、どのぐらいのペースで食べるかとか、そういう健康管理をするプロのトレーナーの人がいて、その人がボニー・ストールさんっていう人なんですけど。その人は相棒で、ずっとこのわがままなナイアドさんを支えてくんですね。これね、この映画でこのナイアドさんとこのボニー・ストールさんのでこぼこコンビというか、掛け合い漫才みたいなものがものすごく面白いんですよ。これね、演じてるのはね、ナイアドさんを演じているのがアネット・ベニングさんという女優さんで、この人は実際にこの映画に出た時に64歳でした。
(でか美ちゃん)本当に同い年ぐらい・・同じか、完全に。
(町山智浩)すごいですよ。ほとんど水中シーンなんでね。ずっと泳いでないといけないんで。
(でか美ちゃん)そうですよね。いくらお芝居とはいえ、めちゃめちゃすごいですよ。
(町山智浩)大変なんですけど。で、その相棒の、ブーブー言いながら彼女を支える役がジョディ・フォスターです。『羊たちの沈黙』のね、アカデミー賞女優ですけども、僕と同い年ですね。
1962年生まれですね。今年61歳か。彼女もね。もうちょっとショックですけどね。ジョディ・フォスターさんはね、子役で出てきた時からね、同い年で一緒に成長してきたんですよ僕は。だからすごいショックで。
(でか美ちゃん)タメだなって思いながらね。いいじゃないですか。
(町山智浩)お互いにね、歳取ったなって感じですけどね。
(でか美ちゃん)町山世代だって言ってほしいですよ。
(石山蓮華)そうですよ!ねぇ!
(町山智浩)これね、この人自身もラケットボールっていう壁打ちのねスポーツの選手だったという事なんで、このボニーさんね。で、ジョディ・フォスターすごい筋肉になっててね。めちゃくちゃ鍛えてて。すげぇな、60でこんなに筋肉つくのかと思ってね。頑張ろうと思いましたけど。この2人が面白いのはこれね、2人ともレズビアンなんですよ。このナイアドさんとボニー・ストールさんは。で、最初は付き合おうと思ったんですよ。恋人同士みたいな。そしたら、性格的に非常に問題があるんで、恋人同士にはなれなかったんです。(笑)
(でか美ちゃん)恋人としてはちょっとなぁってなっちゃったんですね。(笑)やっぱ気い強くてね。
(町山智浩)ちょっと無理だなと。(笑)ただ、親友になったんですよ。恋人にはなれないけど、友達にはなれるっていう。
(でか美ちゃん)すごいな。素敵だな。ボニーさんがだいぶ心広いな。
(町山智浩)そう。これ見るとね、やっぱりしょっちゅうブチキレてるんですけど。(笑)もうあんた上から目線で本当むかつく!とか言って、しょっちゅう切れてるんですけど、何度切れても支え続けるんですよ。この2人の友情がめちゃくちゃいいんで、これたぶん2人ともアカデミー賞の主演女優賞、助演女優賞いくなと。ノミネート確実かなっていう感じですね。でね、このね2人の関係性と、あともう1人その航海士がいるんですね。波を読む人。そのおじさんがね、またいい人でね。最初はもうわがままに付き合ってらんねぇよって感じなんですよ。特に嵐が来るから今回は行かない方がいいよって言うのに、このナイアドさんはわがままだから行くわ!って言って行って、本当に嵐に巻き込まれて、船が沈没しそうになるんですよ。
(でか美ちゃん)言う事聞かないから。(笑)
(町山智浩)言う事聞かない、お前はスタッフの命の事も考えてないし自分の事しか考えてないと。しかももうボランティアでやってるんですね。で、お金がなくなっちゃうんです。破産しちゃうんですよ。それでもね、やっぱりこの人のものすごい、なんていうか挑戦ね。チャレンジにやっぱり参加したいなっていう事で、みんな参加していくんですよ。
(でか美ちゃん)なんかアンチが多い人って、カリスマ性もありますもんね。結局。
なぜグレートと言い続けるのか
(町山智浩)そうなんですよ。でね、途中からわかってくるんですけど、なんでこの人は私はグレートでって言い続けるのか。まずね、お父さんが、子供の頃に家を捨てて出てっちゃったんですよ。で、ちっちゃい頃にお父さんが家を捨ててくと、自分は見捨てられたっていう気持ちになりますよね。で、彼女にとってキューバからフロリダに行くっていうのは、キューバからフロリダに行くとお父さんとの約束を果たすって。
(でか美ちゃん)なるほど。ナイアドっていう名前だし。言われたんですもんねお父さんに。
(町山智浩)そう。お父さんの名字なんで。父親に見捨てられたっていう自分の人生の出発点を解消するための戦いなんですね。それともうひとつは、この人ね。お父さんコンプレックスがあったんで、そのオリンピックチームの時のコーチにお父さんを見いだして、過剰にそのコーチを好きになって、14歳の時にレイプされちゃうんですよ。
(でか美ちゃん)うわぁ結構壮絶な。
(町山智浩)グルーミングっていうやつですね。君はいい子だねって言いながらやられちゃって。で、その傷みたいなものを乗り越えるためにも、私は勝つ!私は勝つ!って言い続けるんですよ。
(石山蓮華)自分自身に言い聞かせてるんですね。
(でか美ちゃん)それゆえの言動だったんだ。
(町山智浩)そうなんですよ。だからね、モハメド・アリと非常によく似てますよ。モハメド・アリはいつも俺はグレートだって言い続けて、すごく反感買ってたんですけど、あれはやっぱり差別と戦うために自分に言い聞かせてたんでね。だからね、色々と毀誉褒貶のある人なんですけども、実際にその64歳で泳ぎきった時の最後に彼女が言う言葉っていうのは、それまでの色んなものを吹き飛ばす言葉なんで是非ご覧になっていただきたいなと思います。
(でか美ちゃん)楽しみ。見ましょうこれは。
(石山蓮華)勇気がもらえそうですね。
(町山智浩)で、これはもうNetflixで見れるんですけども。
■後日談
(石山蓮華)という事で先週は『ナイアド ~その決意は海を越える~』をご紹介いただきまして、石山もでか美ちゃんも観て参りまして。あの〜強い女かっこよかったです。
(でか美ちゃん)ねぇ。かっこいいけど、友達じゃなくていいかなと私は正直思いました。(笑)やっぱり。なかなかパンチのある内面をされてるんで。
(町山智浩)ねぇ。ナイアドさんはダイアナ・ナイアドさんっていう人なんですけども、キューバからですねフロリダに単独で泳ぐという記録を打ち立てた人なんですけど、とにかくわがままな人でね。(笑)1番ひどいなと思ったのは、嵐の夜に決行しようとして、みんな死ぬぞ!とか言われてやっとやめるっていうね。
(でか美ちゃん)ただね、それがゆえのカリスマ性っていうのもすごい感じたし、やっぱ何より実話っていうのが面白いですよね。
(石山蓮華)そうですね。なんか、2人の関係性っていうのが既存の枠にこう、はめきられない感じが、すごいプリキュア。強い強いおばあちゃんプリキュアみたいな感じで。
(町山智浩)あ〜そんな感じですよね。
(でか美ちゃん)確かにプリキュアっぽかったな。
(町山智浩)相棒はジョディ・フォスターさんが演じてる人で、実在の人物なんですけど、この2人ともレズビアンなのに、恋愛関係としては成立してないんですよねこの2人。でも何か知らないけど結びつけていて2人を。その恋愛とか性とかを超えたすごい友情で結びついてるこの2人の話がね。で、1番泣けるシーンがおかしくて。言わないですけど。1番泣けるシーンで、横にいるおっさんが泣いてるっていう。(笑)
(でか美ちゃん)あーはいはいはい!あれはそうですね。あれがすごいリアルだなと思って。あなたが泣くんですねっていう感じがあって。
(町山智浩)でもね、あれをやっちゃったためにね、要するに単独での遠泳として認められなくて記録を剥奪されちゃうんです。
(石山蓮華)そうなのか!
(町山智浩)だから結構あのシーンは問題のあるシーンだけど、実話なんでしょうがないんですけどね。
(でか美ちゃん)本当に嘘偽りなく描いた。
(石山蓮華)『ナイアド ~その決意は海を越える~』はNetflixで配信中です。
(町山智浩)あっ言うの忘れていた。この人63、4歳でその記録を打ち立てたんで大変な話題になった人です。60歳超えてからやろうとし始めてるんで、まぁすごいですよ僕もね、61なんで何かやんなきゃなんないかっていうので追い詰められた気持ちになる映画でしたね。(笑)何やるんだって言うね。
(石山蓮華)いや、面白かったです。
※書き起こし終わり
○○に入る言葉のこたえ